記事内に広告を含みます

「JJM(女子柔道部物語)」を読んだ感想・レビュー

女子柔道部物語
Ⓒ女子柔道部物語

個人的にめちゃくちゃ大好きな漫画として発信しているのが「柔道部物語」です。笑いあり、涙ありの柔道漫画として、僕の中では「これを超える漫画はもう出てこない!」くらいに愛しています。

そんな柔道部物語の後継漫画…と言っていいのかな。舞台は全然変わってるし、登場人物なんかも一新されているんですが、あの柔道部物語(のような作品)がまた見れるということで、連載当初は死ぬほどテンションが上がりました。ぜひ多くの人に読んでもらいたいです(もちろん前作含め)。

というわけで今回は、躍動感がハンパない女子柔道漫画「JJM 女子柔道部物語(連載中)」を紹介します。

女子柔道部物語のあらすじ

『柔道部物語』から25年、小林まことが再び“本格柔道漫画”を描く! 原作はアトランタオリンピック女子柔道61kg級で、日本女子柔道界に初めての金メダルをもたらした恵本裕子!! 雪の旭川を舞台に世界の頂点を目指す白帯の女子高生が世界の頂点を目指す!

女子柔道部物語の見所をチェック!!

あの「柔道部物語」の再来!今度は女子柔道で

女子柔道部物語
Ⓒ女子柔道部物語

前作の柔道部物語ファンは歓喜の声を挙げたのではないかと思いますが、あの柔道部物語の新作(第二弾)です。まぁ男子柔道が女子柔道になってるし、前作の舞台だった岬商業も一切関係なく…。完全に新作としてのスタートを切っていますが。

冒頭では前作の主人公・三五十五が軽く登場するというサービスショットこそあったものの、中身は完全に独立した新しい物語です。しかし場面の堅苦しさを感じさせないギャグや、柔道の乱取りの際のハンパない躍動感は健在していると言っていいでしょう。

日本のお家芸と呼ばれている柔道ですから、普段は特に興味がなくてもオリンピックや世界柔道の時期になると、ついつい見てしまうという人も少なくないはず。そういうライトな層の読者にも楽しめる柔道漫画です。

実話に基づく一風変わったスポーツ漫画

女子柔道部物語
Ⓒ女子柔道部物語

本作は完全フィクションではなく、実在した女子柔道選手を描いた実話的な作品となっています。恥ずかしながら僕は存じ上げなかったんですが、主人公は恵本裕子さんというアトランタオリンピックの金メダリストです。

まぁ事実は小説よりも奇なりっていう言葉があるくらいなので、多少盛っているにしてもかなりフィクション寄りの物語が映えます。高校時代に数合わせで参加した柔道の大会をきっかけに、その数年後にオリンピックで金メダルって漫画やん。

柔道をスポーツとしていいのかどうかはさて置き、熱血系ともまた違う本作の主人公のテイストは、多くの読者を惹きつけるんじゃないかと思いました。センスだけで勝負しているわけではないんだけど、一般人には届かない領域にいることは間違いないっていう感じの。とにかく夢中にさせてくれるヒーロー感(ヒロイン感?)がたまりません。

躍動感溢れる柔道のシーンとギャグ部分のギャップ

女子柔道部物語
Ⓒ女子柔道部物語

前作に引き続き、絵はめちゃくちゃ上手いです。柔道って相手がバランスを崩したときに技が決まるっていう競技じゃないですか?その相手のバランスが崩れる(崩される)までの一部始終にも見応えがあるし、脳内で動きが再生されるくらいに鮮明なタッチの絵です。

そして柔道漫画の中に突如として放り込んでくるギャグ要素ね。前作では「ひょっとこの口」みたいな要素がありました。そして今作では「おでこが光る」という…。ぶっちゃけ「それいる?」って感じの要素です。

でもこういうのも見せ方が上手いというか、最初は単なるギャグだと思っていたのに伏線になっていたっていうのもあったりして、とにかく夢中にさせてくれるんじゃないかと思います。

女子柔道部物語 序盤を読んだ感想・レビュー

前作が死ぬほど面白かったので、今作もつまらないってことはないと思っています。個人的には懐かしさ補正みたいなものがあって、序盤からかなり楽しんで読めてはいるんですけど…。ぶっちゃけ新規の読者が序盤の段階で楽しさを感じられるかどうかは不明です。

Kindleレビューを見ても前作のファンが「あの感動がまた味わえる!」みたいな感じの期待感でもって高評価をしているものが多いので、もしちょろっと触れてみて面白いようであれば前作もぜひ手に取ってほしいと思います。

もしくはアトランタオリンピックをリアルタイムで見ていたとか、恵本裕子さんを知っているという方なら1.5倍増しくらいで楽しめるかもしれません。

前作の「柔道部物語」もおすすめ

柔道部物語表紙
Ⓒ柔道部物語

もし僕が「今まで読んで面白いと思った漫画ランキング」なるもので順位付けをするとしたら、間違いなくトップ5には入るであろう漫画です。ちなみに僕は柔道が好きじゃないし、むしろ嫌いなくらいなんですが、本作はめちゃくちゃ面白いと思ってます。

笑いあり涙ありの名作で、これを読んで柔道を始めたって人もいるんじゃないかと思うくらい。全11巻っていう読みやすいボリュームもさることながら、マジで捨てるところが見当たらない名作漫画と言っていいでしょう。

女子柔道部物語を読んで面白いと感じるなら柔道部物語も文句なしにおすすめだし、むしろこっちを先に読んでも後悔しないと思います。興味がある人はぜひ読んでみてください。

関連記事「柔道部物語」を読んだ感想・レビュー

あとがき

女子柔道の選手の名前を1人しか挙げられない僕でも楽しめています(ちなみに「ママでも金」の人)。