サスペンスものが大好きで、もちろんリアル志向強めの作品も好きなんだけど超能力や魔法を駆使して事件を解決するタイプの作品も好きです。特にタイムスリップ系なんかはもうよだれが出てくるほど。
そういう意味では本作はまさにドストライクな設定でした。最初はコミックス1巻の表紙がなんかちょっとエロくて手に取っただけだったんですが、これがまぁ面白くて…。1巻の終わり方なんかも絶妙で「早く2巻くれ!」ってなったからね。
というわけで今回は、被害者として殺人鬼に挑むサイコサスペンス「サイコ×パスト 猟奇殺人潜入捜査(連載中)」を紹介します。
サイコ×パスト 猟奇殺人潜入捜査のあらすじ
犯人への過剰暴力が原因で左遷させられた熱血刑事の五代。新たな上司は自称“超能力捜査官”の飛高警視正。赴任早々、五代はとある連続殺人事件へと潜入捜査を命じられるのだが…!? “被害者”として殺人鬼に挑め!! 刺激最凶サイコサスペンス!!
サイコ×パスト 猟奇殺人潜入捜査の見所をチェック!!
主人公はこれぞ少年漫画の主人公って感じの熱血漢
主人公は「これこそが少年漫画主人公の鏡!」と言わんばかりの熱血刑事です。単身現場に乗り込んでって暴漢どもを取り押さえるなんてのは朝飯前で、そこに人道的な配慮なんかはほぼありません。「犯人がケガ?知るか」くらいの感じ。あまりに問題を起こすもんだから捜査一課から外されて、謎の課に人事異動になるという流れです。
ちなみに序盤では詳しく明かされていないものの、過去に妹を殺されてしまった経験があり、殺人者を含む犯罪者に対する憎しみがハンパない様子。そして妹を殺した犯人はまだ判明していないのかな?いずれにしても「妹を殺した犯人に辿り着く」という目的のための物語です。
超能力を使って過去の猟奇殺人事件を解決できるか
主人公の目的を果たすには捜査一課が適切かと思うんだけど、そこを外されて今度は五課の超能力捜査官になります。まぁ簡単に言えば「超能力を使って過去の事件を解決する」ってことです。
その超能力の内容が「シリアルキラーの犯罪現場にタイムスリップできる」というもの。例えば昭和最大の未解決事件と言われている3億円事件ですが、犯行手口がある程度判明してるじゃないですか?そういう情報を知った上で過去にタイムスリップするなら、事件を未然に防げるじゃね?っていうね。
3億円事件では死亡者はいなかったものの、本作で取り扱われているのはシリアルキラーに特化した事件なので、殺されてしまった人たちがたくさんいます。そういう人たちの命を救う→もしかしたら妹の命も救える!?というストーリーです。
被害者の人格と入れ替わるシステム
シリアルキラーのすべてがそうだとは言わないけど、基本的にシリアルキラーって女性とか子供とか自分よりも弱い存在に目を向けているケースが大半だと思うんです。そんな所に少年漫画の主人公が突撃してったら、どう考えたってヌルゲーじゃないですか?
というわけで本作では、タイムスリップとは言っても「主人公と事件の被害者の人格を交換する」というシステムになっています。女性なら女性の、子供なら子供の人格になるので身体能力は落ちるし、まさに見た目は子供(被害者)・頭脳は大人というコナン君状態。
事前に犯人が特定できている&犯行手口が筒抜けになっているというアドバンテージはあるものの、監禁されている女性になってシリアルキラーと戦えるかって言えば、かなり難易度がグッと上がりますよね。そういうハラハラ展開が大きな見所です。
サイコ×パスト 猟奇殺人潜入捜査 コミックス序盤を読んだ感想・レビュー
実際に「こんな感じの事件、聞いたことある!」っていう内容が出てきます。そこにタイムスリップというオマケが付いてくるので、少年漫画っぽいハラハラ&ドキドキの展開がとても面白いです。
ちなみにタイムスリップしている間は、主人公の体の中に被害者の人格が入り込んでいるっていうのもまた面白くて、もし潜入捜査にミスって主人公が死んでしまうことがあれば取返しがつかないっていう設定も〇(まるでギニューがカエルになったまま的な)。
ちょっとだけ難癖を付けるなら「事件を防ぐと歴史が変わる(死刑だったはずの犯人が無期刑など)」という設定があるので、殺される人たちを全員救ってしまうと逆に都合が悪いみたいなことになっているので、今後の展開も「本来なら10人死んでしまった事件だけど、何とか2人救い出しました」みたいなものになるんじゃないかと。
個人的にはコミックス1巻を読んだ時点で「2巻が早く読みたい!」ってなったので、猟奇殺人事件に興味があったりとかタイムスリップして事件解決っていう展開が好きな人には文句なしにおすすめです。
あとがき
殺人を全部阻止すると死刑または終身刑にならずに出所してまたやらかすパターンがあるからなぁ。