都会に住んでいる人なら、出先で有名人に会うことって珍しくないんでしょうか。僕は田舎生まれの田舎育ちなので、ライブやコンサートや番組観覧以外で芸能人を見たってことがほぼありません。
それにディズニーランドで会ったとしても「そりゃ芸能人も来るでしょ」以外に感想がないのでアレだし…。万が一、自分の行きつけのちょっと汚い小料理屋みたいな所に有名女優が来ているなんてことがあったら、それこそ一瞬で惚れてまうやろ案件です。そんな美味しい夢のような物語がこちら。
というわけで今回は、国民的大女優のお忍びご飯を描いたグルメ漫画「女優めし(連載中)」を紹介します。
女優めしのあらすじ
憧れ女優のお忍びグルメ♪ 国民のお嫁さん、と知られる大人気女優の和泉撫子は実は誰よりも“めし”好きで……!? 憧れの女優が過ごす至福の一食(ひととき)をご堪能あれ――♪
女優めしの見所をチェック!!
主人公は国民的大女優
2022年で言うと国民的大女優って誰になるんでしょうか。個人的には大御所の名前を挙げた方がいいのかなぁという感情もあり、迷わず吉永さゆりさんの名前を挙げてしまいそうです。
まぁ実際に色んな年代の人にアンケートを取ったら綾瀬はるかさん、吉岡里帆さん、浜辺美波さんとかになるのかな?…知らんけど。本作の主人公は若い女優さんであるにも関わらず、一気にスターダムを駆け上がった女優さんという感じ。
漫画でちょろっと読んだだけでもひしひしと伝わってくる好感度は、さすが国民的名女優と言ったところ。ちなみに芸能界のことや演技のことが全く分からなくても楽しめる仕様となっています。
大女優らしからぬ普段の姿
大女優の普段の食事って言ったら、どういうものを想像しますか?僕は銀座なんかの高級料亭だったりってイメージがあるんだけど。本人もCMやら何やらで相当お金を持ってるだろうし、プロデューサーや恋人(社長、青年実業家、お金配りおじさん)と一緒にご飯を食べるでしょうから、それなりの所に行ってるんだろうなぁと。
少なくとも「居酒屋でビールを飲みながら親父っぽい吐息を出す」みたいなものは、家庭用向けのビールまたは発泡酒のCMの話だと思っていました。いや、実際にはそうなのかもしれませんが、本作の主人公はそういう飾り気はテレビの中だけという非常に親近感の感じられる女優さんとなっています。
国民的大女優であればウィッグを付けようが、ノーメイクにマスクだろうが、居酒屋の隣の席にいたら気が付きそうなもんだけど、その辺はバレないくらい庶民派(もしかしたら一般人を演じているのかも)という設定のため、大女優が身近に感じられるグルメ漫画と言っていいでしょう。
料理の表現を女優の演技とかぶせて紹介
料理を食べているシーンは、よくありがちなアヘ顔を描いてとろけそうだのクリーミーだのの当たり障りのない言葉を言う…みたいな感じではありません。ちゃんと女優めしというタイトルにふさわしいポイントが用意されています。
それが「料理の感想が女優っぽい」という点です。一口に牛肉と言っても沢山の部位があるわけで、それを「演技の使い分け=名女優」と表現したりしているんですよね。これらは単純に巧いこと言うなぁと感心させられました。
面白いっていうか巧い。お笑いとかじゃなくて謎かけを楽しんでいるっていう感じ。大女優がお忍びでその辺の飲食店に行くっていうのは、ありそうでないような…まさに夢のような物語だと思うので、そういうポイントが楽しめるのは貴重な作品だと思います。
女優めし コミックス1巻を読んだ感想・レビュー
もうかなり昔の話なんですが、ハロプロに所属していた松浦亜弥さんのコンサートに行った帰りにボウリングに行ったら、隣のレーンにスタッフを含んだ松浦亜弥さんたちが来たことがあります。女優さんっていうかアイドルですけど、超身近で芸能人を見たっていう経験は僕の中ではこれが唯一。
その時の衝撃ったらなかったので、ぶっちゃけ「自分が好きで通っている居酒屋・小料理屋に大女優がお忍びで来ている」みたいなことがあると思ったら、そりゃ二周くらいして惚れていると思います。恋愛感情は抱かなかったとしても、とりあえず大ファンくらいにはなるだろうと。
そういうドキドキ感みたいなのが感じられるグルメ漫画だと思いました。大女優とは言っても高飛車な印象はないし、まさにビールのCMに出る女優さんのイメージって言うのかな、たぶんこういう女優さんが嫌いな男性はいないでしょう。好感が持てるグルメ漫画です。
あとがき
「〇〇めし」の幅の広さよ。