全5巻以内に完結したおすすめ漫画のまとめです。
志半ばで打ち切りになってしまった作品も多いボリュームですが、もっと読んでいたかったと思うような隠れた名作も含めて紹介したいと思います。
本記事のメインコンテンツは全4巻完結&全5巻完結のおすすめ漫画で、全3巻以内に完結したおすすめ漫画については別記事にまとめてあるので、リンクを貼っておきます。
スポンサーリンク
Contents
- 1 全1巻で完結するおすすめ漫画
- 2 全2巻、全3巻で完結するおすすめ漫画
- 3 全4巻で完結するおすすめ漫画
- 3.1 プラネテス
- 3.2 七夕の国
- 3.3 懲役339年
- 3.4 ママはテンパリスト
- 3.5 ガイコツ書店員本田さん
- 3.6 伝説の勇者の婚活
- 3.7 限界集落(ギリギリ)温泉
- 3.8 僕はどこから
- 3.9 しあわせゴハン
- 3.10 てんまんアラカルト
- 3.11 坂本ですが
- 3.12 フリンジマン
- 3.13 ウワガキ
- 3.14 5時間目の戦争
- 3.15 とっかぶ
- 3.16 片翼シャトル
- 3.17 サムライハーフ
- 3.18 賢い犬リリエンタール
- 3.19 エンペラーといっしょ
- 3.20 働きマン
- 3.21 100万円の女たち
- 3.22 蜜の島
- 3.23 僕といっしょ
- 3.24 サルチネス
- 3.25 ルサンチマン
- 3.26 インセクツ
- 3.27 6000 -ロクセン-
- 3.28 スカイハイ・新章
- 3.29 トモグイ
- 4 全5巻で完結するおすすめ漫画
- 4.1 ピンポン
- 4.2 LOVE理論
- 4.3 バジリスク 甲賀忍法帖
- 4.4 あげくの果てのカノン
- 4.5 しのびがたき
- 4.6 クロス・マネジ
- 4.7 死にたがりと雲雀
- 4.8 神々の山嶺
- 4.9 永遠の0
- 4.10 しろくまカフェ
- 4.11 逢魔ヶ刻動物園
- 4.12 人は見た目が100%
- 4.13 モテるマンガ
- 4.14 中華一番!
- 4.15 喰う寝るふたり 住むふたり
- 4.16 にこたま
- 4.17 サユリ1号
- 4.18 今日のユイコさん
- 4.19 白球少女
- 4.20 ものの歩
- 4.21 雪人
- 4.22 死刑囚042
- 4.23 無頼伝 涯
- 4.24 ランブル・フィスト
- 4.25 羊の木
- 4.26 検察官キソガワ
- 4.27 スモーキング
- 4.28 善悪の屑
- 5 あとがき
全1巻で完結するおすすめ漫画
全2巻、全3巻で完結するおすすめ漫画
全4巻で完結するおすすめ漫画
プラネテス
宇宙空間でのごみ拾いを通じて描かれる人間ドラマ。「こういう作品を面白いって言っておけば通なんでしょ?」と思って手に取ったら、全4巻一気読みやむなしでした。
登場人物にヒーロー感がなくて、飾り気がないのも粋。ユーリのペンダントのくだりは何回読んでも鳥肌が立つ。
七夕の国
超能力を使える主人公が、その能力のせいで遠い祖先の争いごとに巻き込まれてしまうという物語。
殺傷能力の高い能力なんだけど、決してバトルものではないし、真相究明にスタンスが置かれていてすごく奥深い内容だと思う。
昔話や言い伝えのような雰囲気とSFが上手く融合していて、全4巻なのにそれ以上のボリュームのように感じました。
懲役339年
「前世での悪行は来世に引き継がれる」という考えが浸透している世界を描いた作品。分かりやすく言うと、生まれたばかりの赤ん坊が「あの大罪人の生まれ変わりだ」とか言われて、刑期を背負わなくてはならないという世界の物語です。
もし自分が生まれた直後に「前世の罪を償え」とか言われても困るよね。もちろん本人であるという確証があるわけではなく、悪しき風習ではあるんだけど、宗教ってこういうことなのかなぁって思ったり思わなかったり。
