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「ビッグシックス」は恋心から始まる六大学野球である

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ビッグシックス表紙

 

個人的には六大学野球と言われても、名前を聞いたことがある程度でろくにリーグ事情を知りません。早稲田、慶応あたりはプロに進む選手が多いというようなイメージで、あとは「この中に東大って…」っていう程度。

「まぁ東大は頭の方で勝ってるからいいか」くらいに思いながらも、当事者たちは負けて当然とは思っていないわけで、積み重なっていく連敗記録を見ては「東大生がんばれっ!」ってなってます。

そんな六大学野球にスポットを当てた作品がこちら。というわけで今回は、不純な動機でマウンドに舞い戻った天才投手の六大野球漫画「ビッグシックス(全6巻完結済み)」を紹介します。

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ビッグシックス マンガ概要

中学時代に全国大会準優勝投手となった下嶋武雄は、超合理的な思考から高校野球を選ばず勉強に力を入れ国内最難関の「東帝大学(通称:東大)」に現役合格、キャンパスライフを満喫しようとしていた。そんな時、バイト先で見かけた女性に一目惚れをしたことがきっかけで大学でも野球をすることを決意する――。“本気”を取り戻す大学野球物語、ここに開幕!

 

ビッグシックスの見所をチェック!!

主人公はかなり特殊な人格を持った天才投手

ビッグシックス1

 

野球漫画の王道の1つが「センス抜群の天才投手によって弱小校が生まれ変わる」というもの。本作もまさにそんな典型的な例なんですが、他の類似作品と少し違うのが「六大学野球をテーマにしている」ということと「主人公が野球を愛していない」という点です。

中学校の時の全国大会で準優勝しながらも、高校では野球をやらず…大学に入ってあることがキッカケで再び野球を始めるという展開になっています。昔強かったとは言っても中学生の頃の話であって、高校3年間野球をやってなかった奴が大学野球で無双できるほど甘い世界じゃないはずなんだけど、本作の主人公は3年のブランクをものともしない才能を持っているという設定です。

とにかく負けることが嫌いで、負けないために努力するっていうんじゃなくて「負ける可能性があるなら最初からやらない」というモチベーションの低さが面白く、その意識がどのように変わっていくのか(あるいは変わらないのか)が大きな見所の1つと言えるでしょう。

 

好きになった人が提示した「付き合う条件」

ビッグシックス2

 

本作の主人公が大学で野球をやるキッカケになったのが「恋心」です。好きになった相手が東大野球部の部員で、付き合うための条件ってのが「東大野球部をリーグ優勝させること」というもの。

ちなみに甲子園では女性に参加資格がないと記憶していますが、六大学野球には女人禁制のルールはないようで、実力があれば試合にも出られるようです。高校野球だと「野球は好きだけど選手として甲子園には行けないからマネージャーで…」みたいな展開があるのに対し、なんだか夢がありますよね。

六大学野球で野球をするために東大に入ったほどの熱量を持つ女性が、付き合う条件に「チームを優勝させる」という無茶難題を吹っ掛ける展開。「おめーは南ちゃんの上位互換にでもなったつもりですか?」と言いたくもなりますが、こういう不純な動機でも頑張ってしまう天才主人公の活躍に期待です。

 

恋と野球の両方のライバルの存在

ビッグシックス3

 

ヒロインに想いを寄せるのは主人公だけではありません。六大学野球リーグの中でトップクラスのスラッガーもヒロインに交際を申し込んでいて、その条件が「六大学野球で三冠王を取ること」となっています。

三冠王もめちゃくちゃ凄い快挙だけど、東大野球部を優勝させるって条件と比べればかなりマイルドと言えるでしょう。しかもこの選手は、中学時代の主人公のチームメイトだっていうんだから、ライバルと呼ぶには相応しすぎる展開と言っても過言ではありません。

野球での勝負、そして恋の勝負。この両方がどのような形で決着するのか、序盤から気になって仕方がないです。

 

ビッグシックス コミックス1巻を読んだ感想・レビュー

センス抜群の天才投手という設定で、根拠もないのに自信家というあたり、読者の好みが分かれそうな気がします。特に野球好きの読者からすれば「六大学野球を舐めんな!」とか思うのかな。

個人的には六大学野球というテーマの斬新さや、大学生野球らしいアプローチが随所に見られて、甲子園漫画に慣れていた心に新たな風穴をあけてくれたような気持ちになりました。「東大に入るほどの頭脳があって、3年のブランクがあっても野球が上手い」っていう神設定については、人格にやや問題ありな部分で巧く相殺されていて、少なくとも魅力がない主人公とは思わなかったです。

そして「どうせ東大が優勝するんでしょ?」とも思えない部分が最大の魅力かも。「東大は優勝できなかったけど、主人公はそこから何かを得た」みたいな展開もありだし、その姿を見てヒロインの心が揺れたって展開もありだし、ヒロインに豪快にフラれるまであると思います。少なくとも先の展開が読みやすいタイプの野球漫画ではないと感じたので、この先の展開に期待です。

 

あとがき

「負けたくないからやらない」という究極の負けず嫌い。

 

 

 

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