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「透明人間↑↓協定」を読んだ感想・レビュー

透明人間↑↓協定表紙
Ⓒ透明人間↑↓協定

「透明人間になれたら何をするか?」みたいなことは、男性なら一度は真剣に考えたことがあるんじゃないかと思います。でも真剣に考えすぎると「服は視認されるのか?」とか「体内から体外に出るものは視認されるのか?」みたいな難しい話になっていくんですよね。

本作にそういう難しい設定は一切ありません。「手を叩いたら透明人間として扱う(実際には見えてるけど)」っていう自由な設定です。というわけで今回は、優柔不断男と女子大生のミステリアスな同棲生活「透明人間↑↓協定(全5巻完結済み)」を紹介します。

本作品は成人向け作品ではありませんが、一部暴力的または性的な描写が含まれていますので、ご購入はご自身の判断と責任において行ってください。

透明人間↑↓協定のあらすじ

「いやあ、今同棲している女子大生、これが僕のことを“透明人間”扱いするんです。一度手をポンとたたくと僕、いない、見えないことにされてしまうんです。むなしいですよ。くやしいから、同じベッドにはいりこんだり、シャワーの時、風呂場にいすわってみたりして、自己主張してみたりするんですけど… いつになったら僕を“人間”と認めてくれるのか…」『ふたりエッチ』の空前のヒットを生み出した克・亜樹先生が日本一の優柔不断男・黒川とミステリアスな女子大生・明日美のちょっと変わった同棲生活を心拍数200越えの映像で描きます。

透明人間↑↓協定の見所をチェック!!

同居するマンションの一室では透明人間扱い

透明人間↑↓協定1
Ⓒ透明人間↑↓協定

本作の内容はぶっちゃけ意味がよく分かりません。というのもミステリアスな展開になっていて、一般的なミステリやサスペンスとはまたちょっと違う不思議な感じって言うのかな。

簡単に言うと「家の中で手を叩いた瞬間から透明人間になるという契約のもと、同居しているカップルの日常」みたいな感じです。まぁこれもカップルって言っていいのかどうか微妙なんだけど、本当に簡単に言うとこんな感じ。

大学生同士の同棲生活っていうこともあるし、しかも透明人間扱いになるっていうことで男性読者が期待するような展開になるかと思いきや意外とそうでもないっていうね。もちろん最終的には期待に応えてくれるんだけど、そこに至るまでの過程がとにかく不思議な作品と言えるでしょう。

なぜ透明人間をやることになったのか

透明人間↑↓協定2
Ⓒ透明人間↑↓協定

そもそもなんで透明人間ごっこをすることになったのかって部分がこれまた意味不明で、失恋を機に自殺をしようとした主人公を同級生の女子大生が拾って自室に連れていき、主人公は言われるがままに透明人間になることになってしまったという…。

ぶっちゃけ設定がかなり雑なアダルトビデオでもあまり見ない感じの設定になっていて、しかもそのスイッチが「手を叩いたら」っていう部分にあって、彼女の裁量次第で勝手に解除されたりするもんだから、読んでいるこっちも混乱してしまうほど。

でもこの雑な感じが逆にそそるっていう人もいるだろうし、いずれにしても男性読者なら夢のように感じてしまう展開なんじゃないかと思います。そして「なぜこんな生活をすることになったのか」には一応、それっぽい理由が隠されているのでその辺にも注目です(僕は最後まで読んでも意味がよく分からなかったけど)。

ちょいエロのドキドキするシーン

透明人間↑↓協定3
Ⓒ透明人間↑↓協定

やっぱ本作を手に取る人の多くが期待するところは「女子大生の部屋で透明人間になったら何をするか」的な部分だと思います。実際にこういう設定のAVなんかもあるし、多くの男性が一度は想像したことがあるのでは?

本作の主人公は最初こそ「本当に透明人間として扱ってくれるの?」とか「何をしてもOKなの?」って感じで戸惑っていたものの、少しずつ期待通りの展開になっていくので心配はいりません。というか普通の男子大学生ならこうなるだろっていう感じの自然な流れと言っていいかも。

ぶっちゃけ時間を止める系とか透明人間系って、飲み込みが早すぎる的な部分があるじゃないですか?それを考えたら本作くらい慎重になるのは普通に理解できるし、むしろリアリティが感じられるんじゃないかと思います。

透明人間↑↓協定 全5巻を読んだ感想・レビュー(ネタバレなし)

ぶっちゃけ最初はマジで意味が分からなくて、この謎が徐々に解き明かされていく感じだとしたら凄い作品だなぁなんて思ってたんだけど、個人的には最後まで謎が残る展開でした。一応、作中ではそれっぽい答えが用意されているので、あとは理解力の問題だとは思うんだけど。

いずれにしても「女子大生の部屋で透明人間になったら?」の部分はちゃんと描かれているし、これが成人向け作品じゃなければ何が成人向け作品になるのかが分かりませんでした。まぁ本物のそれと比べるとマイルドになってるのかもしれません。

序盤のうちは透明人間の良さを利用しない主人公に対して「なんだこいつ!?」って思うかも。でもその辺も焦らしテクニックなんじゃないかと思ったら、それ相応の楽しみに繋がるんじゃないかと思います。

あとがき

透明人間あらわるあらわる。