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動物園好きは歓喜!「BENJIE」に見る人間と動物の絆が熱い

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動物が好きな人の中には「動物園の飼育員になってみたい!」と思い描いた(もしくは思い描いている)という人も少なくないのではないでしょうか。

世の中には「本当にやりたくてこの仕事をやっている」って答えられる人がどの程度いるのかは知らないけど、飼育員ともなると心の底から「この仕事がやりたい!」と思ってないとやれないんじゃないかなぁと。

実際になるにも狭き門だって聞いてるし、そんな世界を覗けるのは単純に嬉しいですね。というわけで今回は、動物園の飼育員として動物たちとの絆を育んでいく物語「BNGIE(連載中)」を紹介します。

※単行本3巻まで読んだ感想を含む、序盤のネタバレあり。

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作品概要

特に動物が好きだという高い志を持っているわけでもない1人の青年が、見習い飼育士として活躍していく様子を描いた作品。

動物たちと接していくうえで多くの困難やトラブルに見舞われながらも、しっかりと前を向いて立ち向かい、問題の解決と共に成長していく姿に大きな見応えがある。

タイトルの「BENJIE」とは本作で描かれている動物園にいるベンガルワシミミズクの名前から取ったもので、物語の大きな幹の1つとして「鳥を苦手とする主人公がベンジーと深い絆を築いていくのではないか」と推測される。

ちなみに作者の立沢克美先生は「スラムダンク」「バガボンド」などで知られる井上雄彦先生と師弟関係。

※デジタルコンテンツに特化した作品ということもあり、全ページカラーで紙媒体では販売されていない。

 

登場人物

加瀬 タカトシ

本作の主人公。高校卒業後バイトを転々とした後、ノースパークサッポロの面接を受け見事合格。

野球部時代の悪夢、大の鳥苦手に悩まされながらも、新米飼育士として徐々に成長していく。

 

星野 哲夫:園長

ノースパークサッポロの園長。見た目はコワモテで一見するとヤ〇ザのようだが、掴み所がなく、従業員や動物たちのことをしっかりと理解していて一家の大黒柱のような存在。

「元野球部は必ず採用する」と言ってみたり、おちゃめな一面も。

 

ベンジー

ベンガルワシミミズク、9歳。本作のタイトルにもなっている。

序盤に出てくる動物の中では、動物の考えていることが言葉として表現されているのはこのベンジーだけということもあって、特別な存在であることが伺える。

 

月島 葵:猛禽類担当

クールビューティーと言われる容姿を持つ、猛禽女子。動物に向き合う姿勢は常に真剣で、タカトシがペースを乱すようなことをする度にキツイ行動を取る。

能力的にはノースパークサッポロのリーダー的な存在で、数多いフクロウの中でも特にベンジーがお気に入り。

 

倉田 賢:あひるレースのMC&小動物担当

一見チャラそうに見えるうえに、タカトシが3日で辞める方に賭けていたりなど、ちょっと人でなし感が漂う先輩。

あひるレースのMCとしてちびっ子のハートを鷲掴みにする巧みな話術を持つ。しかし、ひよこは捌けない。

 

仁志:ワニ、ライオンなどの猛獣担当

前髪で目が見えないということもあり、イメージ的には優男という感じがするが、意外にもグレイシー柔術の黒帯。

さらに猛獣担当ということもあって、ワニが脱走した際は手際よく捕獲してみせた。ライオンのアレクを小さい頃から世話していて、親同然という自負がある。

 

仲村 美沙:アザラシ、ペンギンなどの海獣担当

キュートビューティーと呼ばれる眼鏡女子。当初は優しいポジションの先輩かと思われたが、タカトシと別の水族館に研修に行った際には、負けず嫌いな一面を覗かせた。

真面目過ぎるがゆえに、大事な何かを見失ってしまっている感がある。

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見所をチェック!!