元々、懲役339年を言い渡された大罪人の罪の内容にも非常に深みが用意されていて、シナリオは文句無しに一級品です。絵がもっとサスペンス調だったら、雰囲気に深みが増したと思う。でも、ストーリーが鮮やかなまでに綺麗な作品です。
ママはテンパリスト
「東京タラレバ娘」「かくかくしかじか」などで知られる、東村アキコ先生が描く育児マンガ。子育てをしていて感じること、日常の風景が面白おかしく描かれていて、思わず笑えてきます。
子供好きなら文句無しに楽しめるだろうし、育児経験者にもオススメ。僕は子供がそこまで好きではないけど、メチャクチャ笑った。
ガイコツ書店員本田さん
ガイコツが書店員をやっていること以外は、特別おかしなことはないお仕事漫画です。「ガイコツであることの理由は?」とか思ったけど、内容が面白いから一周回ってそのガイコツの見た目が面白くなってくるっていうね。
書店員あるあるが超出てくるんで、本屋さんで働いたことがある人なら鉄板だろうし、逆に働いたことがなくても「本を買いに行った自分があるあるの対象者だったりする」っていう部分が超面白い。
誰かを傷つけるような笑いでもなく、ほっこりできるギャグ要素・お笑い要素が沢山詰まった作品です。
全4巻構成ですが4巻目はファンブックのような形なので、ストーリー自体は全3巻です。
伝説の勇者の婚活
世界を救った勇者が、自分の身分を隠して婚活に勤しむ物語です。勇者だから女性からも人気があるんだけど、一種の「金持ちが婚活をする感じ」に似てて、本当の自分を見てもらいたい的な展開です。
ギャグ要素満載のラブコメかと思いきや、ファンタジーの世界観を存分に生かした感動ラブコメディーでした。気抜いてると涙腺壊されるかも。
「なんでこんな感動的な感じになってんの?」って思ってたら、1/11っていうサッカー漫画×人間ドラマを描いてた作者さんだと気付いて納得しました。
登場人物も魅力的なキャラが多く登場しますし、全4巻にしては満足度が非常に高い一作です。
限界集落(ギリギリ)温泉
過疎化しまくってて、もはや限界を迎えている伊豆の山奥にある温泉宿が舞台。
ゲームクリエイターが訪れたことをキッカケにして、少しずつ温泉宿を中心に街全体が盛り上がっていく様子を描いてるんだけど、これがメチャクチャ面白い。
アイドルやオタクを上手く動かして、ちゃんと計算されている感じは勉強にもなるし、ビジネスは発想が大事だということに気付かされる作品です。
僕はどこから
本作の主人公は、文章を書き写すことで書いた人の心情を汲み取ることができるという能力を持っています。いわば「その人になりきれる」という能力。有名小説家のゴーストライターになれる的な能力です。
そんな主人公が、ヤクザになった友人に頼まれて替え玉受験をすることになったという流れ。そして替え玉した奴が犯罪を犯しちゃったもんだから、その後のいざこざに巻き込まれるっていうね。
「警察に捕まったのは完全なる冤罪だけど、替え玉受験してました」とも言えず。しかも自分の能力のせいで犯人のアリバイも証明しちゃってるっていう流れがとにかく面白いサスペンス漫画です。
しあわせゴハン
本作は「セリフが一切出てこないグルメ漫画」です。ゆえに読者は、背景を想像せざるを得ません。初めて見た時「これは上手いことやったな!」って思わされた。
読者が想像しながら物語を楽しむということは、読者の数だけの楽しみが生まれるということです。これはメチャクチャ斬新なグルメ漫画と言っていいでしょう。
単なる「美味いっていいながらアヘ顔を作るだけのグルメ漫画」とは全然違うので、ぜひ読んでみて欲しいです。
てんまんアラカルト
農業高校の食材調理科に所属する生徒が主人公。彼には幼少の頃から師と仰いでいる人物がおり、その人物から指導を受けることを10年にも渡って夢みているという設定です。
