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「復讐の教科書」を読んだ感想・レビュー

復讐の教科書
Ⓒ復讐の教科書

僕がこれまでに過ごしてきた学校生活では、ここまで酷いいじめはありませんでした。というかほとんどがそうだと思うけど。

でもニュースとかで見るいじめの内容は漫画並みにひどい内容となっていて、被害者も出ているのにのうのうと生きている加害者のことを思うと、自分のことのようにイライラしてしまうという人も少なくないのでは?

そういう人におすすめしたい復讐の物語がこちらです。というわけで今回は、人格が入れ替わって復讐へと乗り出す物語「復讐の教科書(全13巻)」を紹介します。

復讐の教科書のあらすじ

教師になることを夢見る高校生・黒瀬良太郎。担任の白鳥先生に憧れる彼は、凄惨なイジメを受けていた。ある日、イジメが露見することを恐れたイジメっ子達に、屋上でこう言われる。「イジメがバレる前に自殺してくれない?」と。目を疑う状況に、動揺から黒瀬は足を踏み外してしまい……。だが、それが全ての始まりだった! 「ねぇ、先生。それでも、やり返しちゃいけないんですか?」

復讐の教科書の見所をチェック!!

表紙絵からは見抜きにくいほど胸糞悪い展開

復讐の教科書1
Ⓒ復讐の教科書

タイトル的にも「いじめられたことを復讐する系の物語なんだろうなぁ」っていうのは想像に容易いんですが、表紙の優男からは予想がつかないくらいダークな展開が待っています。これは胸糞耐性がないと結構きついレベル。

暴力的なやつに加えて陰湿ないじめもあるし、味方もゼロっていう展開に読んでいるこっちの精神もやられるほどです。少なくともこういうのがあまり得意ではない僕からすると結構堪えるレベルでした。

とは言っても最初の煽りが凄いほど後の復讐展開が盛り上がるっていうのはあると思うので、この苦痛を耐えた先の爽快感には期待度大です。いずれにしてもいじめの内容が、もはや犯罪レベルであることは間違いありません。

いじめっ子と人気教師の人格が入れ替わる

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Ⓒ復讐の教科書

一方的にやられっぱなしの主人公がどうやっていじめっ子たちに復讐するのかと思っていたら、追い込まれた末に人気教師と人格が入れ替わるっていうね。最近は人格が入れ替わる系の漫画も増えてきたのでどうしても既視感はあるんだけど、僕にとっては復讐に応用するパターンは初めて見たかもしれません。

それも直接手を下すのではなく、弱みを見つけてチクチクやるような感じがたまりません。これが教師側の一辺倒で進むのであればそれはそれで胸糞悪いんだけど、いじめっ子側が適度に外道な一面を見せてくれるってこともあって、割と高い爽快感を感じました。

そして人格が入れ替わっただけで双方が生きているので、教師の人格が目覚めた時のドラマにも注目です。

教師の立場を駆使した全力の復讐

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Ⓒ復讐の教科書

個人的にもいじめた奴が報われるのはおかしい世の中だと思っているので、学校で内々に済ませるんじゃなくて警察を介入させて、法の下で徹底的にやるべきだと思っています。でも法律の多くって加害者側に有利な気がしていることもあって、本作みたいな復讐物語が流行っているっていうような気もするんですよね。

本作は主人公に感情移入していればしているほど、非常に大きな爽快感が味わえます。ぶっちゃけ報復の仕方もかなりえげつないレベルになっていて、中途半端な感情移入だと「やりすぎじゃね?」っていう胸糞の逆噴射が起きてしまうほど。

ただし元いじめられっ子の立場から見るなら、これ以上ないっていうくらいの仕返しが堪能できます。こんだけの復讐をしておいて本人が幸せになれるのかどうか、そして復讐の牙はいじめの首謀者にまで届くのかが楽しみです。

復讐の教科書 序盤を読んだ感想・レビュー(ネタバレなし)

少年漫画っていうのもあるし表紙の雰囲気もあるし、まさかここまでどす黒い感じの復讐物語だとは夢にも思いませんでした。直接的な暴力シーンがそこまでないのでグロ耐性はそんなに必要ないんじゃないかと思うけど、胸糞耐性は必須じゃないかと思います。

まず最初のいじめのシーンが既に結構気分が悪いものになっていて、人格が入れ替わった後も適度にいじめられていた頃を思い出すので、常にマイナスの感情を植え付けられます。まぁこれがあるから復讐の際の爽快感があるって言えばそうなんだけど。

いずれにしても健全な漫画じゃないし、読者を選ぶことは間違いないです。いじめっ子に対して悪いイメージしかないとか、いじめっ子はどうなっても構わないくらいに思っている人なら楽しめると思います。

あとがき

復習と復讐が掛かってるみたいです。