「あの頃に戻れたら…」とか「人生をもう1回やり直したい…」とか、誰もが1度は考えたことがあるのでは?「あの時こうしていたら…」という後悔は、人生には付き物です。そんな公開をやり直す機会が与えられたとしたら、これ以上ワクワクする展開ってありませんよね。
そこで今回は、タイムスリップやダイムリープを題材にした面白くておすすめの漫画を紹介します。
東京卍リベンジャーズ
「12年前の今日に戻れる」という能力を持っている主人公が、とある組織の抗争に巻き込まれて死んでしまった元カノの命を救うために立ち上がるという物語。
当時、中学生の頃は鳴かず飛ばずの不良もどきだった主人公が、強くてニューゲーム(とは言ってもケンカが強いわけではない)によって、今度は顔を売っていくってサクセスストーリーが面白い。
ヤンキー漫画にしてはタイムリープ機能のおかげで斬新になっているし、不良同士ならではの熱い友情も大きな見所です。かつての恋人を救い出せるかって部分も楽しみだし、青春時代をやり直せるっていう一種の憧れ的な要素も光る一作じゃないかと。
望郷太郎
世界を大寒波が襲って氷河期が到来した地球において、コールドスリープによってその危機を脱した男の物語。ほんの1ヶ月そこらで目覚めるつもりが、気付いたら500年経過していたっていうね。
500年後の未来であるにもかかわらず、文明がほぼすべて初期化されていて、狩猟民族のような生活を強いられます。狩りなんかしたことのない主人公が、なんとかこの世界に適用しようとしている姿に何かを思わずにはいられません。
出会う人たちの温かさに触れたり、過酷な現実を見せつけられたり…。最終的にどこに辿り着くのか目が離せない物語です。
創世のタイガ
卒業旅行中の大学生たちがトラブルに見舞われてしまい、気付いたら原始時代にタイムスリップしていたというストーリー。色んな知識を総動員して狩りをしたり、現地民族との争いに身を投じたりというサバイバル感がハンパ無い作品です。
主人公たちがそういう時代関係に詳しい人間ということもあって、人間の武器は腕っぷしよりも知恵であるという部分に大きな見応えを感じます。
「ホーリーランド」や「自殺島」みたいに、これキッカケで生き生きしていく主人公の姿みたいなのが楽しめる作品で、悪く言えば他の作品と似たような感じもあるけど、非常に見応えのあるサバイバル×タイムスリップ漫画じゃないかと思いました。
サイコ×パスト 猟奇殺人潜入捜査
過去にタイムスリップして、シリアルキラーによる猟奇殺人事件を解決できるかっていう流れのサイコ・サスペンス。主人公は捜査一課の刑事で、かなりの武闘派なんだけど…。
タイムスリップとは言っても自分自身がタイムスリップできるというわけではなく、被害者と人格を交換するシステムになっているため、持ち前の体力が一切使えません。女性や子供の身体でシリアルキラーと対峙することになります。
過去の事件っていうことで捜査資料は完全に頭に入っていて、犯人の顔・名前・犯行手口なんかも筒抜け。ただ、それを監禁された女性や子供の腕力で解決できるかどうかっていう部分に見応えがバッチリです。
信長のシェフ
現代の料理人が戦国時代にタイムスリップしてしまうという物語。今ほど食材も調理機器も揃ってない中で、どう立ち回っていくのかが読んでいてすごく面白いです。
信長系の漫画が好きな人にはもちろん、グルメ漫画が好きな人が読んでも楽しめると思う。戦国時代の食事って精進料理っぽいイメージがあったけど、本作に登場する料理はめっちゃ美味そう。
信長協奏曲
見た目が信長にそっくりな平成生まれの高校生がタイムスリップし、信長の代わりを務めるという物語。主人公が歴史に精通していないという部分から先当たりバッタリな展開が面白く、本来の信長は身体が弱くてうつけ者とは程遠かったって設定が僕は好き。
主人公の破天荒で憎めない性格も読者に好かれるんじゃないかと思います。信長好きにおすすめ。あと実写化もされていて、そっちは小栗旬さんが主演です。
何度、時をくりかえしても本能寺が燃えるんじゃが!?