そんな師の娘・天満と会うことで物語は急速に進むんだけど、ビックリ箱のような料理と言うだけあって視覚的な楽しみは大きい。
紆余曲折あった後に師と再会してその後…みたいな構成かと思いきや、最後はメチャクチャ駆け足なのが残念ですね。
坂本ですが
とあるクールな高校生・坂本くんの日常にスポットを当てたギャグ漫画。
基本はシュールな笑いなんだけど、本人が大真面目なキメ顔でおかしなことをやっているってのが地味に面白い。反復横跳びの風圧で火を消そうとしたりとか、草不可避でしょ。
同じクラスにいても友達にはなれそうもない不思議な感じも魅力。あと男から見てもカッコイイ。
フリンジマン
不倫をしたいという願望を果たすために動き出した男たちの物語。ガチなやつじゃなくて、ギャグ漫画風に仕上がっているので、貞操観念の強い人も嫌悪感なく読めるのではないかと。
所々でいい大人が真剣に喋ってる様子が出てくるけど、これが全部「愛人の作り方」とかがテーマだと思うと、思わず笑けてきます。
なんで「ウニを食べたことが無い人生と浮気をしたことがない人生が一緒なんだよ!」とか、読んでてツッコミを入れてしまうこと間違いなし。
最後は急展開の打ちきりで「第一部完」ってなってるので、続編に期待しています。
ウワガキ
主人公が告白した女の子には彼氏がいて「じゃあその彼氏がいなかったら付き合えるのか?」ということで、先生が彼女の分身を作ったという設定のSFラブコメ。片方はそのまま彼氏と、もう片方は主人公と付き合う事に。
で、最終的に1人に戻るんだけどその時に「彼氏を思う気持ちが強いか、それとも主人公を思う気持ちが強いか」で上書きされる方が変わるって内容です。
着眼が面白いし、結末は予想通りなんだけど予想通りで良かったと思える作風。
5時間目の戦争
授業の一環みたいな感じで戦争が組み込まれている設定のファンタジー作品。
戦っている相手が良く分からないという意味ではエヴァっぽいような気もするけど、バトルシーンはあまりなくて人間ドラマ寄り。友情とか恋とか、広い意味での愛を描いた作品だと思う。
「ジャケ買い、やむなし!!」くらいの可愛らしい絵は必見。
とっかぶ
特別課外活動部、略してとっかぶ。素行に問題のある生徒を先生が監視する目的で設立された部活動で、罰でやらされる掃除当番みたいなノリ。
活動内容は「ヒーローを目指す」っていう漠然とした目的ではあるんだけど、少し大人になった少年探偵団の活躍みたいな感じで、青春を謳歌している感じがたまらない。
厨二っぽさはあるけど、所々に響くフレーズが出てくるし、ほのぼのマンガが好きな人にオススメ。
片翼シャトル
友情が際立っているバドミントン漫画。絵的にも言動的にも中学生にしか見えないけど、舞台は高校。
かつて超優秀なプレイヤーのペアだったけどコンビ解消してしまった天才プレイヤーとド素人が組んでダブルスに挑戦する姿が描かれていて、ド素人の努力×根性に感情を揺さぶられます。
余韻残し過ぎな終わり方はアレだけど、第二部に期待(第二部があるとは言ってない)。
サムライハーフ
カナダ出身のハーフの高校生が、日本の剣道強豪校に入部し活躍する様子を描いた作品。
端的に言うと、ござる口調とか飛剣とか飛び出ちゃうあたりが「るろ剣」っぽくて、強さのインフレとかその他が「テニプリ」っぽいなぁという印象。
全4巻では消化不良感が残ってるし、もうちょっと読みたかったです。
賢い犬リリエンタール
家族の一員として、不思議な能力を持った喋る犬・リリエンタールと一緒に暮らすことになった兄妹の話。
僕は犬が苦手なんだけど、それでも可愛いと感じて心を掴まれたから、リリエンタールの可愛さは相当だと思う。犬が好きすぎて「ペットって言うな!家族だ!」くらいの人は必見。
エンペラーといっしょ
ある日、冷蔵庫を開けたらそこには皇帝ペンギンがいたっていうスタートを切る動物漫画。
ギャグ漫画って感じじゃないけど、皇帝ペンギンの行動の1つ1つが可愛らしくて、クスッとさせられてしまう場面が多いです。そして癒し効果もハンパ無い。
