僕はお酒が全く飲めないんでキャバクラとかスナックとかには行ったことがないし、むしろその両者の違いもよく分かってないくらいのレベルです。
本作がギャグ漫画ってことを考えると「スナックあるある」が理解できるかどうかで評価が分かれそうなところなんだけど、本作を楽しむうえでスナックあるあるを知っているかどうかは全くと言っていいほど関係ありません。
スナックに行ったことがない方、お酒が飲めない方も問題なし!というわけで今回は、場末のスナックを題材に描かれている面白いギャグ漫画「スナックバス江(連載中)」を紹介します。
※コミックス1巻の軽いネタバレを含む。
スナックバス江 あらすじ
場末とは…都市の中心からはずれた所、街はずれを意味する(歌舞伎町なんかの東京の地名だと思ってたら違うみたい)。
場末にある1つのスナックを舞台に描かれているギャグ漫画。ジョジョの東方仗助を彷彿とさせる髪型をしたママとお姉さんの掛け合いが見事なまでに笑える。
毎回様々な個性を持った客がスナックバス江に訪れ、ママとお姉さんの掛け合いに対してツッコミを浴びせている。回によって役割は微妙に違うが、基本的には「お客さん=ツッコミ、お姉さん=ボケ、ママ=大ボケ」というニュアンスだ。
時折バイオレンスな描写も交えてくるが基本的には笑いの要素が強く、キレのあるギャグが大きな魅力。たまにある「なにこれ?」感もスベリ笑いとして機能している(かもしれない)。
スナックバス江の登場人物
ママ バス江
スナックバス江のママにして本作の主人公であり、大ボケ的なポジション。後述している明美と比べると発言数こそ少ないが、口を開けば大爆笑と言ってもいいほど大きなボケを投下している(言い過ぎかも)。
コミックス1巻のとある1コマではスタンド(それもクレイジーダイヤモンド)を召還する場面が描かれていることから、キャラクターデザインのモチーフは東方仗助である可能性が高い。
チーママ 明美
見た目的には少し可愛らしいお姉さんという気もするが、客を相手にボケたりママに容赦ないツッコミを浴びせたりする二刀流的なポジション。
ママの大ボケを最大限に引き出す縁の下の力持ちという印象も強いが、1番ピックアップされているのはこのキャラだったりもする(セリフはぶっちぎりで多い)。
スナックバス江の見所をチェック!!
あるあるの見せ方が上手い
僕自身がスナックを知らないから「スナックあるある」「飲み屋あるある」が織り込まれてるかどうかは分からないけど、そんなの関係ねぇって感じで楽しめるのが本作の大きな魅力です。
例えばスナックに置かれているカラオケを利用した「カラオケあるある」なんかが挙げられます。ドリンクやらつまみやらを運んでくる店員さんが来ると唄うのをやめる人いません?(僕の周りにはいなかったけど)
こんな感じでスナックを知らなくても日常生活のあるあるとして楽しめるように描かれているので、お酒が飲めないという読者の方でも問題ありません。というか、ここで描かれているスナック自体が「こんなスナックあってたまるか!」くらいのアレなんで、特に気にする必要ないです。
地味に登場するパロディーの数々
最近はめっきり減ったような気がするけど、一昔前のギャグ漫画ってパクリとパロディーの区別が付かないくらい好き勝手にやっていたって印象を受けます。権利関係が厳しくなってきたのかな?
それでも知っている人には鉄板の笑いを提供してくれるのがパロネタです。本作にも「知っているかどうかで評価が大きく分かれそうなパロディーネタ」は至る所に登場するんですよね。
上記のシーンはドラクエⅢをプレイしたことがある読者ならツボるんじゃないかと。こんな感じで某有名漫画のキャラクターが出てきたりとか、結構好き勝手にやってるんで笑えます。
元ネタを知らないと笑えないだろうけど、漫画のキャラクターなんかはメジャーどころだし問題ないはず。個人的には「COBRA→鯨●兵庫」の流れはクソワロタ。
オチきれていない展開
途中のボケの応酬が凄すぎて最後のオチがアレって言い方もできるけど、基本的にはちゃんとオチがつけられているにも関わらず、たまーに「なにこれ?」って感じの終わり方をしている回があります。
個人的にはこれもおすすめで、素直な笑いばっか堪能してるとたまにスベリ笑いが堪能したくなるというか…甘いものばかり食べてるとしょっぱいものが食べたくなるじゃないですか?そんな感じです。
ちなみに上記画像のオチは、少年漫画ファンなら知らない人はいないってくらいのセリフが使われてるんだけど、それが理解できたときはスナックバス江と心からシンクロニシティできるはず。
スナックバス江 コミックス1巻を読んだ感想・レビュー
突っ込み所が満載で少しクレイジーなギャグ漫画という意味では非常に面白い作品だと思います。ちょっと前に多かった感じの作風というか切り込んでる感じがたまらないし、ちょっとした古き良き昭和の感じも押さえられてるし…。それでいて古くささを感じさせずに最先端を行っているって感じ。
1巻を読んだ感じだと少年ジャンプで連載されていた漫画のパロネタが多いような気がするので、それを知らない読者の場合は楽しさ半減するかも。だけどジャンプ好きなら鉄板と言っていいほどの破壊力を秘めたパロネタの数々を堪能できると思います。
あとがき
こんなスナックなら行ってみたい。いや、行きたくない。
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