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普通が何かを考えさせられる「僕 BOKU」の難解な雰囲気

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僕 BOKU表紙

 

キンドルアンリミテッドで全巻無料の作品は意外と少なく、あっても1巻~2巻を読んだくらいでお腹一杯になってしまう作品が少なくありません。そんな中、本作はノンストップで全巻を読破してしまいました。

僕みたいな落ちこぼれからすれば「普通」って良いことだと思うんだけど、普通っていうのは誉め言葉ではないし、それに抗いたいという気持ちは痛いほど分かるわけで…。そんな感情を持った不器用な主人公の個性にスポットを当てた作品です。というわけで今回は、脱平凡物語「僕 BOKU(全13巻完結済み)」を紹介します。

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僕 BOKU マンガ概要

周囲の人間に「悲しいぐらい普通」と言われてしまうほど、ごく平凡な鈴木ひろし(名前も普通)。
ある朝普通ではないことをすることにしたい衝動にかられいつもの通学路を変える。

すると突然血相を変えた警官に呼び止められ、その後に偶然出会った愛花に「君って普通じゃないよね!!」と突然叫び、
お返しとばかりに彼女からグーで顔面パンチを喰らったひろし。
なぜそんなことを言ってしまったのか。彼の心はモンモンとしていた。

 

僕 BOKUの見所をチェック!!

思春期のような不安定さが光るボクシング漫画

僕 BOKU1

 

本作はジャンルでいえばボクシング漫画ですが、ボクシングを始めるまでに結構な時間があり、ぶっちゃけ最初の方は「何の漫画を見させられてんの?」くらいの気持ちになります。それこそ自分が厨二病を患っていた頃の恥ずかしい思い出を振り返させられるような…。何者でもない自分に対する怒りみたいな感情が溢れ出ているように感じました。

人によってはここから不良の道に進んだり、エネルギーをぶつける何かに出会ったりするんでしょう。本作の場合はそれが恋愛であり、好きな相手の気を引くための材料がボクシングだったという話です。

そのボクシングに徐々にのめり込んでいく姿は、非常に不安定で危うさを感じさせられます。それはファイトスタイルにも表れるので、私生活からボクシングの試合までハラハラできる展開が楽しめるはず。

 

ただがむしゃらに、不器用に生きる姿

僕 BOKU2

 

ボクシング漫画には大きく分けると2種類あって、見るからにボクシングに向いている奴が主人公のパターンのやつとそうじゃないやつがあります。あしたのジョーは前者だし、はじめの一歩は後者です。

で、主人公の性格がボクシングに向いていない方でも、血の滲むような努力で才能を開花させていくパターンがお約束と言っても過言ではありません。しかし、本作におけるボクシングの描写はかなり謎めいているんです。

というのも、最初は明らかにセンスがないんです。始めた理由も「気になっている女の子の気を引くため」みたいな感じだし、先輩ボクサーや指導者から一目置かれているわけでもない。なのに気付いたら結構強いっていうね。しかもその強さについても解説がなく、ラッキーパンチみたいな感じなんだけど「あれはラッキーパンチじゃない!」みたいになっているので、なんかよくわからないです。

この不明瞭な感じが本作最大の魅力だと思うし、思春期や若い頃の可能性の大きさを表しているような気がして、形容しがたい魅力を感じる読者が出てくることでしょう。

 

僕 BOKUを読んだ感想・レビュー

コミックス1巻を読んだ感想・レビュー

主人公の名前が「鈴木ひろし」で、どこにでもいる個性のない若者の最たる例という煽りから物語が始まります。まるで普通であることが悪いかのような感じです。誰しも中学生くらいの頃に通ってくる道だと思うんだけど、自分が何者なのかという疑問に襲われ、周りの個性あふれる友人たちと自分を比較しては、自己嫌悪に陥る感じっていうのかな。

その負のスパイラルを抜け出すキッカケが恋愛で、ちょっとした拗らせ男子の青春物語というのが1巻の概要になります。普通と揶揄されている主人公が普通じゃないというか、ちょっとした気持ち悪い背景を持っていて、それが苦手な人だと「俺、何の漫画を読ませられてんの?」ってなって読むのを止めてしまうような気がしました。

でもこの要素こそが、本作のタイトルにもあるように「僕」を模索する姿なんじゃないかと。ちなみにこの段階では本作の面白さはまだ1mmも理解できないと思います。

 

コミックス全13巻を読んだ感想・レビュー

本作のジャンルとしてはボクシング漫画なんだけど、正確に言うと「主人公の生きざまを描くのに、ボクシングという要素を加えた」というニュアンスに近いのかなぁと思いました。

というのも純粋なボクシング漫画の場合、厳しい練習を耐えた先の試合で「頑張った結果、報われた」とか「頑張ったけど届かなかった」みたいなフィードバックがあって、次はどうなるんだろうという楽しみが読者を引っ張っていくと思うんです。でも本作はボクシングの練習をしているシーンがあんまりないんですよね。

そして主人公がなぜか試合では強いんだけど、その強い理由がわからないっていう…。そして本人がその強さを自覚していて、ちょっと天狗になりかけているあたりに違和感を感じました。正直に言うと、面白いというよりは不協和音のようなものが気になって全巻読破したという感じ。

失礼な物言いですが「面白いと感じる瞬間はあまりなかったんだけど、無性に続きが気になる漫画」という印象です。まぁ全13巻を一気読みさせられたってことは、面白いってことなんだろうなぁ…。ちなみにkindleアンリミテッド登録者なら、全13巻が無料で読めるのでぜひ読んでみてください。

 

 

あとがき

拳じゃなくて頭突きで語るボクシング。

 

 

 

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