全編通してカラー構成なので見応えもあるし、小さい子も漢字が読めなくても十分に楽しめるんじゃないかと思います。ペンギンなどの可愛い動物が好きだという人にオススメ。
働きマン
仕事モードになると男スイッチが入り、働きマンとなるアラサー女子の姿を描いた作品。なんでも30歳までに編集長になるのが夢なんだとか。
本作では主人公だけでなく、色んな人の働き方に対する姿勢を見ることができます。「働く女性はカッコイイ!」的な作品ではなく、女性ならではの葛藤なんかも見応えアリ。
「女性は結婚して家庭に入る」なんてのは、もはや過去の産物でしょ。
100万円の女たち
ミステリーとラブコメディーが融合しているという意味では斬新な作品で、1人の男と5人の女がシェアハウスしていて、女たちは毎月100万円を支払っているという設定。「なんで月に100万も払って、単なる一軒家の部屋を借りてルームシェアしてんの?」とか、考えだしたらキリがないくらいの「?」が出てきます。
疑問だらけの状態から始まり、読み進めていくに連れてその疑問が晴れていく感じは本格派ミステリっぽくて見応えあり。絵はお世辞にもうまくないけど、無機質な感じがミステリーさを際立てているような感じがして最高です。
蜜の島
昭和22年、戦友の遺言を受けて、戦友の娘を故郷の島へと連れていく物語。しかしその島は日本地図に載っていないうえに、島に着いたら波乱の連続に巻き込まれてしまうという感じの、本格派ミステリ作品です。
オカルトチックな雰囲気の演出も見事だし、何より全4巻というボリュームでしっかりと起承転結やり切ってる感は最高峰のレべルじゃないかと。結末の「これすげーよ!」感も本当にスッキリするし、ミステリ・オカルト好きには超おすすめ。
僕といっしょ
ちょっとした哀愁の漂う日常をギャグ要素満載で描いた作品。本作の説明をするときに「稲中描いた人の~」って言うけど、僕としては稲中よりもこっちが好き。
内容としては、養父に捨てられた幼い兄弟(14歳&小3)が状況し、そこでシンナー中毒の奴とかイケメンと一緒に暮らす様子を描いているという…まぁまぁヘヴィな内容。
それでも笑わされてしまう部分が幾つも用意されてるし、人生の教訓的な感じを描いた全4巻の流れも秀逸だと思います。
サルチネス
妹に依存しまくっているクズ人間が、自立を決意して立ち上がるという物語。
稲中、僕といっしょ以降の作品は、どれも似たような内容というか、極端に言うと「タイトルと内容が一致しにくい」気さえする作品だったけど、本作はイイ意味で突出した作品だと思います。
コメディとしてのツボを押さえつつ、最近の古谷先生の作品に見られるような哲学的な一面もしっかりと両立しているし。笑いあり、感動あり。
ルサンチマン
2004年~2005年にかけて連載されていた、ゲーム上の仮想世界をテーマにした作品。舞台は2015年ということで、本作が登場した時は10年後の世界を描いているということに。
さすがにまだここまでは来てないけど、VRが普及してきているという意味では先見の明がすごいというか、20年先…いや、今から更に10年先の未来だと思って読んでも面白いと思います。
ゲーム内で女の子に噛まれて歯型が残るとか…楽しそうな気もすれば怖い気も。
インセクツ
とある製薬会社が開発したウイルスによって昆虫が狂暴化&巨大化するという流れのパニック・サスペンス。パンデミック系の話が好きなら楽しめると思う。
ちょっとした陰謀と言うか政治的な背景も加味しながら楽しめるので、単に昆虫がデカいグロいだけのアクションとは違う点がいいですね。続編として「インセクツR」へと続きます。
6000 -ロクセン-
深海6000m地点で巻き起こるパニックホラー。宇宙とか深海なんかの未知の領域って、大きい可能性を感じさせると同時に変な閉鎖感があって、ホラーとの相性も悪くないと思う。
