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「頭文字D(イニシャルD)」を読んだ感想・レビュー

イニシャルD表紙
ⒸイニシャルD

僕は車にほとんど興味がないんだけど、それなりに車種名を知ることができたのは間違いなく本作の影響だし、車が好きだという人の気持ちが理解できるようになったのも間違いなく本作の影響です。

これを読むまでは「そんなにスピードを出せない日本の道路でスポーツカーに乗る意味が分からない」って思ってました。でも今はスピード超過はしなくても憧れの車に乗りたいっていう気持ちが痛いほど分かるんですよね。

というわけで今回は、豆腐屋の息子が公道レースで無双する物語「頭文字D(全48巻完結済み)」を紹介します。

頭文字D(イニシャルD)のあらすじ

群馬県の県立高校に通う拓海(たくみ)は車についての知識なんてほとんどない普通のとうふ屋の息子。ある日、拓海は親友の樹(イツキ)と共に、バイト先の先輩である池谷(いけたに)の走り屋チーム・秋名スピードスターズの走りを見に行くことに……。するとそこに赤城最速といわれる高橋兄弟が率いるチーム・赤城レッドサンズが現れ、秋名スピードスターズに挑戦を申し込んできた!!地元で負けるわけにはいかないと燃える池谷だったが……!?

頭文字D(イニシャルD)の見所をチェック!!

豆腐屋の息子が主人公の走り屋物語

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Ⓒ頭文字D

本作の主人公は豆腐屋の息子で、中学生の頃から豆腐の配達を手伝っていた高校生男子です。ぶっちゃけ免許を取る前からAE86型スプリンタートレノを運転しまくってたので、免許取りたての時点で車の運転がめちゃくちゃ上手いっていうね。

ドリンクホルダーの紙コップに水を入れた状態で「これをこぼすな」と言われて運転していたということもあり、ドライビングテクニックはピカイチ。しかも豆腐を運んだあとの帰りは一刻も早く帰りたいという思いから、峠道を攻めるということを毎日繰り返しています。

そんな主人公が色んな走り屋に目を付けられ、勝負を挑まれていくっていう感じの物語です。最初は嫌々対戦していた主人公が、徐々に走り屋としての楽しみに目覚めていく展開は大きな見所と言えるでしょう。

数々のライバルとスポーツカーが登場

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Ⓒ頭文字D

主人公の車はハチロクということで、そこまでスポーツカーに興味がないという人でも名前くらいは聞いたことがあるのではないでしょうか。そしてライバルたちも有名なスポーツカーを引っ提げて、このハチロクを倒そうとしにきます。

ぶっちゃけ車の性能だけで見たらハチロクよりも速い車はたくさん登場するんで、その性能差をいかにテクニックで埋めていくかっていう部分が大きな見所なんだけど、相手もそれなりの実力者ばかりなので見応えたっぷりです。

特に好きな車があるという人は、お気に入りのスポーツカーが登場すると歓喜の声を上げるのではないかと。個人的にはセダン派でしたが(というか車なんか何でもいい派)、本作の影響でスポーツカーにも興味が湧きました。

迫力抜群のレース対決シーン

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Ⓒ頭文字D

何と言っても本作最大の見所はレース対決シーンです。ぶっちゃけ峠の道路なんてそこまで広いわけでもないんだから、「先行している車が道を譲らなければ抜くのなんて無理じゃね?」って思ったりもするんだけど、かなり鮮やかに抜くシーンが多くて驚かされます。

しかも単純に競争するっていうだけじゃなくて、もちろん対戦相手が変われば車の性能も変わるわけで…FR同士の対決から相手が四駆になったり、はたまた軽になったりとバリエーションが豊富なんですよね。

そして最初は主人公の地元での対決ばかりだったのが「うちの地元じゃ負けねー」みたいに言われて、徐々に地元以外の峠での戦いにシフトしていくなど、色々条件が変わったりするストリートならではの技術や戦法も見所です。

ちなみにレースシーンに関して言えばもちろん漫画で読むのも面白いけど、やっぱアニメの方が迫力があって面白いのでおすすめ。

峠ならではの戦い方

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Ⓒ頭文字D

本作はサーキットではなく一般道でのレースになるので、奇想天外な戦法で勝ったりするケースも珍しくありません。確かに車の性能差っていうのも大きいとは思うんだけど、それと同等かそれ以上に「走りこんでいる道かどうか」っていう部分がめちゃくちゃ大きいんですよね。

だから主人公が「走り慣れている地元で最強、上りは負けても下りなら負けない」みたいな設定が面白いです。そこであまりにも負けないもんだから、今度は「じゃあ他の峠ではどうなるの?」みたいな発展も面白いし、コースを熟知しているアドバンテージとテクニックで車の性能差をひっくり返してるっていうのがたまりません。

そして一般道でのレースだからこその裏技みたいなのがたくさん出てきて、これらはサーキットでのレースではお目にかかれないようなテクニックなのでこのあたりにも注目です。

頭文字D(イニシャルD) 全48巻を読んだ感想・レビュー(ネタバレなし)

これを読んだらスポーツカーが欲しくなるってくらいに面白いです。僕はぶっちゃけ自分で運転が上手いと思ったこともないし、実際に車でスピードを出したりするってこともないんだけど、本作を見ている分には「走り屋って見方によってはカッコイイのかも」って思いました。

こんな漫画が出たらハチロク人気に火が付くのも理解できるし、読了後はスポーツカーが走っているのを見たら目で追ってしまうようになると思います。ちなみに僕の周りには本作の影響を受けてハチロクを買ったという友人が少なくとも3人はいるので、そういう意味でも熱中しすぎると危険な魅力のある作品と言っていいかも。

スポーツカーが好きな人には文句なしにおすすめだし、モータースポーツが好きな人にもおすすめです。全48巻って言われるとかなり長編の漫画ではあるんだけど、定期的に読み返したくなるほどに代わりがない魅力的な作品だと思います。

アニメ版の頭文字D(イニシャルD)もおすすめ

やはりイニシャルDの峠を攻めている迫力感は、アニメやゲームなどの映像で見た時の方がめちゃくちゃすごいです。漫画には漫画の、アニメにはアニメの魅力があるんですが、漫画を読んだらアニメが見たくなること間違いなし!

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本ページの情報は2021年9月時点のものです。作品によっては公開を終了している可能性もあるため、最新の配信状況はU-NEXTサイトにてご確認ください。

あとがき

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