テコンドーと言えば韓国発祥の足技に特化した格闘技というイメージがあります。餓狼伝説やKOFなどの格闘ゲームに登場するキム・カッファンが使用するんですよね。
子供のころは「足技=強い」ってイメージがあったけど、総合格闘技なんかを見ていてもテコンドーの選手で強い人をあまり見ないので、まぁそういうことなのかなぁと思っています(馬鹿にする意図はありません)。
そんなテコンドーを題材にし、韓国目線で描かれている格闘漫画がこちら。反日感情が凄すぎて逆にギャグになっている作風は唯一無二と言っていいでしょう。というわけで今回は、振り切りすぎてもはや真実にすら思えるエピソードの数々が見応え抜群な「テコンダー朴(連載中)」を紹介します。
テコンダー朴 あらすじ
最強格闘技テコンドーで劣等民族チョッパリを殲滅!
新たな伝説を紡ぎ始めた人権派格闘技漫画の金字塔!思い知るがいい日本の罪の深さを
そして我ら大韓民族の偉大な歴史を――
テコンダー朴の見所をチェック!!
日本が舞台で韓国人が主人公の漫画だが…
一応、目線としては韓国側から描かれている漫画なんだけど、日本人の描写が「北斗の拳ですか?」と言わんばかりの描写になっています。虐げられている在日韓国人の同胞を最強の格闘技・テコンドーで救い、決めポーズと共に「世界最高民族の誇りを捨てちゃいけねえ!」みたいな感じ。
いわゆる反日感情と呼ばれるものを漫画化しているんだろうけど、そのやり方に悪意があるというか「やりすぎててむしろ馬鹿にしてない?」ってレベルになっているんで、逆に笑えてきます。
領土問題や過去の政治的背景なんかを顧みても、決して仲が良いとは言えない日韓。「竹島(独島)はどっちの国の領土か」で揉めまくってますが、本作でいえば「東京も韓国の領土であることは明白!」くらいの感じで描かれているので、たぶん韓国に対して良い印象を持っていないという読者でも楽しめるかと。
数々の誇張表現と笑い
本作を読んでみて、真っ先に思い出したのがサンドウィッチマン伊達さんのカロリーゼロ理論です。「辛い物=食べながら汗をかくからカロリーゼロ」とか「甘い物=すぐにエネルギーに変わるからカロリーゼロ」みたいな。
本作では基本的に何でも韓国がオリジナルで、他は全部韓国のパクリという感じ。かかと落としも空手じゃなくてテコンドーの技になるし、寿司も韓国発祥の食べ物、相撲も韓国発祥の競技ということになっています。
真面目な人だと腹を立てたり、抗議したりするんだろうか。個人的には皮肉っぽさが最大限まで振り切っている感じがして、むしろ反日過ぎて親日ってくらいの印象を受けました。ここまでいくと多分イライラしない。
槍玉に挙げられているのは日本だけではない
本作にかかれば、孔子も韓国の思想家です。たぶん韓国には5000年以上の歴史があるってことになってる。ここまで来ると逆に笑えて来ませんか?
個人的に思ったのは「こんな感じで学校教育をされていれば、かなり偏った思想になるだろうなぁ」ということです。小さい頃からこんな感じで教育されていれば、大人になってから「事実はこうです」って言っても認めないし、認めたくないよね。
それは決して他人事じゃないんだけど、とりあえずここまで来ると面白いです。ちなみにWikipediaを見たら、韓国の国会で本作が取り上げられて批判されたという事実があるようなので、たぶん韓国側の方が怒っちゃうような作風であることは間違いなさそう。
テコンダー朴 コミックス1巻を読んだ感想・レビュー
物事には限度という物があって、それを超えると逆効果になるという最たる例だと思いました。
例えば恋愛漫画なんかを見ていると「好きの嫌いは無関心」なんてセリフが出てくるけど、個人的には「好きの反対は嫌いでしょ」って思ってます。でも嫌いが行き過ぎると、どうでも良くなるという意味が分かったような気がしました。
本作を読むと、ここまで行き過ぎた反日感情を持っていると「いや、お前むしろ日本好きだろ!」くらいの感じ。お金大好きな婚活女子が、相手の年収に2000万とか3000万を求めるのはリアリティがあるけど、そこに「2兆!」みたいな極端な数字を持ってくるのに近いかと。
kindleレビューを見てたら妄想批判をしている意見もあったけど、個人的には「見たこともないくらいデカい釣り針」くらいの感じで面白いと思います。ただし、嫌韓が過ぎる人が読んでも楽しめるかどうかは微妙。
あとがき
「マジレスやめれ」って多分このこと。
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