中学生くらいの時って男子なら寝ても覚めても「エロ」のことばかりだったんじゃないかと思います。そんな時期にマスターの称号を与えられるとは、一体どんな人物なのかっていう興味が湧きませんか?
本作の主人公はマジもんのマスターだったし、ゲスい感情で手に取った読者を掴んで離さない魅力がある漫画と言っていいでしょう。というわけで今回は、web上で伝説的人気を誇った「オナニーマスター黒沢(連載中)」を紹介します。
オナニーマスター黒沢のあらすじ
web上で伝説的人気を誇った『オナニーマスター黒沢』がついに電子書籍化!中学二年生の黒沢の楽しみ…。それは学校の女子トイレで同級生をオカズに自慰にふけること。しかし、クラスでイジメに遭っている少女に見つかってしまい……。
ちなみにKindle Unlimited登録者なら無料で読めるのでぜひ読んでみてください(本記事執筆時点で全巻対象です)。
オナニーマスター黒沢の見所をチェック!!
女子トイレで自慰に勤しむ主人公
本作の主人公はちょっと陰キャっぽい中学2年生男子です。まぁタイトルの時点で大体察しが付くんじゃないかと思うんだけど、本作の主人公は中2にして自慰行為をマスターしています。
マスターしているというかアブノーマルと呼ぶような気がするものの、簡単に言うと「スマホでそれっぽい画像や動画を探してきて励むのではなく、クラスの女子をネタにする」というヘキを持っていて、しかもそれを放課後の女子トイレで行うという…。
中2くらいの頃って思春期ってこともあって学校が楽しかった記憶があるんだけど、それでも長期休みが終わるときって辛かったじゃないですか?でも本作の主人公にしてみれば「長期休暇=日課を奪われる」ということで、相当やり切れなかったみたい。こんな特殊な主人公の日常には見所たっぷりです。
場所が場所なだけに募る緊張感
ぶっちゃけお笑い芸人さんが多目的トイレで情事にふけるような時代ですから、今更女子トイレで自慰行為に勤しむ中学生がいたところで全然驚いたりなんかしないんだけど、女子トイレを舞台にしているということもあって相当なリスクが付きまとっていることは想像に容易いでしょう。
最近はもう試験のカンニングでも警察を呼ばれるって聞いたんで、それを考えたら女子トイレに男子生徒が入るっていうのは完全に逮捕される案件なんじゃないかと。で、いくら人気がない放課後のトイレとは言ってもそのリスクはゼロじゃないし、人気がないっていうのが逆に人気になる要素だったりもするじゃないですか?
いくら個室とはいっても音が気になるっていう人はいるわけで、そういう人はあえて遠くのトイレを使いに来るかもしれません。まぁその緊張感すらもオカズになるのかもしれないけど、このハラハラ感は見応えたっぷりです。
いじめられっ子に弱みを握られる展開
本作が単なる中2男子の特殊な性癖に関する漫画だったとしたら、これほどまでに「知る人ぞ知る」的な評価を得ることはなかったでしょう。本作が本当にすごいのは、クラスのいじめられっ子によってこの行為がバレた後から始まります。
具体的にどうなるかっていうのは実際に読んで確認してもらいたいんだけど、控えめに言ってもまぁすごいです。どう考えてもいじめられっ子の発想じゃないし、主人公のそれからの行動もどうかしてる。
この先は読んでいるこっちも背徳感にまみれるというか、良くないものを読んでいるような気持にすらなるはず。最初はタイトルのゲスい雰囲気につられて手に取った特赦が大多数だと思いますが、この段階でもう既に本作の世界に引き込まれてしまうことは間違いありません。
所々のセリフ選びや展開に笑える要素もあり
本作は割とマジな変態モノっていうか、たぶん男性読者の多くのとっても「一部こそ共感できても、ほとんどは共感できない」っていう性癖の物語です。だからあるあるみたいなものもそんなにないし、笑えるというよりは引いてしまう方が多いんじゃないかと思います。
でもその辺は見せ方の問題で、本作はその見せ方がめちゃくちゃ上手い!所々に笑えるセリフを持ってきたり、場合によっては他作品のパロディーネタも突っ込むほど。上記シーンは「デスノート」のあの有名シーンですね。
こうやって笑える要素を入れながらも、変態チックな狂気の部分も手を抜くことなく表現しているので、多くの読者が夢中にさせられることと思います。とりあえず少しでも興味を持ったら読んでみるのがおすすめです。
オナニーマスター黒沢 序盤を読んだ感想・レビュー(ネタバレなし)
普通、下ネタ系の漫画って共感できてこそだと思うんです。「自分しかやっていないんじゃないか?」みたいなことを「お前もやってんのか!」みたいな笑いっていうのかな…いわゆる変な結束が生まれるような瞬間が面白いんだと思っていました。
でも本作のそれに対して僕は全く共感できなかったし、ぶっちゃけ「変な奴もいるんだなー」くらいの感じだし、その辺の興味だけで読んでいたという感じです。それがある瞬間からグッと引き込まれます。
単なるくだらない作品とは一線を画す、非常に大きいテーマを感じるというか壮大な物語というか…。ここまでのレベルに達したらマスターと名乗っても問題ないでしょうっていうくらいのやつ。
本作のタイトルで興味を持ったって人なら、最初は想像通りの展開を見て「くだらねー」って思いながら、少しずつ風向きが変わってきたところで一気に夢中にさせられてしまうのではないかと思います。キンドル読み放題サービスで無料で読めるのでぜひ。
あとがき
正式タイトルだとアダルトコンテンツ扱いのようです。