無性にホラー漫画が読みたくなることがあるんだけど僕が漫画を読むのって大体寝る前とかなんで、変にボリュームのあるホラー漫画なんか読みだして寝れなくなったら後悔が計り知れません。
でも全2巻とか上下巻で完結するホラー漫画だと楽しむまでのハードルが低いというか、万が一怖い作品だったとしてもすぐに終わる安心感みたいなものってありませんか?そういう意味では本作はすごくいい。
というわけで今回は、夢の一戸建てマイホームで次々と起こる不幸体験を描いたホラー漫画「サユリ(全2巻完結済み)」を紹介します。
サユリのあらすじ
この家に住んでた人って…どんな人だったの…?夢の一戸建てマイホームへと引っ越した神木家。しかし、家族7人揃ってのありふれた幸せを満喫する間もなく次々と不幸で不気味な出来事がこの一家にふりかかる…。鬼才・押切蓮介の超絶ホラー、開幕――。
サユリの見所をチェック!!
引っ越しから始まる不幸の連鎖
物件的なものによる心霊現象って、割とよく聞く話じゃないですか?例えば中古物件を買うにしても賃貸物件を借りるにしても、あんまり良くない噂が付きまとう家や部屋って少なくないと思うんです。
それこそ入居者が来たかと思ったら長続きせずに出て行っちゃうとかね。個人的にはそういう経験は一切ないし、近しい友人・知人でそういう経験をしたって人もいないんだけど、引っ越した先で不気味な体験をしてすぐに引っ越した的な話は、割とよく聞くところじゃないかと思います。
本作もまさにそんな感じの物語で、築年数がかなり経っている中古物件とはいえ一軒家を購入した家族が、引っ越してきた先で色々と厄介な怪奇現象に巻き込まれていくという流れです。異常すぎるほどのホラー体験は霊を信じてる・信じてないにかかわらず、不気味な恐怖感を植え付けられること間違いなし。
遂に訪れる実害、そしてどん底へ
心霊現象のようなものが起きるとは言っても、例えば「変な音がする」とか「何かに見られている気がする」くらいのことであれば、ずぼらな人ならそこまで気にすることもないでしょう。
でも実害があるなら話は別です。これも段階を踏んで、最初は「料理中にうっかりケガをすることが増えた」とかから始まり、徐々に「階段を踏み外した」とかそういうやつになっていくならアレだけど、いきなり家族が死んだりした日には不気味にも程があるでしょ。
それも一人ならまだいいけど二人とかになると、これはもう完全に何かあるって思ってしまう人が多いはず。というか何もなくたって、ここまで来たら気持ち悪いと思わざるを得ません。
普通は少しずつ迫ってくる恐怖っていう演出が多いじゃないですか?でも本作のホラーは最初から全開のフルスロットルで駆け抜ける勢いなので、息をつく暇のない全2巻と言っていいでしょう。
度重なる不気味な出来事の原因と物語の結末
心霊現象が起こる物件があったとすれば、それには必ずと言っていいほど原因があります。例えば「過去に恨みを残して死んだ人の霊が住み着いてる」みたいなことが多いのかな。
本作でもこの物件で心霊現象が起きる原因がしっかりとあって、そこに辿り着くまでのサスペンス的な要素にも見応えがたっぷり用意されているんですよね。ぶっちゃけその原因を取り除くのが早いか、それとも家族全員呪い殺されてしまうのが早いか…みたいな展開と言っても過言ではありません。
最終的にこの一家がどういう結末を迎えるのか、ぜひ注目して読んでみてください。
サユリ 全2巻を読んだ感想・レビュー(ネタバレなし)
全2巻なので軽い気持ちで読めるのが大きなメリットで、ぶっちゃけこんなテイストのホラーを10巻も20巻も続けられたら身が持たないと思います。そういう意味では2巻はちょうどいいボリュームと言えそうです。
引っ越し先で心霊現象に襲われるとか、呪い的なものを感じるっていう展開は割とよく聞く話なので、スッと物語に入っていけるのが第一にあって、そこからアクセル全開で突っ走っていくので本当に息がつけないホラー漫画だと思いました。
押切蓮介氏の描く絵が世界観にマッチしているので、絵から伝わってくる迫力や恐怖心は相当なものです。ぶっちゃけ僕は心霊現象に対して少し冷めた感じで見てしまうという部分もあって、そこまで怖いっていう感じはしなかったけど変なリアリティみたいなものはすごく感じました。たぶんホラーが苦手な人はやばいと感じる作品のような気がします。
あとがき
読了後は自分の家を大島てるで検索してみる。