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異色のミステリー「100万円の女たち」は全然羨ましくないハーレムだ

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100万円の女たち表紙

 

男なら誰しもハーレムに憧れたことが一度や二度くらいはあるんじゃないかと思います。僕も若い女性たちとルームシェアをして、しかも家賃として1人ずつから月々100万円がもらえるんなら喜んで受け入れたいって思っていました。

でもこのハーレム生活には少し不気味な面もあるんですよね。なにか心の底から喜べない不安というか、まるで井戸に落とされた一滴の毒のような不快感って言うのかな…。

というわけで今回は、異色のミステリー(一部にラブコメ要素あり)「100万円の女たち(全4巻完結済み)」を紹介します。

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100万円の女たち マンガ概要

売れない小説家、道間 慎。彼は5人の女たちと一緒に暮らしている。
女たちは毎月、彼に100万円支払い、彼が女たちの世話をする…なぜ?
金と愛と死の臭いが立ちこめる一軒家で、歪な六角関係が繰り広げられる…

 

100万円の女たち 見所をチェック!!

5人の女性と暮らす一見するとハーレム的な物語

100万円の女たち1

 

主人公は売れない小説家で、小説を書いているだけでは食べていけないってことでバイトでも始めようとした矢先、女たちが自分の家に住み始めるっていう設定から物語は始まります。

まぁ絵が質素と言うかお世辞にも上手い感じの絵じゃないので、若い女性と一緒に暮らすとは言ってもビジュアル的なものがどうなのかはイマイチ掴みにくいんですけど…。実写化されて女優さんが演じたことを思ったら、男としては「羨ましい」って感情が真っ先にきます。

 

それでいて1人ずつ家賃で100万円も払ってくれるっていうんですから、そりゃ週2で高級ソープに通うっていうのも分かるし、もう小説とか書かなくてもいいじゃんね。まさにヒモ。羨ましい。

でも完全に羨ましいとも思えないんです。というのも序盤から変な不気味さが付きまとっているし、なにより「なんでこの女たちは100万も払ってここに住んでんの?」っていう根本的な部分ですよね。一抹の不安を抱えたまま読み進めるストーリーっていうのが、非常に斬新だと思いました。

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死刑囚の父親の存在

100万円の女たち2

 

本作の主人公の父親は3人を殺した死刑囚。妻とその浮気相手、そして現場に駆け付けた警官を殺し、死刑が確定しているようです。このような父親のせいで、主人公の家には嫌がらせのFAXなどが送られてきています。

この父親の存在も大きな見所で、ハッキリ言って殺人をしそうなタイプの人間じゃないんです。たぶん衝動的にやってしまって、そのことを今でも後悔しているというタイプ。死刑判決が出ても控訴をしなかったという事実がそれを物語っています。

この父親の存在が物語のどう影響してくるのか。例えば「女たちと暮らすことになった理由に関係しているのかな?」とか、あるいは「仮に小説が売れてもスキャンダル的な色物として見られるんじゃないかな?」とか。彼が殺してしまった警察官の母親との関係性にも注目です。

 

誰が何の目的で女たちに招待状を出したのか

100万円の女たち3

 

本作の核となる部分は「なぜ女たちと一緒に暮らすことになったのか」という部分です。

一応、物語の序盤で「女たちには招待状が届いていて、そこに家賃100万円という条件が記載されていた」ということは明らかになるものの、誰が何の目的でその招待状を出したのかは明らかにされません(その時点では)。

 

まぁ家賃100万で普通の一軒家、しかも売れない小説家とルームシェアっていう条件で参加してくるあたりがもう怪しさ全開なわけですが、それも含めて「誰が何の目的で招待状を出したのか」という部分は最後の最後まで謎に包まれています。

これこそが本作の面白い部分です。犯人って呼ぶにはまだ悪いこともしていないし、理由が不明すぎて不気味だし…。でもこの不気味な感じがまとわりついてくる雰囲気こそが本作の魅力だと思う。

 

100万円の女たち コミックス全4巻を読んだ感想・レビュー

あんまり絵が綺麗じゃなくて、コマ割りも大きくて単調です。でもそれが本作の魅力を大いに引き立てている要因であることに気付くには、さほど時間はかかりません。

一緒に暮らしている女性たちの中には変に言い寄ってくる人もいたり、何なら家では全裸という女性もいます。でも絵が可愛かったら、ちょっとエロい方向に話がいっちゃうじゃないですか?それじゃ駄目で、読みながら「なんだこいつ?」とか「げ、気持ち悪い」くらいの方が物語として成立することが間違いないので。

 

ぶっちゃけ結末については賛否があるとは思うけど、小説家志望が主人公っていう部分で一種の小説っぽい結末がフォローされていたような気がします。

個人的には完全にスッキリするミステリーっていう感じじゃなく、一部で「なにそれ?」って部分もあったんですが、小説っぽい雰囲気によって成立させられているというように感じました。サスペンス調で少し不気味な物語を求めている人におすすめです。

 

あとがき

羨ましいような、羨ましくないような。

 

 

 

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