昔はあまり聞かなかったような病気を聞くようになりました。昔は無かったのか、それともあったけど認識されていなかったのか…。いずれにしても生きにくい世の中だなぁと思うこともあると思います。
そういう時に最終的に頼りになるのが精神科医です。というわけで今回は、精神科に対するハードルを低くするかもしれない医療漫画「Shrink~精神科医ヨワイ~(連載中)」を紹介します。
Shrink~精神科医ヨワイ~のあらすじ
パニック障害、うつ病、発達障害――。隠れ精神病大国と呼ばれる日本は、その名の通り、精神病患者の数自体は、アメリカ等と比べると少ない。その一方で、自殺率は先進国の中でも最悪レベル。悩んでいても“精神科は特別なところ”という思いこみが、人々の足を遠のかせてしまう…。精神科医・弱井は、そんな日本の現状を変えていき、一人でも多くの“心”を救うべく、こう願う――。「僕はこの国に、もっと精神病患者が増えればいいと思っています」
Shrink~精神科医ヨワイ~の見所をチェック!!
精神科というハードルの高さについて
ちょうど今、会社で重鎮というか上司の立場にある人って、結構しんどい時間を過ごしてきた人たちが多いような気がします。それこそ営業とかなら飛び込みでその辺の家に入ってって…みたいなことを平気でしていたような人たちが重役に就いているんじゃないかと。
そういう人からすれば「最近の若いもんは…」みたいなことを言いそうな気もするし、何かにつけて「たるんでる、努力が足りない」と言いそうなイメージがあるんですよね。ちなみに僕も一回だけ精神科に行ったことがあるんだけど、行くまでは偏見みたいなのが凄かったのを覚えています(行ってみたら案外普通でした)。
いずれにしても日本は自殺が多すぎるので、本当に追い込まれる前の逃げ道として精神科がもっと認知されるというか身近になってくれたら良いんですが…。本作はそのきっかけになれるかもしれません。
「パニック障害」などよく聞く病名が登場
ネットニュースなんかを見ていると「パニック障害」っていう病名を耳にすることが割とあるんじゃないかと思います。個人的にパッと思い付くのは中川家の剛さんとか深田恭子さんでしょうか。
なんかちょっと前までは特別な病気かと思ってたんですけど、本作を読んでいると意外とそうでもないってことが分かります。それこそ10人に1人は一生で一回くらい発作を起こすみたいです。
まして一昔前よりも便利になっているとは言え、働く時間は減ってないような気がしますし、仕事で忙しくて規則正しい生活が送れないってなれば普通に起こる病気なんだとか。こういうのを知っておけば、最悪もし自分がそれになってもショックが少なくて済むんじゃないかと思いました。
あと敵を知っておくっていう意味でも、非常に有意義なんじゃないかと思います。
日常に溢れている精神的に参っていく様子
あなたも「学校に行きたくない、会社に行きたくない」って思ったことがあると思います。僕なんか毎日のように思ってるけどね。ちなみに僕も特定の上司から結構怒られたりして鬱になりました。
まぁ鬱になったというか正確に言えば「死ぬほど会社に行きたくなくて、かと言ってサボるのはアレだから精神科に行って診断書をもらった」っていう感じなんだけど、精神科に行って気分的に落ち込んでいるフリをすれば鬱という診断をしてもらえます。
まぁそうやってずるく立ち回れる人ばかりなら自殺者もここまで多くないだろうけど、こういうテクニックというか逃げ方みたいなものも本作には描かれているので、精神的に落ち込むことが多い人とかは読んでおいて損はないはず。
「もしかして自分も?」と思わずにはいられない瞬間
そして最近よく聞くようになったのが「発達障害」です。ぶっちゃけこういうのって僕は占いと同じだと思っていて、誰しもに当てはまりやすいことなんじゃないかって思ってました。
お世辞や冗談を言えないっていう条件一つを取っても、元々そんなに人間関係が上手くいってない人に聞くんだからそりゃそうでしょと。会社で人間関係がうまくいってないのに冗談なんか言えないし、こっちが好きじゃないんだから向こうからも嫌われてるだろうし、なんで嫌われてるかっていったら根本的に合わない(=空気が読めない)からじゃないかと。
注意力散漫とか部屋が汚いとか僕にも完全に当てはまることですが、僕は発達障害というよりも単にだらしないだけだと思ってるし、こういうのが増えてきてそれに乗っかってるっていうだけの人も多いのではないでしょうか。
本作には割と細かい部分まで落とし込んで描かれているような気がしたので、もし自分で「もしかしたら自分も発達障害かも!?」って思ったことがあるという人は、一度読んでみるといいかもしれません。
Shrink~精神科医ヨワイ~ 1巻を読んだ感想・レビュー
精神科っていうとちょっと怖いイメージがありませんか?僕なんて実際に行くまではベッドに括りつけられた人が叫んでたりしてるようなイメージがあったんだけど、実際はそんなこと一切なかったです(そりゃそうだけど)。
抱えてしまったストレスは発散しないといけないわけで、もし愚痴る友人や恋人がいる人ならいいけど、僕みたいに友達がいない人間からすれば精神科医の先生に頼ってみるのもありだと思います。誰かに話を聞いてもらうだけでも楽になるし、本作が流行りまくってドラマ化されて精神科に通うっていうことのハードルが下がれば最高じゃないですか。
たまに本物の医師を名乗る人からダメ出しのレビューが書き込まれているのを見たりするけど、個人的には「こういう精神科医が増えてくれればいいなぁ」と感じるストーリーや見せ方になっているので、非常に読みやすい医療漫画だと思いました。実写化に期待。
あとがき
日本は隠れ精神病大国です。