みなさん、NHKの受信料は払ってますか?僕はあれこれ言われるのが面倒だから払ってるけど、払わない人の気持ちが死ぬほどわかります。というか僕みたいにNHKなんか見ないのに受信料を払ってる奴の気が知れないですよ(←えっ)。
払っていることが不満な人もしくは払っていないという人は、この受信料問題に強い関心を持っている人が多いのでは?そんな人は「ウチにテレビはありません(全1巻完結済み)」でも読んで、今一度この問題について考えてみましょう。
ウチにテレビはありません あらすじ
MHKという放送局の受信料を徴収している1人の男の物語。受信料を払いたくないと言っている人の所へ赴き「なぜ支払いを拒むのか」という理由を尋ねては、その理由を排除して受信料を取り立てるという一部始終が皮肉たっぷりに描かれている。
ちなみに「受信料を払いたくない」と考えている人が描いた作品というよりは、どちらかというと「受信料は払うべきだ」と考えている立場から描かれているように感じるため、極度なN〇K嫌いの人は受け付けない可能性も。
ウチにテレビはありませんの見所をチェック!!
ヤ〇ザばりのやり口に唖然
ぶっちゃけNHKの受信料って、どれが事実なのかわかんない部分ってありませんか?例えば「見ていようがいまいが、テレビを持っている時点で受信料は支払わなくてはいけない」とかね。
だからテレビを持っていなければ支払わなくていいって解釈になるかと思えば、今度は「スマホでテレビ見れるでしょ?」とか。じゃあiPhoneだったらいいのかよ。てか車のカーナビだってデフォでワンセグ付いてくる時代だけど…。
とりあえず本作ではヤ〇ザもビックリするような乱暴な方法で受信料を取り立てている様子が描かれています。とは言っても現実離れしすぎてジョークになってるからアレだけど。
実際にはここまでやらないとは言え、家に上がり込んでくるくらいのことはしてるって噂もあるし、そういう意味でも「おいおい、ここまでするのかよ」って感じで笑えると思います。いや、笑えないか。
徴収員のいろいろ
営業マンって色んな人がいるじゃないですか?僕は電化製品店とか服屋さんとかで店員に絡まれるのすっげー嫌なんだけど、実際は「この人からなら買ってもいい」って思った営業マンも何人かいます。
そんな感じで徴収員にも色々いて、放送法を盾に理詰めでくる人もいればマニュアル通りにくる人もいて、中には情に訴えかけてくるってパターンも。それらのバリエーションは見ていて面白いです。
全1巻のボリュームだから難しいんだろうけど、そもそもなんで徴収員をやろうと思ったのかとかそういう部分にもスポットが当たってたら嬉しかったかなぁ。N〇Kの職員がやるなら分かるけど…実際はそうじゃないわけだし。
NHKって必要か?って疑問
本作には受信料を払いたくない代表者みたいな人物が声を挙げています。そしてその人物が徴収員である主人公とバトルをするシーンがあるんですよ。未払い者の意見としてよく聞くのは「他のライフラインみたいに料金を支払われてないなら止めろよ」って意見です。
個人的にはこれが最もな意見だと思ってます。ただ、昔の人が作った放送法とかそういうやつで上手いことできてるってだけの話で。両者のバトルも結果的には「そんなうまくいくかよ」って感じで徴収員が勝つんだけど、徴収員が勝つようにしないとこういう漫画も発売できなかったのかなぁとか、そういう裏まで考えたりすると面白かったりします。
ウチにテレビはありません コミックス全1巻を読んだ感想・レビュー
受信料の徴収員があの手この手で受信料を回収していく様子をブラックユーモアたっぷりに描いてるとは言え、どっちかっていうとN〇K(作中ではMHKね)側の意見って感じがしました。
僕は仕方がなしに受信料を払ってるけど、年間を通してNHKを見るタイミングなんて甲子園くらいだし、北朝鮮からミサイルが飛んできたときも別に民法で事足りてると思ってるから、ぶっちゃけ払わないで済むなら払いたくないです(なんなら甲子園も見れなくていいよ)。
だから作中で描かれている「なんで払わなきゃいけないのか」「なんで払いたくないのか」という理由にバリエーションがあればもっと面白くなるんじゃないかと思いました。作中で登場する人が「実際に見てるけど払いたくない」って人たちばかりだから、何となく腑に落ちない感じ。
フェアにいくなら「大河ドラマも興味ないし紅白も見ない。無くなっても全く困らないから受信料は払わない。…テレビはあるけど」くらいの人が多く登場してもいいと思うし、いっそのこと回収する側は警察相手に「カーナビで受信できるんだから車両台数分の受信料を払え」とかそれくらいのことをやって欲しかったです(実際どうなんだろう)。
でもこういう作品を通じて「なんで受信料を払わなきゃいけないんだろう?」って関心を持つ人が出てくるのはいいことのように思います。ギリN〇Kに怒られないラインに留めた感はあるけど、皮肉っぽさがあって面白い作品です。
あとがき
イラネッチケーっていうNHKが映らなくなる商品のネーミングセンスに勝るものなし。
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