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殺し屋物語「TISTA(ティスタ)」の雰囲気の重さに注目

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TISTA表紙

 

漫画好きを公言している僕ですが、リアルタイムで毎週週刊誌を読んでいるというわけではなく、基本的には単行本(しかも電子書籍)で追いかけています。だから新連載が始まっても下手すりゃ気付かないケースだってあるし、もっと言えば「劇的なヒットが出てからその漫画家さんを知り、過去作をあさり出す」ということが少なくありません。

本作はまさにその典型的な例で、SPY×FAMILYを知ってから過去作を調べて巡り会えました。控えめに言ってめちゃくちゃ面白いし、幸か不幸か全2巻で完結しているので非常に読みやすく、読了後は面白かったともっと読みたいが半々くらい。

というわけで今回は、女主人公が暗殺者のシリアスな物語「TISTA(全2巻完結済み)」を紹介します。

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TISTA マンガ概要

事件が絶えぬ街ニューヨークシティ。この街で“シスターミリティア”と呼ばれる暗殺者がいた。姿を晒さず標的を仕留めるその正体は、悲運な宿命を背負う一人の少女。彼女は銃弾を放つ、贖罪の祈りを捧げながら…。

 

TISTAの見所をチェック!!

主人公は暗殺者の女の子

TISTA1

 

本作の主人公は女の子で凄腕の暗殺者です。暗殺者とは言っても狙う相手は、武器や麻薬を売りさばいている悪人や、汚職事件を引き起こした政治家などの悪人のみ。

殺し方にも非常に大きな特徴があり、1000ヤード以上離れた位置からターゲットの頭を撃ち抜けるほどの射撃能力を持っています。これには主人公が持っている特殊な瞳が深く関わっているのですが、これについてはネタバレになるのでここでは言及しません。

過去に何かを抱えていそうな気配はするものの、一見すると普通の女の子が暗殺者として行動しなければならない理由、彼女がそのように生きることを選んだ背景にはどのような事情があるのか。このあたりの真相は本作の大きな見所の1つと言えるでしょう。

 

暗く重い雰囲気の中に希望を見つけられるか

TISTA2

 

舞台はニューヨークで、どちらかと言えば華やかな雰囲気というよりも孤児院のような施設だったり、麻薬が蔓延している様子などの描写が多く、スラム街を連想させられることが多いような気がします。少なくとも明るい物語ではなく、暗く重い雰囲気の中に一筋の光を見つけるというタイプの作品です。

暗殺に手を染めているからか、周りとの馴れ合いを望んでこなかった主人公にも仲間のような存在ができ、そこの関係性と暗殺のターゲットとの関係性の間で悩むことになったり…。「やっと出来た友達の親が次のターゲットです!」みたいな展開はメンタル的にしんどい。

最後にはハッピーエンドになってほしいと思いながら読み進めるものの、そのビジョンが全く浮かんでこないというか、とにかく暗くて重い、そして難しい物語です。無駄に暗くしているというわけではなく、ちゃんと整合性が取れるところでやってるから違和感も全くありません。

 

揺れ動く主人公の裏の顔

TISTA3

 

主人公の特殊能力、なぜ暗殺に手を染めているのか、ターゲットを決めているのは誰なのか…等々。本作を読み進めていると次々と疑問が浮かんできます。そしてそのすべてが全2巻で徐々に明らかにされていくんです。

その中でも特に気になるのが「主人公の裏の顔」の存在。例えば落ちているお金を見つけた時に、頭の中で天使と悪魔が戦うシーンってあるじゃないですか?そんな感じの悪魔バージョンだけが色々囁いてくるシーンがあるんですよね。

まるで誰かに洗脳されていて、それに抗うようなシーンって言うんでしょうか。もしかしたら望まない暗殺を強いられているのかもしれないし、過去に何らかの出来事があって、それを正当化するために自分に言い聞かせているのかもしれません。

いずれにしても悪霊のような一面を持っている主人公が、この悪霊から解放されることはあるのか。そしてその真相をぜひ見届けてほしいと思います。

 

TISTA コミックス全2巻を読んだ感想・レビュー

結果から言うと打ち切りになってしまった漫画みたいなんだけど、なぜ打ち切りになったのかが全然わからないくらい面白い作品でした。普通に面白いし、さらに「突然すぎる終わり方でもない」という…。でも絶対にもっと描けたし、もっと読みたかったと思わされる作品です。

物語全体としては非常にシリアスで、どこを読んでもとにかく重い。読み進めていくうちに謎がいくつか出てくるのですが、ちゃんとすべてが明かされてるし、その明かされ方も少しずつというよりは後半部分に無理なく詰め込まれているという感じで、物語の後半は加速的に面白くなっていきます。

作者の遠藤達哉氏は「SPY×FAMILY」がめちゃくちゃ有名ですが、絵も上手いし、本作の組み立てはパーフェクトに近いと言っていいです。少し暗い世界観の中で巻き起こるバトルアクションが好きな人はぜひ読んでみてください。

 

あとがき

あなたの笑顔を守れたら私も少しだけ笑えるかな…?

 

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