社畜とかブラック企業っていうと現実ではネガティブ全開なイメージですが、漫画の世界では面白い作品がかなり多いんですよね。ブラックジョークの効いてる作品とか自虐系に持っていく作品もあるし、中には「社畜だけどそれに屈しない!」みたいな超人漫画なんかも少なくありません。
一方で本作はちょっと特殊な例なんだけど、ぶっちゃけ「こういう展開なら社畜も悪くないな」って思える癒しが得られる漫画です。というわけで今回は、幼女幽霊による癒しが堪能できるオカルト漫画「社畜さんは幼女幽霊に癒されたい。(連載中)」を紹介します。
社畜さんは幼女幽霊に癒されたい。 あらすじ
Twitterで話題の尊い幼女幽霊マンガ、待望の単行本化! 社畜の伏原さんが夜中まで仕事をしていると心配になって家に帰らせようとする幽霊ちゃん。「タチサレ~」と言いながらお手伝いしたり差し入れをくれたりあまりの尊さに荒んだ心は癒されまくり。
社畜さんは幼女幽霊に癒されたい。の見所をチェック!!
社畜を帰らせるために全力な幼女幽霊
夜中の会社に出現する幽霊って言えば、過労や心労で追い込まれて自殺した元社員の霊みたいなことを想像しがちですが、本作で描かれている霊はめちゃくちゃ可愛いやつ(しかも幼女)です。何なら毎日出てくれて構わないし、むしろ毎日出てくれって願うようなやつ。
そんな幼女の霊は社畜が夜中まで会社に残っているのが嫌なようで、あの手この手で社畜を帰らせようと必死になります。当然社畜は仕事が終わらないと帰れないわけで、それに気付いた幼女の霊が社畜の仕事が捗るように肩を揉んだり手伝ったりするっていう展開です。
その可愛さにやられて「こんな良い思いができるならずっとこうしていたい」と思う主人公と、早く職場を追い出したい幼女の霊の駆け引きに大きな見応えがあります。
とにかく可愛い幽霊と裏目に出てしまう行動の数々
本作の魅力といえば「幼女幽霊の可愛さ」が真っ先に挙げられるんですが、可愛さの種類としてはドジっ子やポンコツ属性になります。言葉の舌足らずな感じとか、やることなすことが裏目裏目になってしまう部分とか…とにかく目が離せない可愛さと言っていいでしょう。
社畜を帰らせようと手伝えば手伝うほど、その可愛さをずっと見ていたいと社畜が思い始めてしまったり、むしろ幼女の霊がこっちを帰らせようとしているのを見越して、逆にその感情を社畜に利用されてしまったり…。
天然女子、ドジっ子、ポンコツ女子っていうのは愛くるしさの代表と言っても過言じゃないと思うんだけど、本作における幼女幽霊はそれらの要素が群を抜いています。幼女に全く興味がなくても可愛いって思うはず。
幼女幽霊の新たなパターン
確かに会社にいると出てくる幼女幽霊は可愛いんですけど、これ一辺倒でどこまでいけるのかっていう不安は無視できません。さすがに毎回同じ展開だと飽きられちゃうだろうし、結局可愛いっていう展開だとマンネリ化も早いような気がして心配でした。
ところがその辺はしっかりと考えられていて、幼女幽霊に新たなパターンも用意されています。ぶっちゃけこの展開はめちゃくちゃ熱いです。もしかしたら幽霊同士による社畜争奪戦みたいな感じになるかもしれないし、この辺は大きな見所と言っていいでしょう。
同じ可愛いでもタイプが違うんで、社畜の癒し方にも幅が出てかなりパワーアップしたという印象を受けました。1巻時点で登場する新キャラも相当可愛い感じなので、この先出てくるかもしれない更なる新キャラにも期待です。
社畜さんは幼女幽霊に癒されたい。 コミックス1巻を読んだ感想・レビュー
個人的にはそこまで幼女属性に惹かれないんですけど、そんな僕でもめちゃくちゃ可愛いと思いました。まるで娘が出来た時の父親の心境に近いっていうんですかね(娘いないけど)。
オカルト漫画なんだけど怖い話が苦手な人でも全然楽しめるし、まさに平和な心霊漫画という感じ。なんなら現実で心霊体験っぽいことがあっても、本作がチラついて怖さが半減するかもってくらいにめちゃくちゃ癒される作品だと思いました。
とにかく1~10まで「可愛い」で埋め尽くされるような漫画なので、可愛さに癒されたいという人なら男女問わずにおすすめです。この先の新キャラや社畜と幼女幽霊の関係がどのように変わっていくかを楽しみにしつつ、これからも読み続けていこうと思います。
あとがき
社畜万歳。