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「天獄の島」を読んだ感想・レビュー

 

全3巻で読みやすいうえにKindle Unlimitedの対象作品だったりして…。とにかく読みやすい作品で、僕の中ではかなり好きな作品です。駆け足って感じもあまり無くて物語も綺麗にまとまってるし、ぶっちゃけ「なんでkindleレビューの点数がそんなに高くないんだろう?」くらいに思ってます。

というわけで今回は、謎を秘めたサバイバル作品が好きな人にはぜひ読んでもらいたい「天獄の島(全3巻完結済み)」の紹介です。

※物語の核心に迫るようなネタバレは無し。

 

 

天獄の島 あらすじ

倫理的な理由から死刑制度を廃止し、代わりに島流しの刑を取り入れるようになった日本。

犯罪者の温床となっているその島は、新参者を狩る根っからの悪人がいる一方で、ある条件さえ満たせば食う寝るに困らないという平和的な集落も存在していた。

主人公の御子柴鋭は自分の家族を殺したある男に復讐するため、わざと5人の人間を殺害し島流しに処される。しかしこの島には、国家レベルの陰謀が隠されているのであった。

 

天獄の島の登場人物

御子柴 鋭

 

本作の主人公で元ジャーナリスト。家族を殺された復讐のため、殺人を犯して島流れの刑に処される。

 

榊 亮児

 

御子柴の家族を殺害した罪で島流しに遭った医者。御子柴の元親友。御子柴の父親である御子柴教授の意志を受け継いで、ある研究に尽力している。

 

 

島で神と崇められている少女。いちごが好物。

 

天獄の島の見所をチェック!!

島に到着した矢先のサバイバル

 

バトルロワイヤルなんかでもそうだけど、スタート地点を張るっていうのはセオリー中のセオリーなわけで、到着早々バトルに発展します。というか本作はサバイバルミステリーとはいいながらも、ミステリーに大きく偏っていてサバイバル感はあんまりなかったりして。

四苦八苦して食料を確保するというシーンもなければ、寝床を探すのに苦労するということもないです。所々にバトル要素はあるんだけど、サバイバル感のあるバトルって考えると最初に一気にピークを迎えると思う。

 

地獄の中の天獄の街

 

島を進んで辿り着いた集落には、犯罪者がはびこる場所とは思えないくらいの住みやすそうな街が。「住めば都…なんてうまい話なんだろうか」とか考えてると徐々に怪しい雰囲気になってきて、ある条件をクリアすればここに住めるという話題に。

その条件の内容は知らされず、嫌な予感しかしないまま街の外へと駆り出されます。ここから物語は加速的に進行していくので要チェック。

 

榊の目論見

 

かつての親友が家族を殺したから追いかけてきたという事実があって、じゃあその親友は何の目的で自身も慕っていた教授を含む御子柴の家族を殺したのか。

その真相が結構入り組んでいるようで分かりやすく、僕の中ではミステリーとしてちゃんと成立してると思いました。死刑を廃止したっていうお国の事情に付け込んで、良からぬ陰謀を図る奴が出てくるってのもリアル。

 

一という謎の少女の正体

 

島には神として崇められている少女がいて、彼女はろくに言葉を発さないし見た目的にはメチャクチャ幼いにもかかわらず、実際は23歳っていう「なんかおかしくね?」感が漂ってきます。

これにもちゃんとした理由が用意されていて、榊が御子柴の家族を殺した理由とか最終的には一本の線でしっかりと繋がってスッキリできるのも大きな魅力。

 

天獄の島 コミックス全3巻を読んだ感想・レビュー

死刑制度の有無に関してはずっと言われ続けていることなんで、そのうち廃止にされるってことも可能性としては否定できません。それにしても今更「島流しって…」みたいな部分はありました。

でも現実世界の政治家が考えることも、割と「お前マジで言ってんの?」案件があると思いませんか?誰かの利権に絡んでくる話なら、こんな感じの無理筋なこともゴリ押しすんじゃねーかなって部分には割とリアリティを感じましたけど…。

個人的には主人公の復讐の結末を含め、色んな人間の思惑が交錯している部分が非常に面白かったです。ぶっちゃけKindleレビューを見て、なんで酷評されてんのか分かりません。

ちなみにKindle Unlimited登録者なら、全3巻が無料で読めるのでぜひ読んでみてください。

 

 

あとがき

「島流しなんて余裕じゃん」とか思ったけど、御免こうむる。

 

 

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