日本企業が中国企業に買収されて、長く手付かずだった巨大深海プラントが再始動するって始まりはメチャクチャ心が躍った。
蓋を開けてみればちょっと意味がわかんない感じのホラーになったような気もするけど、やっぱ深海は怖い。
スカイハイ・新章
「おいきなさい」という言葉で一世を風靡した作品。15年以上前に釈由美子さんの主演で実写ドラマ化されています。
死者が「天国に行くか、現世に留まるか、誰かを呪い殺して地獄に行くか」を選択できるという物語で、どれを選んでもスッキリしない結末になることが多いという部分に残酷さを感じられる物語です。スッキリしないんだけど美しい。
これはオムニバス形式になっていて、長くても2話で完結するエピソードが多数詰め込まれている感じなので、テンポ良く読み進められるかと。スカイハイ自体を読んでいなくても、ここから読み始めて問題なし。
トモグイ
終始ゲスい学園サバイバル。「王様ゲームに近いノリだなー」って思ったら、王様ゲームの著者でした。
内容は、クラスの人数と同じ数のメダカが共喰いを始める様子にちなんで、クラスの人数が少しずつ減っていくというもの。結構ひどいレベルのイジメもあったりして、胸くそが悪くなる感じ。
誰も得をしないというか幸せにならないような終わり方は否定的な意見が多いだろうけど、ここまでゲスい感じに仕上げたのは個人的にはすごいと思ってます。
全5巻で完結するおすすめ漫画
ピンポン
絵がすごく個性的で、人によっては敬遠してしまうかもしれないんだけど、それはメチャクチャ勿体無いと断言できる作品。
卓球漫画という枠に留まらず、スポーツ×青春ストーリーとして秀逸で、才能とか努力とか環境とか…そういうのを全部ひっくるめて無駄な部分がない。
「全5巻くらいの漫画で面白いのないの?」って聞かれたら、真っ先にプッシュしたい作品です。
LOVE理論
いわゆる「女子にモテるための理論」を漫画化した作品です。「恋愛論が通用するかどうかなんて相手次第じゃねーか」って思う男性にこそ読んでほしい!
話の掴み方が抜群に上手くて、読んでいるというよりも読まされているという感じ。モテるための理論を説いている割には鼻に付く感じもないし、面白いうえに「これでモテるようになるんじゃないか?」みたいな気がしないでもないです。
所々に笑えるポイントが用意されていて、まさに「楽しみながら学べる恋愛術」って感じ。作中で描かれている恋愛の行方も大きな見所です。
バジリスク 甲賀忍法帖
徳川家の跡継ぎを決めるために、甲賀と伊賀の忍者が殺し合いをすることになったという物語。「伊賀が勝ったらお兄ちゃんが後継者で、甲賀が勝ったら弟ね!」的な。
両者のリーダー的な存在の人物が結婚間近で、もうすぐ和睦って時期に訪れる運命の悪戯。バトルもカッコイイし、魅力的なキャラも多数登場します。
どっちが良い悪いじゃなくて、すごく悲しい!すごく悲しいんだけど、物語として綺麗にまとまってるので、文句無しにオススメ。
あげくの果てのカノン
不倫愛とSFが見事なまでに融合している作品で、この2つのジャンルを混ぜてちゃんと仕上げてるっていうのが凄いと思える作品です。例えば「バナナもチョコレートも美味しいから、どっちも混ぜたら更に美味しそうじゃね?」みたいな感じ。
普通は、いくら美味しいモノでも2つ混ぜたら喧嘩するというか、相性が良くなきゃ成立しないわけで。そういう意味では、不倫愛とSFはちゃんと成立するってことを本作が証明したと認めざるを得ないです。
ずっと何年間も片思いし続けたっていう純愛が不倫に発展したとして、それを読まされた時の読み手の感情は、たぶんグッチャグチャになると思う。グッチャグチャにされたはずなのに、読了後は変に爽やかっていうね。まず読め。
しのびがたき
和風的なダークファンタジー。忍者に家族を殺された侍と、侍に家族を殺された忍者の復讐劇です。