信長本人が本能寺の変前後を行き来して、本能寺の変を防ぐことができるかどうかっていうタイムリープ系の物語です。テーマ自体はめちゃくちゃ分かりやすく、誰しもが一度は考えたことがあるんじゃないかと。
手始めに「光秀を始末すれば?」とか「逆らわないように光秀に優しくすれば?」みたいなことを何度繰り返しても、最終的には本能寺が燃える結果となり謀反に遭うっていう展開が面白いです。
信長のキャラクターがめちゃくちゃ良くて、ギャグ漫画的な楽しみ方ができるのもポイント。ちなみに絵が綺麗で読みやすく、帰蝶が綺麗でエロい。とにかくエロい。
タイムスリップオタガール
個人的には超ツボったのがこちら。30歳のオタク女子が1996年(主人公は当時高校生)にタイムスリップしてしまうという作品。
普通、持ってる知識をそのままに過去に戻れるんだとしたら、それは強くてニューゲームだと思うんだけど、本作では「これまでに集めてきたオタクアイテムが全てリセット」っていう考えに繋がってるっていうね。
VHSだったり懐かしさを感じる場面も多々あるし、ギャグ漫画としてもかなり優秀だと思います。1996年を懐かしいと感じる世代なら笑えるはず。
エイジング―80歳以上の若者が暮らす島―
普通のタイムスリップとはちょっと趣旨が違ってくるんですが、結末次第ではめちゃくちゃ面白い作品になりそうなのでここで紹介しておきます。本作は冤罪で捕まってしまった主人公が、社会復帰してから若返り薬を飲んで真犯人に復讐をするという流れのサスペンス・サバイバル系漫画です。
妻子を殺した冤罪で50年の懲役っていうのもヘビーなんだけど、真犯人の情報がなさすぎて不気味な点とか、政府の陰謀みたいな巨悪なテーマが好きな人なら、間違いなく刺さる序盤と言っていいでしょう。
巨乳系の可愛いギャルも少し前まではヨボヨボのおばあちゃんだったって思うと感慨深いし、なんで主人公が冤罪で捕まってしまったのかみたいな部分が気になって仕方ありません。今後の高齢化社会を考えてみても、めちゃくちゃ興味をそそられる一作です。
仁 -JIN-(全13巻)
現代の脳外科医が幕末にタイムスリップしてしまう物語。電気も抗生物質もないような時代で、知識を駆使したり現代の技術を応用したりしながら人々を救っていく様子が読んでいてすごく興味深いです。
本来なら助からなかったはずの人を助けることで歴史改変になってしまうんじゃないかとか、「アレがあれば助けられるのにー」みたいな葛藤も見応え抜群!歴史漫画が好きな人も医療漫画が好きな人も、間違いなく満足できるデキに仕上がっています。
今じゃ当たり前になっているような事が当たり前じゃない時代に、どうやって窮地を乗り越えていくのか…すごく見応えのある歴史漫画と言っていいでしょう。実写化もされていて評価も高い作品なので、まだ読んだことがないという人はぜひ。
僕はビートルズ(全10巻)
ビートルズのファンでコピーバンドとして活動していた4人が、ビートルズのデビュー前にタイムスリップするという物語。僕も「もし過去にタイムスリップしたら?」って考えた時に「今自分が知っている楽曲を、自分の物として発表したら凄いんじゃないか?」って想像したことがあったから、すごく興味をそそられて一気に読んでしまいました。
本来であればビートルズの楽曲として知れ渡るはずだった名曲の数々が、日本人の物として公表されたとき、それは世界で支持されるのか。
本物のビートルズはどうなるのかを含めて、最後まで夢中になれる一作です。僕はビートルズをほとんど知らなかったけど、それでも十分すぎるほど楽しめたので洋楽に興味がないという人でも問題なし。
死ぬほど君の処女が欲しい(全7巻)
結婚できただけでも奇跡のように思えるんですが、何を血迷ったのか「2人の間にある経験人数の差」にコンプレックスを感じ、妻の経験人数をゼロにすべく立ち上がった男の物語です。
過去に向かって妻の元カレという元カレに接触しては未来を変えようとするものの、正しい方向に未来が変わるとは限らず、何度もやり直しを強いられます。それが1回とか2回じゃなくてソシャゲのリセマラかってくらいのやつなんで、良い意味で狂気じみている作品と言っていいでしょう。
ぶっちゃけ「妻の初めての男になりたい」っていう願望は、男性読者なら理解できる部分も少なくないと思うんですがここまでくると理解不能。だからこそ応援したくなるような不思議な感覚で堪能できるタイムリープ×恋愛漫画です。
タビと道づれ(全6巻)
毎日同じ日を繰り返す街に、大切な人を探しに来た15歳の少女の物語。この街では食べた物も次の日になったら元通りになるんだけど、主人公だけが例外になっています。
大切な人を探そうと思って探索しようにもテガタがなければ通れない道もあって、街の住人と接点を持っていくことでテガタが入手出来たり、少しずつ謎が解けていく感じです。
全6巻でここまで壮大な物語が出来るとは、控えめに言っても驚きを禁じ得ません。伏線の張り方・回収も完璧だし、単純に面白いって言うのも失礼なんじゃないかなってくらいのクオリティだと思う。じっくり一気読み推奨&適当読み厳禁!
