世の中には色んなフェチがありますが、個人的にメイドにはあまりそそられません。フリルが付いた服とか「ご主人様」的なセリフとか、そういう部分にあんまり魅力を感じないんだけど、本作に登場するメイドには非常に興味をそそられました。
というのも、漫画のタイトルにおける「ウザすぎる～」っていうのは誇張している部分がありがちというか、一部メディアで報じられる「美しすぎる～」にも似た煽りを感じていたんですよね。
でも本作のメイドはマジでウザすぎる。というわけで今回は、面白すぎてウザすぎるメイドを描いた作品「うちのメイドがウザすぎる！(連載中)」を紹介します。
うちのメイドがウザすぎる！ あらすじ
母を亡くし父と二人で暮らす小学生女子・ミーシャ。そんな父子家庭にやってきた新人家政婦は、やたらマッチョな上に三度の飯より幼女が大好きで…！？闘うヘンタイ家政婦VSロシア系小学生女子のほっこりしない系ホームコメディ！！
うちのメイドがウザすぎる！の見所をチェック!!
特殊な性的趣向を持つメイドが主人公
本作の主人公はウザすぎるメイドですが、雇用主(正確には雇用主の娘)に対してウザいという感じで、どうウザいかというとロリコン趣味が突き抜けいているという面でウザいです。
とにかく構ってもらいたがりで、ロシアの血が入ったハーフ美少女・ミーシャとの距離を縮めることに必死っていうね。最近はマイノリティ界隈や性的差別界隈がざわついてるから言葉を選ばなきゃって思ってるけど、これの見た目がオッサンだったら即刻連行案件だと思います。
例えば「一緒にお風呂に入ろうって言っても拒否されるだろうから」って言い分で、先に湯船に潜ってるって発想がもう危険すぎるでしょ。でも見てる分には面白い…悔しいけど。
アーシャの可愛さに癒される
アーシャは母親を亡くしていて「メイド＝代わりの母親」みたいなイメージがあるのか、メイドに対する嫌悪感がすさまじいです。ゆえに次々とメイドが辞めてしまうという環境下で、本作の主人公である鴨井つばめが採用されるという運びになっています。
アーシャがあれこれ意地悪をしても、アーシャの意に反してまったく動じない変態メイド。そしてアーシャの意地の張り方も子供らしさに溢れているというか、駄々をこねているような感じで可愛らしいのが特徴です。
子供って大体がそうだと思うけど、まだ小学校低学年くらいまでの憎たらしさって可愛さもあって、それ以降に憎たらしさが増してくるって感じじゃないですか？そこに到達する前の話だから、可愛らしさが勝っていて思わずニヤニヤさせられてしまいます。
メイドと令嬢が分かち合える日は来るのか
普通、不登校の子が急に「学校に行く」って言いだしたら、メイドが来たことによって居心地が悪くなったか、メイドが学校の良さを説いてくれたかのどっちかである可能性が高いんだろうけど、本作では「メイドのあまりにもの気持ち悪さに引いている＝学校に行った方がマシ」というのが実態です。
最初は完全に嫌われているメイドが、いつかは分かり合ってもらえる日が来るのか…みたいな部分は大きな見所と言えるでしょう。まぁギャグ強めの漫画なんで、ハッピーエンドを迎えるにしてもオチ所を用意したハッピーエンドにはなるんだろうけど、アーシャが変態メイドを受け入れてのエンディングだったとしたら感動を呼びそう。
うちのメイドがウザすぎる！ コミックス1巻を読んだ感想・レビュー
最初はタイトルと表紙絵だけで百合系を想像したし、メイド作品ってあまり興味がなかったのでスルーしようかとも思ったんだけど、あまりにものkindleレビューの評価の高さに読んでみたところ面白良かったです。
バカバカしいんだけど俯瞰的に見られるということもあって、気持ち悪いというよりも面白さとか興味深さが勝ちました。当事者は大変でしょうが、遠くから見ている分にはめちゃくちゃ面白いです。
ロリコン趣味のストーカーって聞くと犯罪の香りがしてくるものの、本作で描かれているそれは女家政婦によるもので、しかも完全な愛情から来るものであるっていう担保があるからこそのクオリティと言えます。
異常なまでの変質者ぶりに愛情を感じるまであります。ホームコメディって括りになるんだろうけど、ギャグ漫画やラブコメが好きだという人にはおすすめしたい作品です。
あとがき
「雇用主の令嬢が可愛すぎる」という目線じゃないのがポイント。
ドキドキ感と笑いが見事に融合!!面白くておすすめのラブコメを紹介する