動物としての上下関係

幼少の頃「飼っている犬が悪いことをしたら叩く」という友だちの話を聞いて、なんだか悲しくなった記憶があります。僕は動物を飼ったことがないからアレだけど、人間の子供と一緒で躾が重要だから友達気分じゃダメなんですよね。

特にサルなんかは顕著で、舐められないように飼い主としての威厳を見せることが重要だって聞いたこともあるし、動物園なんかだとこっちが色んな動物を見るのと同時に、動物たちに見られてるわけです。

動物たちからしたら、タカトシを見て「こいつは俺より後にこの動物園に入った新参者だ」って思ってるかも。そういうシビアな部分も描くことで、動物たちとの絆ってのが安っぽくなっていません。

ライオンとかに舐められるならいいけど、ウサギとかカピバラに舐められたらなんかアレですね。アウェー感がハンパ無いでしょうね。そして飼育員をやるならライオンにも舐められちゃいけないっぽいですね、はい。

 

可愛いって言ってるだけじゃ務まらない、飼育の現実

僕の友達で色んな爬虫類を飼ってる人がいるんだけど、その人は飼っている爬虫類に与えるエサってことで、ゴ〇ブリとかコオロギとかも飼育してるんですよね。

僕も爬虫類は可愛いと思うけど、それを育てるためにゴ〇ブリを触れるかって言われたら多分無理だと思うんです。つまり、可愛いだけじゃ育てられないってことなわけで。

猛禽類は肉食なのでエサとして生きたひよこを捌いたり、ウズラやマウスを捌いて与えることになります。これ、普通の人だと結構しんどいんじゃないかなぁと。

肉は食べるけど、実際に生きた牛を解体して部位ごとに分けて…ってなったら、食欲が失せるって人も少なくないんじゃないかって思うんですよね。

動物が好きな人が飼育員になるって言ったって、その大好きな動物を飼育するために動物を殺して与えるっていう…そういう自然の節理と言うか「可愛いって言ってるだけじゃ務まらないんだよ」って部分も包み隠さず覗くことができます。

 

子供はいくつになっても…

人の親になったことが無いから断言はできないんだけど、やっぱ普通の親からしたら子供って幾つになっても可愛いと思うんです。

自分にとって関係がない動物であれば「小っちゃい時は可愛いんだけどねー」とか言うかもわかりません。例えば、ライオンの赤ちゃんなんて猫みたいに可愛いのに、ある時から急にでっかくなるでしょ?

でも愛情を注いで育てた人間からしたら、それは自分の子供同然なわけで、大きくなってもそれは変わらないと思うんです。でもライオンの場合は、もう人間の力を超越した猛獣ですから、その辺の距離感を誤ると大変なことになってしまったり…。

たまに「動物園の飼育員さんがライオンに襲われて…」とかニュースで見ると「何やってんの?」って思うかもしれないけど、本作を読んで「あー、そういうことかぁ」って気付きが得られたような気がします。

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序盤を読んでみての感想

単に動物の可愛らしさを描いているだけじゃないという部分に、とても好感が持てました。

どう考えたって動物園の飼育員は大変な仕事だと思うし、ここで描かれていることが全てじゃないにしろ「みんなには見せてない、こういう一面もあるんですよ」っていう部分が覗けるのはありがたいと思う。

絵も綺麗で、躍動感の溢れる動作を描くのも巧いから、ベンジーが飛んでくる様子なんかも迫力があって見応えアリ。デジタルへの挑戦ってことでアニメーションチックな絵も、個人的には新鮮に思えました。

色んな動物たちと触れ合っていく様子もそうだし、何をやっても中途半端だった主人公がどのようにして成長していくのかという人間ドラマとしても大いに期待しています。

 

あとがき

これがメチャクチャ流行って飼育員ブームが起き、ただでさえ狭き門の飼育員への道がメチャクチャ厳しいものになる…ってとこまで見えた(気がする)。

 

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