僕だけがいない街(全9巻)
アラサー男子が18年前にタイムスリップし、その時に起きた重大事件の真相を探るという物語。アニメもすごく有名で、タイムリープ×ミステリー作品としてすごく秀逸な作品だと思います。何より張られている伏線の数がハンパ無い。
推理小説とかサスペンスが好きな人なら間違いなくハマるだろうし、犯人に辿り着くまでの面白さ、犯人を落とすまでの面白さ等、一作で何度も楽しめる作品です。本作は3年連続でマンガ大賞を受賞しているんだけど、それも納得できるクオリティなのは間違いない。
ストーリー自体は全8巻で綺麗に完結していて、9巻目は外伝的な存在となっています。本編で描かれなかった裏ストーリーが楽しめるので、本作が楽しめた人は9巻目も読むのがおすすめです。
テセウスの船(全10巻)
こちらも事件の真相に迫る系。主人公の父親が、過去に大量殺人事件を起こして死刑囚になってしまったというもの。主人公にとっては、まだ母親のお腹にいる時に父親が逮捕されてしまったということもあり、「会ったこともない父親のせいで、人生をめちゃくちゃにされてきた」という背景があります。
そんな中、ふとしたことがキッカケで、自分が生まれる前の時代にタイムスリップし、「大量殺人事件を未然に防ぐことはできないだろうか」「本当に自分の父親が犯人なんだろうか」という疑問を解決すべく、立ち上がるというストーリーです。
主人公がスーパーマンじゃなくて、過去に対して干渉できる部分が割と現実味がある(あまりにも怪しい行動を取ると、自分が警察に怪しまれる可能性がある)ので、現実の冤罪事件に関わっているようなドキドキ感が堪能できます。
群青戦記(全17巻)
現役高校生が学校ごと戦国時代にタイムスリップしてしまうという物語。スポーツ強豪校という設定もあって、戦国武将VS高校生アスリートっていう煽り文句がまさにピッタリ。ちょっと厨二感を残しながらも、うまくできている作品だと思います。
デスゲームっぽい部分が少しあるので、リアリティを追及しているというよりも爽快さを求めている人におすすめ。あとアメフト、剣道、弓道が通用するのはいいとして、卓球部がなぜあんなに強いのかは謎。
All You Need Is Kill(全2巻)
漫画好きの中では、タイムリープ作品の良作として有名なのがこちら。作画担当がデスノートやバクマンなどで有名な小畑氏なので絵がメチャクチャ綺麗です。
僕は割と最近に知ったんだけど、最初読んだときはエヴァみたいなロボットSF×キラークイーンのバイツァダスト(ジョジョ知らない人はごめんね)だと思った。
死んだらコンテニューっていう分かりやすい設定で、感情移入してると「何回も死ななきゃいけないハラハラ感」みたいなのがクセになります。タイムリープの螺旋から抜け出すまでの一連の流れも秀逸だし、本作をまだ読んだことがないという人には「とりあえずコレ読んどけ」って感じでおすすめしたいです。
サマータイムレンダ(全13巻)
海でおぼれている子供を助けようとした幼馴染が事故で亡くなってしまい、余儀なく帰省をした主人公によるひと夏のサスペンス。しかも水難事故で死んだと思っていた幼馴染から、首を絞められた跡が見つかり「もしかすると他殺の可能性があるのでは?」という流れとなっています。
その後、犯人と思われる人物へと迫っていくのですが、真相に近付くと命の危険にさらされ死んでしまうとやり直しという感じ。離島の雰囲気が随所に盛り込まれていて、ノスタルジーな雰囲気が好きな人にはたまらないし、最終的な決着を含めて目が離せない一作と言っていいでしょう。
タイムパラドクスゴーストライター(全2巻)
10年後のジャンプが電子レンジから送られてきて、その中に掲載されている人気漫画をパクって自分の作品にしちゃう漫画家の物語です。まだ世に存在してない作品なら問題なかったんだろうけど、その漫画はある人物のネームの状態として現存しているという点がスパイスになっています。
