何色が好きかって聞かれると「黒」って答える人は多いんじゃないかと思うけど、自分の身体がBLACKっていうのは嫌ですよね。やはり健康面には気を遣っていきたいところです。
しかし現代人はストレスに侵されることも多く、そのストレスを軽減するために飲酒・喫煙をしたとき、体内では何が起こっているか分かりますか?というわけで今回は、はたらく細胞の大人向けバージョン「 はたらく細胞BLACK (全8巻完結済み)」を紹介します。
はたらく細胞BLACKのあらすじ
毎日せっせと体中に酸素を運ぶ、新米赤血球。しかし彼の職場(世界)の労働環境は、徹底的にブラック――!! 飲酒、喫煙、ストレス、睡眠不足……不健康の総合商社のような世界で、過重労働の末に細胞たちは何を思うのか? これは、あなたの体の物語――。
はたらく細胞BLACKの見所をチェック!!
「はたらく細胞」のブラックバージョン
本家オリジナル「はたらく細胞」と異なる点は、BLACKという命題にあります。よく会社なんかでもブラック企業と言ったりするように、細胞たちにとってのブラック企業になってしまうような身体という意味です。
オリジナルが子供や若者、健康な人の体内で起こることっていう認識なら、本作は「健康診断の時期になると憂鬱になる中年サラリーマン向け」という感じでしょうか。
本作では喫煙、飲酒、ストレスなどによってやられてしまった身体、不摂生がたたっている身体を舞台にした細胞たちの働きを漫画化しています。よく喫煙者の真っ黒な肺の画像なんかを見ると、喫煙者でもタバコを吸うことに対して何かを思ってしまうと思うんだけど、本作も不摂生に自覚のある人にとってはある種の薬になりそうです。
健康が不安な人にとって頭が痛くなる内容
本作は誰かの身体の中を舞台にしていると思われるんだけど、これだけの不摂生は昔の芸人さんにもできないんじゃないかってくらいのやつです。酒・タバコ・女を好き勝手やっていて、読んでるこっちも健康状態が不安になるくらい。
アルコールを摂取したときに体内で何が起こっているのかや、喫煙をしたときに体内で何が起こっているのかの詳細を描いているということもあって、普通の神経の持ち主なら本作を読みながらの飲酒・喫煙は無理なんじゃないかと言っても過言ではありません。
健康状態に不安のある人なら、これきっかけで自分の私生活や不摂生を改めてもおかしくないです。それくらい生々しくて影響力のある物語だと思いました。
男性読者なら気にならないはずがない下半身事情
BLACKは基本的にアダルト(大人向け)要素が満載の作品と言えますが、男性の下半身事情なんかにも触れています。ぶっちゃけこれは下ネタっていう感じではなく、かなり真面目な内容の保健体育か生物の授業っていう感じがしました。
そして描かれている内容はかなり衝撃的なものも多いです。普段から何も考えずに射精している人は、色々と思う部分が出てくるんじゃないかと思います。僕自身、割と色々思うことがあったし…。
そしてEDのような男性にとってデリケートな問題についてもちゃんと解説してくれているので、多くの男性たちにとって非常に興味深い内容と言っていいでしょう。若い人も「自分は問題ない」って言うんじゃなく、若い頃から対策をしておくことでより明るい未来が待っているはず(絶対とは言ってない)。
はたらく細胞BLACK 全8巻を読んだ感想・レビュー(ネタバレなし)
僕はお酒も飲まないし煙草も吸わないので(タバコは吸ってたけどやめました)、そこまで不健康な方ではないんだけど、それでも自分の身体に謝りたくなりました。それくらい本作が読者の意識に与える影響は大きいと思います。
本編を読んだときは「勉強になる」とか「身体に感謝しなければ」って感じだったのが、本作はもうただただ謝りたいっていう感じ。自分がブラック企業に勤めたくないのと一緒で、自分の身体もホワイトにしなければいけないと誰もが思うことになるでしょう。
身体のことも勉強になるし、特に年齢を重ねて若くなってきた頃には誰もが通らなければならないようなことがしっかりと描かれています。現在進行形で悩んでいる人にとっても勉強や意識改革になるだろうし、老若男女問わずにおすすめしたい良書です。
アニメ版の はたらく細胞BLACK もおすすめ
本作は細胞が忙しなく動き回る様子や、外敵と戦うバトルシーンなんかにも大きな見所があり、これらは漫画で読むのとアニメで見るのとではまた違う楽しさがあります。アニメ版はU-NEXTで視聴が可能です。
U-NEXTは「31日間無料トライアルキャンペーン」を実施しています。興味のある方はぜひアニメ版もお楽しみください。
本ページの情報は2021年8月時点のものです。作品によっては公開を終了している可能性もあるため、最新の配信状況はU-NEXTサイトにてご確認ください。
あとがき
心からホワイトになりたい。