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「マッドキメラワールド」を読んだ感想・レビュー

 

キメラって聞くとちょっと怖い雰囲気を感じる人も多いと思うんだけど、それと同時にちょっとワクワクしたりもしませんか?例えばテラフォーマーズみたいな世界観(人間が昆虫の特殊能力を手にするみたいなやつ)も面白いと思うし、HUNTER×HUNTERのアリ編みたいなのもテンションが上がるよね。

本作は世紀末のような世界観の中、よくわからない生き物が沢山出てくるヒャッハー的な物語となっています。殺伐とした世界観が好きな人におすすめです。

というわけで今回は、イカれている無慈悲な世界に住む人間のような2人が生き抜いていく姿を描いたダークファンタジー「マッドキメラワールド(全4巻完結済み)」を紹介します。

 

 

マッドキメラワールド あらすじ

 

この世界は、人間と何かの交配種が蔓延っている世界である。メスがオスを支配し、種族間を越えてオスは繁殖相手・捕食者として狙われる。

そんな中、純粋なニンゲンに近い2人の姉弟がいた。姉は弟を必死に守り、弟はこの世の知らないことを知りたいという探究心に溢れている。しかし、弟はオスであるがゆえに様々なキメラたちに狙われ続けることに。果たして、この2人の運命やいかに。

 

マッドキメラワールドの見所をチェック!!

人間+○○が蔓延る世界

 

本作では、人間と何かの生き物が混ざったような生物が主な登場人物です。

例えばタコみたいに擬態できる生物もいれば、カマキリのような特徴を持っている生物もいたり…。そしてその多くが言葉を話せて、意思の疎通が可能です(話が通じるかどうかは別にして)。

見た目的には結構グロいのも出てくるけど、単純に「何かしらの生物の特徴を持った生物たちのバトルロワイアル」みたいな感じって考えたら、ファンタジー好きならワクワクする展開なんじゃないかと思います。

 

グロさの溢れる弱肉強食の世界

 

ファンタジー作品ではあるんだけど、変にリアルな部分があって、それがグロさとか弱肉強食の感じを更に引き立てているように思いました。例えば、カマキリ女とかね。カマキリって言えば、交尾した後でメスがオスを食べるんじゃなかったっけ?

その辺りのハングリーさというか残酷な感じが、ただのカマキリじゃなくてカマキリ女になっているということで、さらにパワーアップしてます。

ちなみにカマキリって、とある寄生生物に意思を操作されるっていうじゃないですか?YouTubeとか見てても水場にダイブするカマキリとかの映像あるし…。その辺のリアルな生態についても描かれていたりするので、単純に勉強になる部分もあれば、知っている情報が出てくるとテンションが上がります。

 

厳しい自然界を垣間見ることができる

 

普通に謎の生物を特集したドキュメンタリーを見てるのも面白いけど、それは生き物vs生き物を安全な位置から人間としての立場で見てるから、本作を読んでるのとはまた違うんですよね。

本作を読んでいて、少なからずも主人公に感情移入するじゃないですか?もうね、身体の一部にある疑似餌とか使って誘い込んで不意打ちしてくるやつとか、普通に卑怯だって思いますよ。

自然界に卑怯も何も無いんだけど、人間視点のダークファンタジーになってるからその思いが煽られてるんじゃないかと。卑怯だと思う反面、プロだと感じるのも本作の見所。蜘蛛とか出てきたらウザそうだなー。

 

マッドキメラワールド コミックス1巻を読んだ感想・レビュー

ヒャッハーと聞こえてきそうな世紀末の荒んだ雰囲気もそうだし、何より「メスの方が立場が強くて、好き勝手にオスを捕食する世界」ってのが、なかなか面白いと思いました。で、キメラって設定があるから、種族の枠をこえてオスが狙われるっていうクレイジーな感じもすごく伝わってきます。

所々にダークで残酷な雰囲気もあるんだけど、自然界のそれって考えたら全然不自然じゃないし、むしろ残酷であるべきだって感じるはず。無駄にグロくしているような漫画とはちょっと違いますね。

今後どのように展開していくかで本作の評価は大きく変わると思います。とりあえず現時点では面白い世界観が表現できているので、この先どのような展開になっていくのかに期待です。

 

あとがき

チワワってキメラ?

 

 

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