人の作品をパクって人気漫画家になったはいいけど、その勢いのままいられるのかどうか。あとパクった相手に対してどういう接し方をするのか等、色んな見方ができる全2巻です。ちなみに2巻目はほぼダイジェストだけど、ちゃんと物語としては完結しています。
虐殺ハッピーエンド(全8巻)
「人を殺した時だけ次の日に進むフラグが立つ」という設定のタイムリープ作品。デスゲームにも似た凄惨さがありながらも、根本には「妹の命を救うため」っていうお涙頂戴的な要素もあって、主人公を応援していいのか何なのか分からなくなってくる感じも本作の魅力だと思う。
もし証拠を掴まれて警察にバレるような原因があったら、それを巻き戻って取り除くことも可能になってるし、でも最大で1日しか巻き戻れないというのも秀逸なバランスと言っていいでしょう。最後はハッピーエンドを迎えることができるのか…乞うご期待。
カラダ探し(全17巻)
友人に頼まれて、夜中の校舎で友人のカラダを探さなくてはいけなくなってしまった男女6人のクラスメートの物語。校舎中にカラダのパーツが転がってるんで、それを見つけて棺に納めりゃいいだけなんだけど、校舎には「赤い人」と呼ばれる幽霊みたいなのがいて、それが邪魔をしてくるって感じ。
で、赤い人に捕まっちゃうと死んじゃって、全員が死んだら「死ぬまでの記憶と集めたパーツを引き継いで、前日からやり直し」っていうタイムリープ要素があります。死んだら生き返れるとは言っても中々割り切れない感じも共感を得そうだし、ホラーとしても完成度の高い作品だと思います。
アゲイン!!(全12巻)
つまらない高校生活を送ってしまった主人公が、高校卒業式の日にタイムスリップして入学式からやり直すという青春ストーリー。しかも無くなってしまった応援団を復活させるというオマケ付き。
二度目の高校生活なんだけど主人公がそこまで学校生活を謳歌していたわけじゃないってことで、そこまで大きなアドバンテージがなく、とにかく今度は後悔しないようにという感情でがむしゃらに突き進んでいく様子に心が動かされます。
応援団として色んな部活を応援したり、チア部との確執だったり、色んな見応えのある青春漫画です。最後だけが唐突な終わり方をしていて「うーん」って感じだけど、全体的には主人公の不器用さが面白い青春ストーリーだと思います。
5分後の世界(全7巻)
タイムリープした先が5分後の世界で、そこでとんでもない悲劇に巻き込まれるという流れの作品です。そこから何とかして「5分以内にこの世界を救う方法を見つけてから元の世界に戻ってくる」というのが最終的なゴールになっています。
バトル展開があるんだけど戦う相手が仏像だったり、主要人物が出来損ないの兄と優秀な弟と幼馴染のヒロインなんで、人によっては「〇〇のパクリじゃね?」って言いたくなるはず。
僕もそんな感じで読んでたけど、最終的には面白かったと思える作品でした。細かい部分を気にせずに大雑把に兄弟愛とか人間の業の深さみたいなものを読みたいという人におすすめです。
テルマエ・ロマエ(全6巻)
古代ローマを生きる設計技師が現代日本と古代ローマを行ったり来たりする物語。
現代日本の銭湯などから見てきたものを自分の時代に持ち帰るまでの様子が面白おかしく描かれていて「よくもまぁこんな設定思い付いたな!」と終始感心させられっぱなしでした。
実写化された実績もあるし、笑いの要素も強く、お風呂好き&銭湯好きにはもってこい。
オリンピア・キュクロス(全7巻)
古代ギリシャにて「身体能力が高いのに絵ばっかり描いてるから草食系オタク」と揶揄されていた若者が、1964年の東京五輪に沸いている日本にタイムスリップするという物語。
