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「スマイリー」を読んだ感想・レビュー

スマイリー
Ⓒスマイリー

2022年はなにかと話題になった宗教ですが、そういう意味では非常にタイムリーな漫画作品がこちら。端的に言うなら「ジャーナリストが宗教の闇を暴くサスペンス」と言ったところでしょうか。

新興宗教の不気味な雰囲気、黒い闇が見事に再現されていて「この宗教の目論見は?」と気になってしまうこと間違いなし。現実世界でも某宗教団体が連日連夜ニュースで報じられていますが、そこに渦巻く陰謀論みたいなものがギッシリと詰まったサスペンス漫画です。

というわけで今回は、触れてはいけない新興宗教の闇に迫る戦慄のサスペンス「スマイリー(連載中)」を紹介します。

スマイリーのあらすじ

愛娘を不慮の事故で亡くしたフリーライターの鴨目友司。絶望した彼は妻にも去られ、抜け殻のような日々を送っていた。

だがある日勧誘に来た見知らぬ宗教団体「心笑会」のチラシが彼の運命を変える。そこには音信不通の妻の姿が映っていた…。

これは信仰と狂気の物語ーー。邪悪な笑顔が招く教団の黒き闇とは。戦慄の“新興宗教“サスペンス始動!!

スマイリーの見所をチェック!!

主人公は危ない橋を渡るジャーナリスト

スマイリー
Ⓒスマイリー

「ペンは剣よりも強し」っていう言葉があるように、大人になって分かったことの一つに「テレビや新聞、ネットニュースなどの報道である程度の世論が操作できる」ということがあります。

例えば芸能人の悪事一つを取っても、それっぽいことをやりそうな映りの写真を噛ませて記事を書けば、なんとなくそれっぽく見えてくるじゃないですか?あとはテレビ局の社員が起こした問題はスルーするとか、いずれにしても中立な報道ってなかなか無いんだなぁと。

で、一人のジャーナリストがいて、深い闇に足を踏み入れようとしたときにそれを邪魔してくる人たちもいるわけです。上司だったり、警察だったり、政治家だったり…。某宗教団体のように日本の中枢にいる政治家を手駒にすれば、それはそれは好き勝手にやれるでしょう。

本作はそんな闇の深い新興宗教に体当たりで潜入するジャーナリストの物語です。ちなみに娘を事故で亡くしてしまい、家を出て行った元妻がその新興宗教にハマっているというオマケ付き。

新興宗教の不気味な雰囲気が秀逸

スマイリー
Ⓒスマイリー

まず先に言っておきたいのは宗教にも色々あって、良いものもあれば悪いものもあるってことです。個人的には信心深くないこともあって宗教にはまったく縁がないんだけど、こういうので救われている人もいるようなので、とりあえず宗教すべてを否定することはしません。

僕自身、仕事の関係で宗教法人に出入りする機会があったりもします。で、そこの人たちは意外と普通な人だったりするんですよね。ただ、笑顔がなんか特徴的な気がするんです。

言葉を選ばずに言うなら「気持ち悪い笑顔、感情の起伏を感じない、冷たい笑顔」という感じでしょうか。そんな感じの雰囲気が秀逸に再現されていてびっくりしました。表情を含めた新興宗教独特の空気感のようなものが、巧みに再現されているので注目してみてください。

主人公の目的は「別れた妻を救い出す」こと

スマイリー
Ⓒスマイリー

本作には幹となる設定があって、それが「元妻の奪還」です。主人公は交通事故で娘を亡くしており、それがきっかけで元妻と音信不通になってしまったという過去があります。

で、たまたま家に勧誘に来た宗教団体のパンフレットに元妻が載っていて…みたいな感じ。個人的なジャーナリズムがどうこうっていう熱い感じじゃなく、あくまで自分のため(自分の元妻のため)に動くっていうのがリアリティがあって良き。

娘を亡くした悲しみから新興宗教に救いを求めたっていうのも理解しやすいというか、僕のように宗教にハマる人の気持ちがまったく分からないような人間でも「そういうこともあるかもなぁ」と入りやすい設定になっています。

スマイリーの序盤を読んだ感想・レビュー

1巻と2巻を読んだ時点では、クッソ面白いです。新興宗教の不気味さが加速し始めたあたりで、この物語がどう決着するのかがまったく見えてこないのもあって「続きを早く読ませてくれ!」って感じになっています。

真相を暴こうとすればするほど「これ以上深入りするな」っていう警告もあり、こういうのを見ていると「見てはいけないものを見てしまった人間の末路」みたいなものがチラついたりもするので、陰謀論とか未解決事件の真相とかが好きな人なら間違いなくハマると思う。

少なくとも元首相が襲われた事件で某宗教団体のことについて調べてみたり、YouTubeを見たりしたって人なら楽しめそうな宗教サスペンス漫画です。序盤時点ではかなり面白い。

あとがき

儲けるという字は信者によって構成されています。