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「異世界おもてなしご飯」を読んだ感想・レビュー

異世界おもてなしご飯表紙

 

グルメ漫画の醍醐味と言えば「作画から伝わってくる料理の美味しさ」じゃないかと思うんだけど、本作は「食事を楽しんでいる雰囲気」が最高だと思える異世界グルメ漫画です。

特に酒を酌み交わすシーンなんかは人間ドラマも感じられて、異世界の空気感や情緒なんかも堪能できます。「料理は何を食べるかじゃなく、誰と食べるか」みたいなセリフを聞いたことがある人は、まさにこれだと思うはず。

というわけで今回は、異世界で生活することになった姉妹の物語「異世界おもてなしご飯(全4巻完結済み)」を紹介します。

 

 

異世界おもてなしご飯 あらすじ

両親を亡くしてから妹と仲良く暮らしてきた平凡OLの茜。しかしある日、茜は「聖女」であるらしい妹と共に異世界へと召喚されてしまう。住んでいた家も一緒に…!! 「異世界でもお姉ちゃんのご飯が食べたい!」と駄々をこねる妹のため、茜は美味しい料理を作ることに――!! 仲良し姉妹とほっこりご飯が紡ぎだす異世界グルメファンタジー、開幕!!

 

異世界おもてなしご飯の見所をチェック!!

料理はファンタジーではなくリアル寄り

異世界おもてなしご飯1

 

異世界ファンタジー作品ではありますが、作る料理はリアル寄り。完全に同じ物ではなくても「これは現実世界でいうところの〇〇に近い食材」というような説明が添えられているケースがほとんどです。

そのため料理のイメージがしやすく「プリンの甘い香り」や「おつまみのクセになる味」なんかが作画を通してビンビン伝わってきます。ぶっちゃけ個人的には料理の絵にはそこまでそそられなかったけど雰囲気は完ぺきかと。

「美味しそう!」って感じる場面に惹かれるというよりは、誰かと一緒に食事している空気感を見て「あー、こういうのっていいなぁ」と思えるような感じが魅力の異世界×グルメ漫画です。

 

異世界の人間たちと徐々に仲良くなっていく雰囲気

異世界おもてなしご飯2

 

元々、向こうの都合で異世界に呼び出された姉妹という関係性があるため、決して邪険にされているわけではなく、異世界側は姉妹を丁重にもてなしているものの最初はやはりどこかぎこちなさのようなものがあります。

この関係性が少しずつ改善されていくというか、料理を通じて距離が縮まっていくところに一種のヒューマンドラマのような魅力があるので、どっちかというと「グルメ漫画というよりも姉妹愛や友情、恋愛ものに近いのでは?」と感じました。

上の方でも触れたけど誰かと一緒に食卓を囲んだり、2人で晩酌をしたりっていう空気感がめちゃくちゃ良いので、それだけでも読む価値があると思います。

 

異世界おもてなしご飯 全4巻を読んだ感想・レビュー

姉妹が異世界に召喚されて聖女として崇められる妹の蛇足で召喚された的な感じの姉が、料理の面で様々なドラマを繰り広げるという展開は意外とありそうで無かったパターンじゃないかと。聖女(妹)のモチベーションの為に色んな料理を作ることによる姉妹愛もそうだし、王宮の人間と料理や食事を通じて少しずつ親密になっていく様子には見応えがあります。

元々、原作がノベルで存在しており、本作はそのコミカライズとなっているようです。原作ファンを始めとする読者から割と厳しめの評価を受けているのが気になりますが、確かに「え?ここで終わるの?」という感じでストーリーを畳んでしまう部分には違和感が。

僕は原作を読んでないけど、ファンからは「〇〇のエピソードが読みたかった」等の意見も多く、原作の面白さを完璧に表現できたとは言い難いようです。でもまぁ単純に「サクッと読める異世界系グルメ漫画」としては楽しめるはず。

 

あとがき

 

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