「古代ギリシャで問題発生→タイムスリップ→数々のヒントを経て、古代ギリシャに戻って問題解決」という感じ。テルマエ・ロマエを彷彿とさせる世界観が秀逸で、シリアスさは減ったけど主人公に愛らしさが追加されてます。
楽しみながらオリンピックの歴史を勉強することにも繋がるし、何より古代ギリシャに対する苦手意識みたいなものが払拭されること間違いなし。
武士スタント逢坂くん!(全6巻)
江戸時代にエロ漫画を描いていた人間がわいせつ罪で捕まり、打ち首寸前のところで現代にタイムスリップしてくるという流れのコメディー作品です。軽い下ネタが見事なコメディーに仕上がっています。
ぶっちゃけ現代の僕らからすれば江戸時代の春画を見てもピクリともしないわけですが、逆に江戸時代から来た人が現代のエロ漫画を読んだら衝撃的だろうなぁ。これが本作の主人公・逢坂くんによって嫌らしく見えないんだからすごい。
漫画家のアシスタントとしては戦力外なんだけど、馬鹿に真面目な逢坂くんが醸し出す空気感がすでに面白いので、割と万人受けするタイプのタイムスリップコメディーだと思います。
横浜線ドッペルゲンガー(全4巻)
連続殺人事件の犯人として冤罪にも関わらず逮捕され、そのまま死刑執行されてしまった主人公が、自分が逮捕される前の世界にタイムスリップするという物語。タイトルにもあるようにタイムスリップ先にはその時代を生きている自分がいて、自分と協力しながら真犯人を探すという展開がすごく面白いです。
ただ、いくら自分と協力するとは言っても、過去の自分にはどこか他人事みたいな空気感があったりして、この辺はすごく良くできているなと思いました。個人的には一周目が完全なバッドエンドだったから、物語はハッピーエンドを迎えても良いと思ってたけど…そこだけは賛否両論ありそうな気がします。
君が死ぬ夏に(全7巻)
自分の好きな女の子が目の前に幽霊となって現れたかと思ったら、その幽霊は近い未来から来たということが分かり、彼女の実体を守ろうとする様子を描いたミステリー。推理要素の強いミステリーにタイムスリップ要素とかオカルト要素を混ぜているので、噛んでいる際中も味がしてるのかどうか分からない不思議な雰囲気があります(←褒めてるつもり)。
タイムスリップ要素については近い未来から来たという設定は面白かったんですが、途中でもタイムスリップする瞬間があって、それがもう「バッドエンドだからやり直しー」って感じのやつだったんで恐らく賛否分かれるんじゃないかと。
絵がすごく綺麗で、青春時代の眩しさみたいなものが巧みに表現されている作品です。ミステリーとして評価すると色々言いたくなっちゃうけど、恋愛漫画とかラブコメとして見れば面白いと思います。
スーパーノヴァはキスの前に(全3巻)
物語が始まって数ページ後に「???」となって、そのあとしばらく「???」が続くという不思議な漫画です。その不思議な感じは徐々に明るみになっていくんだけど、とにかく見せ方が面白い漫画だと思いました。
恋愛とタイムリープと青春要素を融合して、男子高校生の恋愛事情をまんまシミュレーションゲームにしたような感じです。そして何かしらのルールが存在し、それを満たさない選択肢を取ってしまうと地球が爆発してしまうというもの。
関連記事を下に掲載していますが、これは詳細情報なしに読んでもらった方がいいかもしれません。それくらい見せ方が斬新なタイムリープ漫画だと思います。
リスタート!~34歳ゲームディレクターのつよくてニューゲーム~(全3巻)
1995年に天才ゲームディレクターとして活躍していた主人公が、2020年にタイムスリップして再びゲームディレクターとしてゲームに関わっていく様子を描いたタイムスリップ漫画。