とにかく絵がうまい!本作を知らない人が読んだら、その圧倒的な画力に心を奪われると思う。
所々「ん?NARUTOの影響受けた?」って思う部分はあるけど、忍者とか侍とか復讐劇が好きなら押さえておいて損はないです。マジで絵がすごい。
クロス・マネジ
ラクロス部のマネージャーということで、クロスマネジ。女子部に入る男子マネージャーってのも斬新だし、テーマがラクロスってのもいいですね。
まぁマネージャーとは言っても監督のようなポジションで、一緒に戦っている感じが伝わってくるのもいい。
女子部だけどエロにも逃げず、しっかりラクロスしてる。スポーツ漫画が好きな人なら絶対に楽しめる作品です。
死にたがりと雲雀
舞台は江戸時代の下町。寺子屋をひらいて子供たちに読み書きを教えている物ありげな過去を抱えていそうな浪人と、身寄りを失った長屋の少女を巡る物語です。
少女は良くしてもらった先生に対して、父親が犯した殺人と盗みをなすりつけようとするんだけど、そんなところから始まる物語とあって、人の温かさだけでなく嫉妬とか残酷さも兼ね備えた人情譚に仕上がってると思う。
タイトルにある「死にたがり」もしっかりと利いていて、まさに完璧。
神々の山嶺
山に魅せられた男の生きざまを描いた登山マンガ。達成感とかそういうことよりも自然の厳しさを強く感じて、とにかく過酷さを感じる作品です。
山岳ロマンの最高峰として名高い本作は、登山に興味が無い人でもテレビ番組のクレイジージャーニーとかが好きなら楽しめるはず。とにかく迫力がすごい。
全5巻とは思えないくらい読むのに時間が掛かったのも、シーンの1つ1つが丁寧に描かれていて、絵にも圧倒的な迫力があって色々と考えさせられるからだと思います。
永遠の0
戦争を描いた作品。小説が話題になったけど、僕は原作を読んでないです。
本作では、自分の祖父がどのような生き方(あるいは死に方)をしたのかについて、孫が戦時中に祖父と接した人たちに取材をするようなカタチで進行してるんだけど、今こそこういう体験をこうやって後世に伝えるってことが必要なのかなって思った。
あからさまに読者を泣かせにかかっているという印象もなく、コミックスならではの良さもしっかり出ているとのこと。この時代を考えたら、今を生きている僕らは幸せだよ本当に。
しろくまカフェ
基本ダジャレベースのギャグ漫画。擬人化した可愛らしい動物たちが喋ることで、くだらないと思ってたはずの親父ギャグがこんなに面白くなるなんて…ある意味衝撃。
しろくま以外にもパンダとかグリズリーとかペンギンとか色々出るし全員可愛らしいので、小さい子供が読んでもいいと思います。個人的にはめっちゃ歯医者に置きたい。
逢魔ヶ刻動物園
主人公が人間味溢れる動物がたくさんいる動物園の飼育員となった姿を描く、動物園ファンタジー。
動物が絡んでるけど、決してよくある感じのほのぼの系ではなく、水族館との対立なんかも描いたバトル要素強めの作品。
とりあえず絵がメチャクチャ綺麗。ドジで可愛い女主人公も魅力的でいいですね。
人は見た目が100%
女子力が枯れつつあるというか、今までオシャレに気を遣ってこなかった女子三人組がオシャレを研究する様子を描いたマンガ。
ギャグが強くて、女性読者からすると「あるある!」の連続なんだろうなと。男が読んでも「それはないだろ!」というシーンが連続して、かなり面白いです。
個人的にはドラマ実写化された際のキャストが女子力高すぎてアレだったけど、漫画のキャラはしっかりと立っていて、しっかりと笑えます。
モテるマンガ
モテてモテて仕方がない男が、女にモテるための様々なテクニックを伝授してくれるという内容。
ギャグテイストが強くて嫌味が無いだけではなく、意外と馬鹿にできないことが描かれているから侮れない。ちょっと理屈っぽいとこはあるけど微妙に反論しにくいことを言っていて、かなり面白いと思います。
でも、これを読んだだけでモテるようになるとは思わない。
中華一番!
