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「蒼天の拳 リジェネシス」を読んだ感想・レビュー

蒼天の拳 リジェネシス表紙
Ⓒ蒼天の拳 リジェネシス

初めて本作の表紙を見たとき、原作:原哲夫の文字に驚きを隠せませんでした。確かにケチを付けようと思ってマジマジと見たり、物語を読み込んでいくと所々にふとした違和感は残るんだけど、言われなかったら原哲夫氏が描いている漫画と思う人もいるのでは?

前作「蒼天の拳」では北斗神拳伝承者の中でも最強と言われている主人公の強さ、北斗神拳のルーツのようなものを堪能できました。そして今回は、そんな主人公の死に際が描かれるようです(予定)。というわけで今回は、蒼天の拳の続編「蒼天の拳 リジェネシス(連載中)」を紹介します。

著:原哲夫, 著:八津弘幸, 著:辻秀輝, 監修:武論尊

蒼天の拳 リジェネシス あらすじ

北斗伝説、再び!!魔都上海の騒乱より数年後の193X年。第2次世界大戦を目前に控えた世界情勢は混沌の一歩を辿っていた。伝授の儀を終えた第62代北斗神拳伝承者・霞拳志郎もまた、止められぬ歴史の渦に巻き込まれていく。北斗の宿命に導かれるが如く、獄都・蘭印(インドネシア)へと降り立つ拳志郎・エリカ・ヤサカ。人類の宝「希望の目録」を巡り新たな勢力との死闘が繰り広げられる。「北斗」と「希望の目録」をつなぐ新・北斗サーガ開幕!!

蒼天の拳 リジェネシスの見所をチェック!!

蒼天の拳の続編

蒼天の拳 リジェネシス1
Ⓒ 蒼天の拳 リジェネシス

本作は「蒼天の拳」の続編・スピンオフに当たる作品です。蒼天の拳は「北斗の拳」の過去に当たる物語で、第六十二代北斗神拳伝承者である霞拳志郎が主人公となっており、北斗の拳における主人公・ケンシロウ(第六十四代伝承者)はここから名前を貰ったという設定になっています。

前作もストーリー自体は綺麗にまとまった状態で完結してはいるんだけど、ファンからすると「この後どうなったの?」という感じで気になる部分も多々ありました。それが本作で少しずつ明るみに出るという感じ。

ちなみに本記事はまだ本作が完結されていない時点で執筆していますが、本作では広告などにおいて「原哲夫が初めて主人公の死に様を描く」と宣伝されているので、主人公の死に様が描かれる可能性大です。北斗神拳最強と言われている主人公の死って言われたら、そりゃ見ないわけにはいかないでしょ。

線が細かくて圧倒されるほどの画力

蒼天の拳 リジェネシス2
Ⓒ蒼天の拳 リジェネシス

前作もめちゃくちゃ絵が細かくて、それこそ北斗神拳って言ったら内部から体がはじけ飛ぶようなシーンがあるんだけど、北斗の拳に比べると遥かにパワーアップしていて驚かされました。

で、今作においては前作をまた遥かに超える絵のクオリティとなっていて、ぶっちゃけ語彙力を失うレベルでやばいです。「1ページ描き上げるのにどんだけ時間かかってんの!?」とか超気になるクオリティ。人物画はもちろん、背景とか服とか全てにおいてハイクオリティな作画が楽しめます。

ちなみに本作の作画担当、実は原哲夫氏ではありません。ぱっと見、別の人が描いてるなんて思わないんじゃないでしょうか。従来のファンもケチを付けないほどの高レベルで再現されており、とにかく細かい線で描かれている北斗神拳に迫力を感じない読者はいないはず。

前作のキャラも登場

蒼天の拳 リジェネシス3
Ⓒ蒼天の拳 リジェネシス

本作はなんと前作の宿敵・ヤサカと一緒に旅をする展開となっています。ここだけ聞くと前作のファンからすれば「一触即発の空気感の中で旅すんの!?」って思うかもしれませんが、間にエリカもいることもあって2人の関係性が非常にマイルドなものになっています。

これに関しては賛否あるんじゃないかと思いました。ドラゴンボールでもベジータは徐々に仲間になっていったけど、ナメック星の時はまだ敵っぽさが残ってたじゃないですか?でも本作に登場するヤサカはそんな感じがまったくないです。まるで昔から拳志郎と友達(悪友)だったかのような雰囲気なんですよね。

とは言っても序盤では「拳志郎とヤサカが組んだら敵無しでしょ」と思いつつ、この2人をもってしても敵わないほどの敵キャラが出てくるのかと思うとワクワクが止まりません。普段はいがみ合っている両者の友情にも注目です。

蒼天の拳 リジェネシス コミックス1巻を読んだ感想・レビュー

元々、北斗の拳に比べると主人公のゆるい雰囲気が魅力的ではあったんだけど、本作はそれに拍車をかけたかのように超絶ゆるくなっています。ヤサカとタッグを組んで旅をするっていう感じになっていて、前作の緊迫感みたいなものが微塵も感じられません。

もちろん今後の展開によって少しずつ変わっていく可能性はあるものの、やはりスピンオフという感は拭い切れないような気がしました。コメディーっていうほどちょけているわけではないんだけど、北斗の世界観特有のシリアスさがかなり無くなっているような感じです。

もちろんこれについてはどっちが良い・悪いではないし、北斗のファンなら拳志郎の旅の続きが見られるってだけでワクワクすることは間違いないでしょう。とりあえず絵はめちゃくちゃ綺麗なので、それだけでもファンなら読む価値があると思います。

ちなみに前作を知らないという人は、とりあえず蒼天の拳を読んでから手を付けるのがいいでしょう。北斗の拳は読んでも読まなくても関係なく楽しめます。

あとがき

リジェネシスの文句は俺に言え。

著:原哲夫, 著:八津弘幸, 著:辻秀輝, 監修:武論尊
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