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「ホムンクルス」を読んだ感想・レビュー

 

僕自身は骨も折ったことがなくて、外科に対して完全な無知です。でも折れた骨を治療するのに、そのやり方は意外とアナログな部分もあったりして「いまだにこんなやり方なの?」と驚くほど。

これまでに試行錯誤を何度も繰り返してきて、昔は当たり前だったけど淘汰されていったものも数多く、昨日までは正しいと言われていたことが今日には嘘認定されているってことも珍しくないのが医学です。

一昔ならともかく、未だに「それマジで言ってんの?」っていう不気味な面も残されていたりして、それなのにも関わらず「これマジのやつかな?」と少し信じてしまう自分もいたりして。

というわけで今回は、頭蓋骨に穴をあけて芽生える第六感を描いた作品「ホムンクルス(全15巻完結済み)」を紹介します。

 

 

ホムンクルス あらすじ

新宿西口で車上生活をしている主人公・名越は、持ち前の虚言癖のためか、他のホームレスの中にとけ込めない日々を送っていた。そんな彼の唯一の楽しみは、車で気ままに走るドライブ。だがついにガス欠となり、お金も底をついてしまう。そんなある日、名越の前に不気味な男が現れて、彼に声をかけてくる。

伊藤という医大生から、「70万円で頭蓋骨に穴を開ける人体実験をさせてほしい」と持ちかけられた名越。“トレパネーション”と呼ばれるその手術を受けると、第六感が芽生えるというのだ。最初は全く相手にしなかった名越だったが…?

 

ホムンクルスの見所をチェック!!

トレパネーションを持ちかけられた時の猜疑心、恐怖感

 

例えばお金にすごく困っている状況の時に、冗談で「腎臓って1個なくても生きていけるらしいよね」とか言う奴はいますけど、本気でそういう提案をされた時のことを考えるともう恐怖しかないです。

それでも所持金が底をついて、何としてでもお金を稼がなきゃならない状況下に陥った時に「70万円で頭蓋骨に穴を開ける人体実験をさせてほしい」って言われたら、ぶっちゃけ超微妙なラインですよね。

70万円にしちゃリスクが高いような気もするけど、友人も家族もいないホームレスっていう自分の状況を顧みたら70万円っていうのはすごい大金だし、怪しいながらも安全性に関しては問題ないって言ってくれてるし…。でも「なんで沢山のホームレスの中から自分を選んだのか?」とか、そういう部分は気になって仕方ないっていう。

 

頭蓋骨に穴をあけるという不気味さ

 

本作の趣旨は「頭蓋骨に穴を開ける→第六感が芽生える」というオカルトチックなもの。ボンボン大学生が興味を持ち、ホームレスの中から主人公を選んで話を持ち掛けたという感じです。

この頭蓋骨に穴をあける行為をトレパネーションと呼ぶらしく、遠い過去には実際に行われていた外科手術の1つとのこと。まぁ医学が進化していくにつれて淘汰されていったんだろうけど…。

人間は生まれた時は頭蓋骨に隙間があって、成長の過程で徐々に頭蓋骨が閉じていくみたいです。そのせいで「大人になると子供のような柔軟な発想ができないのではないか」ということで、閉じた頭蓋骨に穴をあけることで窮屈だった脳に余裕ができ、血流が良くなって第六感のようなものが芽生える例があるとされていました。

理由だけ聞くともっともらしいというか「まぁあながち理論的に破綻しているわけでもなさそうな…」という不気味な感じがしませんか?結論から言うとこれによって不思議な第六感が芽生えることになるわけで、それが幸か不幸か。そこに注目して読んでみて欲しいと思います。

 

ホムンクルスを読んだ感想、レビュー(ネタバレなし)

コミックス1巻を読んだ感想・レビュー

「この先、どんな展開が待ち受けているんだろう」という意味で、非常に気になる部分が多かったです。主人公は当然として、手術を持ち掛けた側にも何らかの過去がありそうな感じが堪りません。

まさに「ジェットコースターで徐々に高い所にゆっくりと進んでいる」という雰囲気が感じられるので、1巻を読んでみて何も思わないのであれば、本作の空気感に合わないと判断していいかも。

 

コミックス全15巻を読んだ感想・レビュー

序盤から中盤にかけて、少しずつ謎が解き明かされていく感じは最高でした。第六感が芽生えるとは言っても、それが絶対的な能力ではなく不安定であるという点もgood。

ただ、難点を言うと「主人公も第六感を使いこなせていないので、何が言いたいのか分からずやきもきする」という感は否めません。例えば幽霊モノの漫画を描く時に、幽霊を幽霊として視認できないとか認識できない様子を描かれちゃうと、読んでるこっちは「なにこれ?」ってなるじゃないですか?まさにそんな感じ。

最終的には物語をしっかり描き切っていて「本作のジャンルはヒューマンドラマじゃないか?」と感じたほど、壮大な物語へと繋がっていきます。好き嫌いはハッキリ分かれるだろうけど、当初のトレパネーションに対する不気味さを残しながら最後まで駆け抜けてくれるので、結末の気になる感じは最後まで維持できてたんじゃないかと思いました。

個人的には「もうちょい分かりやすくても良かったのでは?」と思ったくらい、最後は意味不明なのが残念でした。自分なりには「こういうことを言いたかったの?」って思い当たる部分はあるけど、その答え合わせができないという感じ。…なんかスッキリしないかも。

 

あとがき

人体実験系はマジで怖い。

 

 

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