「エンバンメイズ」を読んだ感想・レビュー

 

世の中には色んな漫画があって、それこそ最近は王道って呼ばれるものは出し尽くされた感があります。どんなにオリジナリティの溢れる作品にしようと思っても、必ずどこかで「○○のパクリだ」とか言われちゃいますから。そういう意味では漫画家さんって本当に大変だなぁと思うわけで。

ただし、本作に関しては今後、似たような漫画は出てこないんじゃないかと思います。そもそもダーツ×デスゲームなんて、随分と思い切ったテーマで描いたなぁと思わずにはいられないでしょう。というわけで今回は、相手の腹の探り合いが面白いダーツ×デスゲーム「エンバンメイズ(全6巻完結済み)」を紹介します。

 

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エンバンメイズ あらすじ

 

本作の主人公・烏丸徨は、天才的なダーツプレイヤーである。彼は様々な人物からの依頼を受け、勝てば賞金が手に入るダーツ対決の代打ちとして活動をしていた。

戦いに勝つと何億もの大金が転がり込んでくることも珍しくはないが、相手となるプレイヤーも強者揃いで、全員が「目をつむっても狙ったところに投げられる人物」ばかりである。では、そのような人物たちのダーツの戦いにおいて、勝敗を決めるのは何なのか。それは心理状態だ。

確固たる「自分が勝つ」という自信を切り崩された方が負ける、そして負けてしまった場合は命を落とすこともあるだろう。対戦相手の心理状態を崩壊させ、迷宮に迷い込ませる天才プレイヤー・烏丸徨が、爽快ダーツアクションを繰り広げていく。

 

エンバンメイズの見所をチェック!!

登場人物たちは常識のレベルを超えているプレイヤー

 

スポーツ漫画って、大きく分けて2種類に分けられるじゃないですか?「現実的なもの」と「非現実的なもの」と(ダーツってスポーツでいいんだよね?)。

漫画なんだからちょっとは非現実的なものが多いんだろうけど、それでもオーバーヘッドキックがゴールネットを貫いたり、投げた球が消えたりっていうのは漫画ならではの表現で、ここには好き嫌いがあると言っていいでしょう。

そういう意味では本作には非現実的なダーツプレイヤーが数多く登場します。右手を負傷したあとで左手でハットとか普通にしますし。両手で同時に3本のダーツを投げたりもします。こういう「狙ったところには目をつむったって放れる」というプレイヤーたちが、どのようにして勝負していくのかという部分が大きな見所です。

 

特殊ルールで行われるダーツの戦いが高度な心理戦になる

 

前項では本作に登場するダーツプレイヤーたちは皆「目をつむってたって狙った場所に放れる腕の持ち主」と書きました。そこで本来のカウントアップやクリケットなどのルールではなく「特殊なルールのダーツ戦」が数多く登場しています。それこそ得点が目隠しされてるとか、そういう特殊ルールね。

そうすることでスポーツ漫画が一気に高度な心理戦と化します。ルールに特殊な条件が設けられていて、その盲点を突くという一種の心理戦は非常に大きな見応えがあると言っても過言ではありません。

「人に何かを選ばせたい時はクズみたいな案と2択にするのがいい」というのは、カードゲームとかをやっている人物の発想でしょ。もしくは詐欺とか。いずれにしても普通に「ダーツ漫画ってこんな感じじゃないの?」っていう常識からは完全に逸脱してるし、ダーツを知らなくても楽しめるルールに仕上がっているという部分は凄く面白いです。

 

主人公が背負っている過去

 

主人公は天才的なダーツプレイヤーですが、過去にそれっぽい施設(学校?)で英才教育を受けていたという過去があります。そこでは自分以外にも天才と呼ばれたダーツプレイヤーがいて、いわば戦友と言ってもいいかも。

ストーリーではそんな戦友たちと相まみえていったり、主人公の過去に一体何があったのかというドラマ的な要素にも大きな見応えが用意されています。ここに隠された秘密こそが、本作からジワジワと滲み出ているダーク感の根源だったのかと気付いた時に、体中に戦慄が走ること間違いなしです。

 

エンバンメイズ コミックス全6巻を読んだ感想・レビュー

最初に読んだ時に「この漫画、すげー面白い!」ってなって、ネタ切れだけが唯一の不安材料でしたが全6巻で綺麗にまとまったと思います。ダーツが好きな人ならもちろん楽しめるだろうし、ダーツを知らなくたって本作に登場するダーツ戦のルールは本来のそれじゃないので全く問題ありません。

月並みだけど「主人公が負けてる感じの流れなのに、実は水面下で着々と準備が進んでいて、主人公が有利な展開になっていた」っていう爽快感は秀逸だと思うし、相手の流れの切り崩し方も面白い。

負けたプレイヤーが死ぬとか、ちょっと残酷な描写がありつつも「ギャンブルっぽい高揚感」みたいなのもあって、他の漫画にはない唯一無二の作風に仕上がってると言っていいです。全6巻で中だるみもないし読みやすいので心理戦とか頭脳戦が好きな人、ギャンブル漫画が好きな人におすすめ。

 

あとがき

残酷なだけじゃないデスゲーム。

 

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