1995年はスーパーファミコンがまだ現役で、初代プレイステーションが発売された時代です。それがPS5の時代になるわけですから、強くてニューゲームって感じじゃなくてむしろ度肝抜かれるんじゃないでしょうか。今のスマホを当時のゲームボーイと比べると、映像も音も本体のサイズも比較にならないですから。
主人公が34歳ということもあって、同世代のおっさんゲーマーにはめちゃくちゃ刺さる作品と言っていいでしょう。そうじゃなくてもゲームが好きな人なら楽しめると思います。
ばくだん!幕末男子(全6巻)
修学旅行中のヘタレ高校生が幕末にタイムスリップしてしまい、そこで近藤勇に目を掛けられて新撰組に入隊させられてしまうという物語。
加瀬あつし先生らしいヤンキー×下ネタギャグが光る新撰組モノで「カメレオン」とか「くろアゲハ」が好きな人ならハマると思います。最後はちょっと駆け足感があるけど、ギャグ色が強くて萌え系じゃない新撰組をお求めの方はどうぞ。
アノナツ-1959-(全3巻)
かつて甲子園初出場にして初優勝を遂げた伝説的投手の孫が、母校を甲子園に連れていけるかどうかっていう決勝戦のタイミングで60年前にタイムスリップしてしまう野球漫画です。
今とは野球のボールも違うし、バットも金属じゃなく木製だし…。色んな戸惑いを覚えながらも、これから伝説になる(予定の)おじいちゃんと一緒に野球をプレイするという展開に思わず熱くなってしまうでしょう。
自分が過去に来てしまったことで少しずつ変わってしまう未来に焦りを感じながら、それでも野球部存続の道と元に時代に戻れる方法を模索する主人公を、心から応援したくなるような野球漫画です。
Orange(全5巻+2巻)
高校二年生の主人公の元に未来の自分から手紙が届くという物語です。一応の物語は全5巻で完結していて、補足(裏の場面)的な意味合いで第6巻以降が出版されました。実写化もされた実績のある恋愛漫画です。
早い話が「仲良しグループの中の一人が悩んでいることに気付いたりできなかったせいで、その子が命を絶ってしまったからそうならないようにしてほしい」ってやつなんだけど、SFラブストーリーって括りが斬新で面白い!あまり深く考えずに恋愛模様とか男女の友情とか、そういう部分を楽しめる人なら鉄板じゃないかと。
こういう漫画はヒロインとその彼氏を見守る第二の男的な存在のキャラが良い味を出すのがセオリーだけど、本作のそれは別格です。個人的には「内容が刺さりすぎて細かい不満点を指摘したくなってしまうタイムスリップ系漫画」だと思っています。
山羊座の友人(全1巻)
通常のタイムスリップとはまた違うんだけど、簡単に言うと「主人公がタイムスリップやタイムリープをするのではなく、未来から来た新聞記事から始まる物語」って感じ。
そこには「自分の住んでいる街で、自分と同い年の人間が殺人事件を引き起こした」という内容が書かれていて、さらには捕まった犯人が取り調べ中に自殺してしまうとまで書かれています。
これが本当なら殺す方も殺される方も自分の同級生ってことになるし、もしそれが自分の友人だったら、殺された方はもちろん、殺した方も自殺してしまう運命にあるというわけで…。一世を風靡した乙一氏の小説をコミカライズした作品ということもあって、非常に人気のある全1巻です。
生まれる価値のなかった自分がアンナのためにできるいくつかのこと(全3巻)
どうしようもない人生を歩んでしまった主人公が、とあることがキッカケで小学生の頃の自分に戻ることができたという話。
普通は人生をやり直せるってなったら「今度は健全に生きよう」とか思うはずなんだけど、本作の主人公は「初恋のあの子を汚したい」とか考えるゲス野郎ってのがとにかく斬新。タイトルも変に長いだけじゃなくて色んな意味がある部分も個人的には好きなポイントです。
Kindle版の取り扱いが無くなったかも(2018/05/24追記)。
あとがき
中学生…いや、小学生から人生やり直してぇ。