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「アルマ」を読んだ感想・レビュー

アルマ表紙

 

SF系の作品って絵が綺麗な作品が多いんですが、本作も絵がめちゃくちゃ綺麗。近未来的な要素が絡んでくると機械のパーツ1つ1つだったり、細かい線で描かなければいけない要素が多いからかなぁ。週刊連載でこれを描いてると思ったら驚きを禁じ得ません(おい、見てるかT樫)。

人間 vs 機械という設定自体は現実世界でも「いずれAIが人間を支配する」みたいに言われているし、かなり擦られている気がしないでもないです。しかし本作は何か新しい可能性を感じるSF漫画なんですよね。

というわけで今回は、ヒトとキカイの近未来幻想譚「アルマ(全4巻完結済み)」を紹介します。

 

 

アルマ あらすじ

アルマ2

 

もう世界には俺たちだけなのかもしれない 人がいない荒廃した世界で、自分たち以外の人間を探す青年・レイと、彼を心配そうに見守るリチェ。そんな中、空からの襲来者によって、15年間隠されてきた「秘密」が明らかに。独りになった青年は、“ある言葉”によって歩みを始める――。ヒトとキカイの近未来幻想譚、ここに幕開け。

 

アルマの見所をチェック!!

細かくて美しい絵

アルマ1

 

本作は「人類は滅びた…のか?」という懐疑的なシーンから始まることもあり、描かれる背景が瓦礫だったり、廃墟のような建造物が多く描かれています。その1つ1つが細かい描写で描かれていて、初めて本作を見る人は驚くんじゃないかと。個人的にはAKIRAを読んだ時にも似たような感想を持ったんだけど(まぁAKIRAは古い作品だけどね)、こっちもかなりすごい。

それでいて背景の描写だけじゃなく人物画も綺麗だし、バトルの時の躍動感も文句なし。「いくら評判が良くても絵が好みじゃないと受け付けない」っていう人は少なくないけど、本作なら万人受けする綺麗さじゃないかと思います。

 

ヒト vs ギジン の迫力あるバトル

アルマ3

 

ギジンっていうのは機械のことで、見た目といい完全に人型ロボット。ペッパー君をすべての要素でパワーアップさせた感じと言いましょうか。見た目が完全に人間で言葉も流ちょうに喋るし、運動能力や思考能力は人間のそれを遥かに凌駕している存在って考えるとしっくりくるかと。

人間は生活の一部にギジンを取り入れていて、雑用とかは全てギジンにやらせている的な未来っぽいです。で、一部の反乱分子が水面下で仲間を集めて、人間に対して牙をむいたっていう展開なんでしょう。

まさに陰謀論とか都市伝説が好きな人なら一度は聞いたことがあるであろう「AIによって人類が全滅する」という、近未来を感じさせる内容と言っても過言ではありません。絵がめちゃくちゃ綺麗なので直接的なバトルも見応えがありますし、お互いの目論見みたいな隠された部分の争いも見応えありです。

 

最愛のリチェを蘇らせることが可能!?

アルマ4

 

本作の主人公・レイには、幼少期から共に過ごしてきたリチェという女の子がいました。まぁ女の子と言っても機械なんだけど…。リチェは人口フレア(ジャビングのようなもの?)で活動を停止してしまったわけですが、これこそが「ヒト vs ギジン の余波なのでは?」という感じ。

序盤ではまだ真相が明かされておらず、あくまで僕の予想では「ギジンの一部が反乱→ヒト vs ギジン→ヒトがギジンを一掃するために人口フレアを使って全機械を停止させる→リチェも被害に」という展開じゃないかと。そして話が進むにつれて、ギジンから「私たちの魂は何度でも蘇る」なんて聞かされたら、そりゃリチェを蘇らせることも可能だって考えるでしょ。

鋼の錬金術師みたいな展開(手を尽くしたけど蘇らせれない、あるいは余計に不幸になる)もありそうだし、普通に蘇っても感動モノとして成立しそう。何なら「蘇らせたリチェを含めたギジンたちと最終決戦」みたいな展開も面白そうじゃないですか?

ってことを考えてると、この初期設定の段階で勝ち確というか既に「面白くないわけがない!」という空気をひしひしと感じます。

 

アルマ コミックス1巻を読んだ感想・レビュー

とにかく絵が綺麗で、セリフのない見開きページなんかでも見入ってしまうようなクオリティです。吸い込まれそうな錯覚に陥ることすらあります。そしてストーリー面でも先の展開が気になって仕方ない感じ。

ヒトvs機械というSF王道の展開に加え、最愛の彼女を生き返らせることが出来るか…みたいな展開も読者を熱くさせる要素として成立してるし。終始シリアスな展開で進むというわけでなく、たまにラムダっていうマスコット的キャラクターがコミカルなシーンを演出していて、個人的には一息つける瞬間のような感じでこれも嬉しいです。

ヒトvsギジンという展開そのものは手垢が付くほど使い古された感はあるけど、絵のクオリティといい全く新しい物語じゃないかと思います。この先の展開に注目!

 

あとがき

AIの進歩を見てると、あながち遠い未来でもないような。

 

 

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