僕の中で少年漫画×料理と言ったらこれ。グルメ漫画として真似したり参考にしたりってことは難しいけど、普通に読み物として面白いです。
少年漫画ってこともあって基本的には「嫌な奴登場→料理でぎゃふんと言わせる」って感じの流れで、ぶっちゃけワンパターン。でも母親思いの主人公とかドラマ要素もあるし、読んでいて中華料理が食べたくなる感はハンパ無いです。
ちなみに終わり方は、綺麗に終わるどころか続編ありきな感が満々で「真・中華一番!」へと続きます。
喰う寝るふたり 住むふたり
交際10年、同棲8年のアラサーカップルが展開する恋愛漫画。よくあるアラサー付近の男女の日常を描いた作品なんだけど、驚くべきはザッピングと呼ばれる見せ方です。
なんと同じ出来事を「男側の視点」と「女側の視点」から描いてるという、ノベルゲーみたいな楽しみ方ができるマンガなんですよね。
こうやって両方の視点に立ってみると、なんで些細なすれ違いが起こるのかってのが手に取るようにわかって面白いです。割と男女の喧嘩なんて、こんなのがキッカケだったりする(知らんけど)。
にこたま
こちらもアラサーカップル(交際9年、同棲5年)が迎える、最後の青春時代を描いた作品。率直な感想としては、大人が読む恋愛漫画って感じ。
よくある恋愛漫画の「恋っていいよなぁ」感があんまりなく、ほろ苦いという感じもなく、ただただ苦い。
ワンナイトラブで相手を孕ませてしまい、責任を持つ覚悟も出来なければ、本カノを捨てることもできず…みたいなどうしようもない恋愛事情が覗けます。
サユリ1号
自分の理想の女の子(想像上)にサユリと名付け、何かある度に空想にふけって生きてきたところ、そのサユリにそっくりな女の子が現れたところから始まる、大学を舞台にした青春ストーリー。
最後まで読むと、ちょっとベクトルの違う純愛というか不純とも言い切れない不思議な感じがあります。あんまり無いタイプの恋愛モノだし、小悪魔的なヒロインが腹立たしくも魅力的で夢中にさせられる。
今日のユイコさん
いわゆるラブコメなんだけど、女の子が割と勝気な感じで新たなツンデレというイメージ。
ベタベタしすぎなわけでもなく、実際にはこういうカップルってあんまりいないだろうからリアリティとかはないけど、見ていて微笑ましいですね。
現役の学生さんなら「俺もこんな恋がしてーぜー!」って盛り上がれるだろうし、社会人なら「こんな学校生活もいいねぇ」と懐かしむ楽しみも。
白球少女
最初は「野球の上手い女の子が性別を隠して野球チームに入る的な話かなー」って思ってたんだけど、気付いたら野球を一切やらずに終わるというサプライズを演じてくれた作品。
とにかく絵が可愛くて、可愛らしい女の子がキャピキャピやってるだけで楽しめるって人にとっては良作だと思います。ちょっとしたお色気シーンみたいなのもあるし…。
ジャンルは日常バラエティーのごった煮って感じで、作者が本作を通じて何を表現したかったのかとか一切の謎でした。謳い文句の「コレは野球漫画の皮を被った何か、だ!!」という表現にも納得の一作。
ものの歩
要領が悪く何をやってもダメだった主人公が将棋に出会い、隠れていた才能を発揮するという王道の流れを汲んでいる将棋漫画。
プロ棋士ではなく、プロ棋士を目指すための登竜門を描いているので、プロ棋士になるための手順を知ったり「主人公はプロ棋士になれるのか!?」的な楽しみ方ができます。
個人的には棋譜が少なくて「どんな流れでこういう局面になったのか」が全く見えてこないのが残念でしたが、少年漫画らしく熱い展開が見所です。
将棋漫画というよりは、将棋を題材にした少年漫画って距離感で読めば楽しめると思う。
雪人
父親殺しの犯人を捜すために新宿に来た、マタギの血を引く男の物語。
