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「怪物事変」を読んだ感想・レビュー

 

初めて読んだ時の感想は「いかにもジャンプが好みそうな感じの漫画だなー」っていう感じだったけど、読んでいくとまぁ面白いです。少年漫画として流行る要素を兼ね備えています。

オカルト要素があるものの、どちらかというとダークファンタジー要素が強く、仲間との絆みたいなものにもスポットが当たっていくと思う。そして主人公が感情に乏しい感じね。熱血タイプじゃなくても、魅力あふれる主人公がどのように成長していくのかも見所です。

というわけで今回は、数奇なる怪物物語「怪物事変(連載中)」を紹介します。

 

 

怪物事変 あらすじ

 

オカルト専門の探偵でもある隠神は、とある旅館の女将からの依頼を受け、とある怪物(けもの)の調査に来ていた。怪物とは、人に見つからぬようにして人と関わり合って生きるもののことである。

本来であれば、怪物は人と積極的に関わっていくことはないが、最近になって人と必要以上に関わり合おうとする怪物が出てきた。

怪物の中には人に危害を加えようとするものもいるため、それらの事件を解決するのが隠神の仕事である。そして物語は、このオカルト専門の探偵と、屍鬼×人の半妖の子が出会うとこから始まっていく。

 

怪物事変の見所をチェック!!

母を訪ねて三千里のような世界観

 

本作の主人公は探偵の隠神ではなく、隠神によって生きる道を与えられた屍鬼×グールの半妖の子が主人公です。旅館では奴隷のようにコキ使われていた彼でしたが、隠神が探偵事務所のスタッフとして彼を雇い、彼が親に会えるように協力してあげるという感じ。

もちろん100%善意っていうわけじゃなく、屍鬼の戦力に期待してるっていう部分もあるだろうけど、親の愛情を知らず感情表現にも乏しい主人公が、どのような成長をしていくのかっていうのは純粋に楽しみでしかないです。

一応、初期設定では「屍鬼がむやみやたらに人を襲わないように」という効果のあるアクセサリーを身に付けさせていたということもあり、親は親で「子供を思ってたけどやむを得ない理由で離ればなれになった感」があります。この辺の真相についても、楽しみな要素の1つと言えるでしょう。

 

特殊能力バトル

 

妖怪だったり虫だったりが出てくるので、個人的には「蟲師」の世界観を思い出したんだけど、主人公は屍鬼なので痛みを感じないし、蘇生能力も高いっていう特徴があります。探偵の隠神は半狐なので、何かに化ける能力を有しているようです。

このように怪物たちは「何かしらの能力」を持っていて、それを使って他の怪物たちとバトルを繰り広げていくっていうのが、基本的な流れ。ジョジョとかハンターハンターが好きな人なら楽しめると思うし、この先も色んな能力が出てくると思われるので、特殊能力系バトルが好きな人におすすめです。

 

ただのバトルではなく教訓を得る感じ

 

単純に虫が出てきたから蟲師っぽいって言ってるわけじゃなくて、バトルで戦って勝って「はい終わり」じゃないんですよ。何かしらの教訓めいたことが隠されてるっていうか…。

例えば、人間の住むところに山を下りてきたクマが出たとするじゃないですか?人間からすれば、自分たちの安全を脅かされるわけだから全力で駆除しようとするし、もし万が一被害に遭おうもんなら全力で被害者面すると思う。

でも、そもそもの「クマが山を下りてきた理由」は、人間の身勝手な行動で山の食べ物がなくなったから的な。そんな感じの流れが楽しめる作品です。単純に「こいつの能力ハンパねー」てもいいけど、どうせなら「怪物もなぜ人間を襲わなくてはならなかったのか」みたいな部分に注目して読んでも楽しめるんじゃないかと。

 

怪物事変 コミックス1巻を読んだ感想・レビュー

この感想を書いている時点では物語はまだ始まったばかりだけど、とりあえず短期連載で終わってしまう可能性は極めて低いんじゃないかと思いました。

絵も綺麗だし、世界観も流行りそうな感じがするし…。なにより友情とか親子愛みたいな間口の広さも見えるので、作品としての自由度がすごく高いです。

いろんな方向性があるってのは将来に向けて勉強をするのと一緒で、勉強が全てじゃないけど勉強ができた方が将来の進む道は幅が利くじゃないですか?そんな感じ。そういう意味では非常にポテンシャルを感じる作品です。今後の探偵事務所の発展ぶりも楽しみです。

 

あとがき

オカルトに興味が無くてもこれは楽しい。

 

 

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