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「パパと巨乳JKとゲーム実況」を読んだ感想・レビュー

パパと巨乳JKとゲーム実況
Ⓒパパと巨乳JKとゲーム実況

最近やたらと「パパ活」ってワードを耳にするんだけど、僕の時代は「援助交際」だったんですよね。まぁパパ活と援交が同じかって言われたらそうじゃないのかも分かりませんが、少なくとも援交ってそこまで声を大にして発信できるようなキーワードじゃなかったような気がします。出会い系とマッチングアプリも似たような感じかな。

そんなパパ活やら何やらの文化の移り変わりを見ていると、今なんか料理するにもピアノを弾くにしてもおっぱいを強調して動画配信するような時代ですから、本作のタイトルを読んだ時点ではそれはそれは邪な感情を抱かずにはいられませんでした(でもそんなんじゃなくて健全なやつだよ)。

というわけで今回は、パパが巨乳の女子高生という設定でゲーム実況に挑戦する物語「パパと巨乳JKとゲーム実況(全5巻完結済み)」を紹介します。

パパと巨乳JKとゲーム実況のあらすじ

会社をリストラされてしまったパパを元気づけようと、娘のリサが一緒にゲーム実況へと誘ったことから、勘違いされ一気に人気者に! 予想外にバズってしまったパパの実況はどこへいく!?
Twitterで大反響を得た「パパと巨乳JK」のゲーム実況模様がついに単行本化!

パパと巨乳JKとゲーム実況の見所をチェック!!

リストラにあった父親をゲーム実況の世界へ

パパと巨乳JKとゲーム実況
Ⓒパパと巨乳JKとゲーム実況

最初は「リストラされて家で不幸オーラを放っている父親の息抜きにでもなれば…」みたいな軽い気持ちだったのかな。明らかにファミコン世代(というかファミコンすらろくにやってないのでは?)の父親が、FPSのゲーム実況に挑戦するという…。

結果から言うとこれがバズって娘もそれに味を占めたのか、それとも単純に父親とのコミュニケーションが楽しかったのか…いずれにしてもこれがキッカケで、父と娘が日常的にゲーム実況をするようになります。この関係性が非常に微笑ましいです。

ぶっちゃけゲーム実況なんて実況者が飽和しているような状態で、単にゲームが上手な人よりも「何かしらの強い魅力」がないと成功しないんだよね。そういう意味では超初心者が上達していく様子っていうのは、案外コンテンツとして面白いのかも。ちなみに親子ってことは伏せた状態で、あくまで友達っていう設定で配信しています。

新しいことに挑戦する前向きな姿が魅力的

パパと巨乳JKとゲーム実況
Ⓒパパと巨乳JKとゲーム実況

実は僕もYouTubeチャンネルを持っていて、ゲームの動画を何本か上げています。最初に編集ソフトの使い方を独学で調べて、自分なりにあれこれやってたんだけどまぁ手間が掛かるんです。しかも何時間もかけて作った動画の再生数が1000回再生とか行かないっていうね。

ぶっちゃけ相当好きじゃないと続かないだろうなーって思うし、学生さんとか若い人が挑戦するのは「おーどんどんやれー」って感じ。ただ、僕よりもずっと年上の人がこういう世界に足を踏み入れてくるっていうのは、もはや尊敬の念しかありません。

僕自身、自分で年を取ったと思う瞬間の一つに「新しいことを始めるのが億劫になった」ってのが挙げられるんで、こういう難しいことにも興味を示すってこと自体がもう凄いと思いました。で、こういう感情を持って読み進められるからこそ、本作は序盤からグッと引き込まれてしまいます。

若い頃は新しいゲームも無限にやれたけど、今はもう「ルールとか操作方法覚えるのがしんどい」ってなっちゃうもんね。スマホも新しいのとか欲しくなくなったし…。そういう人ならたぶん尊敬の眼差しでもって楽しめるかと。

年頃の娘とその父親の仲睦まじい関係性

パパと巨乳JKとゲーム実況
Ⓒパパと巨乳JKとゲーム実況

僕には妹がいて、父親と妹の関係性を見ているとまぁ分かりやすい反抗期こそ無かったものの、そこまで仲が良いかって言われたら微妙です。まぁ大体、父親と娘の関係性なんてどこも似たようなもんだと思うけど。

本作においてもゲーム実況に誘うくらいだからベタベタの仲良しかと思いきや、意外とそうでもないんですよね。幼い頃は仲が良いことをコンプレックスに感じて反発してたり、今も茶化されると強く否定しちゃったり…。

父親も父親で最初は乗り気じゃなかったゲームでも、娘から誘われると喜んで挑戦するっていう…この仲睦まじい関係性が本当に良き。こういう父親って素敵だと思うし、この年になってもなお進化するお父さんというか勉強熱心な感じっていうのかな。柔軟な姿勢はマジで見習いたいです。

パパと巨乳JKとゲーム実況 コミックス1巻を読んだ感想・レビュー

冒頭でも軽く触れましたが、最初このタイトルを見たときに「性の気配を全面的に押し出した親子配信ってなんか嫌だなぁ」とか「もしかして本当の親子じゃなくて、パパってそっちのパパ!?」みたいに思ってしまい、端的に言うとマイナスのイメージから入ってしまいました。

が、実際に読んでみると非常に面白く、仲の良い親子のゲーム実況のストーリーだったんで、非常に微笑ましく読めたっていうね。いや、こんな感じのお父さん最高でしょ。

ファミコン世代の人間がPSの1~4をすっ飛ばして、一気に今どきのFPSに挑戦するっていう展開にはただただ脱帽です。だからこそ「頑張れー!」ってなるし、父と娘の関係性っていうのも応援したくなります。

ぶっちゃけゲーム実況ならではの場面はほとんど無く、たまたま題材として選ばれたのがゲーム実況だったっていう感が強いので、ゲーム実況が好きな読者というよりも家族漫画が好きな読者におすすめしたい作品です。個人的には親子関係や少しずつ変わっていくお父さんの様子がかなり面白い漫画だと思いました。

あとがき

パパが巨乳JKという設定でゲーム実況する話。