主人公は田舎から出てきた警察官で、新宿では良くない輩と揉めたりする場面もあるけど、ドンパチやるわけではなく、終始「推理モノ」っぽい雰囲気がいい。
真相が明らかになった瞬間の読了感は清々しいので、サスペンスが好きな人はぜひ。
死刑囚042
死刑制度が廃止される代わりに、死刑囚の頭に特殊なチップを埋め込んで社会復帰させるというテーマで描かれた作品。
埋め込まれたチップは脳の興奮状態を見ることができ、殺人を犯すほどの興奮状態になった場合は爆発するというもの。
ヒューマンドラマとしてすごく良くできている作品だと思うし、国語の教科書とかに載せてもいいくらいのストーリーだと思う。
無頼伝 涯
濡れ衣を着せられ、少年院っぽい雰囲気を持った「人間学園」ってとこに収監されてしまった中学生の話。非人道的な振る舞いが描かれていて、ダークな雰囲気が病みつきになります。
冤罪でこんな非道な施設に収監されてしまった闇とか、この逆境を跳ね返すほどのパワーは大きな見応えアリ。黒幕の存在も不気味で、序盤から早くも結末が気になります。
手掛かりを集めて冤罪から逃れる&人間学園を脱出するというスリル・サスペンスは、打ち切りになったのが不思議なくらい面白いです。
ランブル・フィスト
空手の大会において「目の不自由な親友に卑怯な手を使って勝った男に復讐する力が欲しい」という理由で、強さを追い求めている男が主人公のヤンキー漫画。
スタートだけ見れば「あれ?空手漫画じゃないの?」って思うかもしれないけど、蓋を開けてみたらよく見る感じのヤンキー漫画です。
中国の残留孤児の話なんかも出つつ、スケールの大きな抗争に発展したり厨二っぽい感じが何とも言えない。男よりも「漢」が好きな人に。
羊の木
「11人の前科者を小さな町が町民には内緒で受け入れる」という内容の作品。詐欺とかならともかく殺人犯が隣室に住んでたら…って考えると、結構怖くないですか?
絵はあんまり上手くないけど不気味な感じが生きてて、物語の行く末がとにかく気になる感じ。最初から「あ、これは犯罪者が更生しましたよってパターンじゃないやつだ」ってのがすぐに分かる。
ちょっと物議を醸す感じの作品が好きならオススメ。
検察官キソガワ
検察官の主人公が、凶悪犯罪の真相に迫る様子を描いた作品。
「やっぱ被害者の為の仕事をする立場という意味では、弁護士よりも検察官でしょ」ってことで読んでみましたが、刑法についての知識はもちろん、犯人への観察眼なども刑事モノに通じる見応えがある作品でした。
法廷での舌戦の応酬とかも見たかったけど、本作で描かれているのは起訴まで。
スモーキング
裏社会でも「掴み所の無い殺し屋」ということでスモーキングと呼ばれている男たちが主人公の物語。
ダークファンタジー寄りの作品で、主人公たちが「剥ぎ師・潰師・物足師・薬罪師」という肩書をもっていて、それぞれの得意な方法でアプローチするという新感覚の殺し屋ストーリーです。
主人公がダークヒーローの物語が好きだという人にはハマるだろうし、悪人が懲らしめられる姿を見るのが好きって人も楽しめるんじゃないかと思う。
ちなみに、ミニガンを引っ張り出してきたり、20人くらいの屈強な男たちを1人でブチのめしたりなど、リアリティはありません。
善悪の屑
被害者に代わって復讐をする男たちの話。少年法に守られて大した罪を被ることなく、一般社会に戻ってきた犯罪者などがターゲット。
どこかで聞いたことのあるような犯罪が幾つか登場していて、メチャクチャ生々しいし、やり場のない怒りが込み上げてきます。
不健全図書に指定されたからかkindle版は販売されてないし、紙のコミックスもAmazonで取り扱いがないみたい。
一応、表現がマイルドになった続編『外道の歌』はkindle版があるので、それが楽しめるなら探してみるのをオススメします。
あとがき
このあたりなら繰り返し読むのも苦じゃない。